ヒグマに襲われ男性が死亡、目撃者「あっという間だった」 北海道

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野田一郎 後藤泰良
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 12日午前2時50分ごろ、北海道福島町三岳で「新聞配達員がクマに襲われた」と110番通報があった。

 北海道警松前署によると、福島町月崎の新聞配達員、佐藤研樹さん(52)が、現場近くにある高齢者向けのグループホームに近接する草地で倒れており、死亡が確認された。ヒグマが引きずっていったとみられる。

 佐藤さんを襲ったとみられるヒグマがまだ現場付近にいる様子があり、ハンターらが高所作業車やドローンで周辺を捜索している。近くの倉庫に潜んでいる可能性もあるという。

 グループホームは住宅地にあり、後ろに山がある。近隣住民によると、警察官と消防署員が佐藤さんを運ぼうとした際に、クマを目撃したため、一度避難したという。

 12日午前2時半過ぎ。北海道福島町に住む笹井司さん(69)は、ふと目が覚めた。新聞配達の自転車の音が聞こえた。

 「きょうも配りに来てくれたんだな」

 そう思った矢先、外から大き…

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この記事を書いた人
野田一郎
函館支局長
専門・関心分野
人権、人口減、文化