トランプ大統領、EUとメキシコに関税30%表明 8月1日から

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榊原謙
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 トランプ米大統領は12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%の関税をかけると表明した。8月1日に発動させる。米国にとってEUは2番目、メキシコは3番目に大きい貿易赤字の相手で、当初課した税率よりも5~10%幅高い関税を課す。

 欧州委員会フォンデアライエン委員長とメキシコのシェインバウム大統領に税率を通告する書簡を、自らのSNS上に公開した。米国に報復関税を課した場合には、その分を30%に上乗せするとも脅した。

 これに対してフォンデアライエン氏は声明を出し、8月1日までに米国と合意するための作業を続ける意向を示しつつ、EUの利益を守るため「必要ならば、相応の対抗措置を含むあらゆる手段をとるだろう」とした。

 EUは、米国が鉄鋼・アルミ…

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榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
トランプ関税

トランプ関税

トランプ米大統領の高関税政策が衝撃をもたらしています。金融市場は動揺し、貿易摩擦は激しさを増しています。世界経済は危機に向かうのか。暮らしにどんな影響を与えるのか。最新ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]