子供ら129人が犠牲のテキサス洪水 発生1週間、政権方針に変化も

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ニューヨーク=田中恭太
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 米南部テキサス州で甚大な被害を出している洪水の発生から11日で1週間が経った。米CNNによると、11日現在、州内で子供を含む少なくとも129人が死亡し、150人以上が行方不明とされる。「トランプ政権が進める政府機関の人員・予算の削減が影響したのでは」との見方も伝えられる中、11日に現地を視察したトランプ大統領は、問題はなかったと強調した。

水害の危険区域に施設を増設

 被害が最も大きかったのは州内有数の都市サンアントニオから北西へ100キロのカー郡だ。4日に降った大雨で郡内を東西に流れるグアダルーペ川の水位が上昇。11日現在、郡内だけで子供36人を含む103人の死亡が確認された。

 少女向け夏季キャンプ施設「キャンプ・ミスティック」では、増水した川の流れが宿泊施設などを直撃。滞在中の少女やスタッフのうち少なくとも27人が死亡した。

 施設のウェブサイトや米紙ニ…

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この記事を書いた人
田中恭太
ニューヨーク支局
専門・関心分野
国連、米国社会、国際情勢、裁判、独占禁止法
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    堂本かおる
    (ニューヨーク在住ライター)
    2025年7月14日7時57分 投稿
    【解説】

     記事中にあるように、大統領トランプは大洪水の犠牲者の家族について質問した記者に「そんな質問をするのは悪人だけだ」と答えたが、実際は「とても邪悪な人間だ」とすら言い添えている。  テキサス州知事グレッグ・アボットは次期大統領選への出馬が囁

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