東海各地で猛暑日 岐阜県多治見市で38.8度 愛知県で2人死亡

鎌形祐花 板倉吉延
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 東海地方は7日、高気圧に覆われて気温が上がり、岐阜県多治見市では午後2時過ぎに38.8度を記録した。名古屋地方気象台によると、今季の全国最高気温だという。

 気象庁が発表した最高気温の高い全国の上位10地点(午後5時20分時点)のうち、揖斐川町美濃市(いずれも38.3度)、美濃加茂市(38.2度)、大垣市(38度)など県内が6地点を占めた。県内23の観測地点のうち、15地点で今年の最高気温を更新した。

 この影響で熱中症とみられる救急搬送が相次ぎ、県によると、午後4時までに県内で23人が搬送され、重症が1件、中等症が18件、軽症が4件だった。重症の1件は羽島市で、午後0時55分ごろに男性(87)が畑で倒れているのを家族が見つけ、意識がもうろうとした状態で病院に運ばれた。

名古屋市でも37.8度

 また名古屋市では午後1時半ごろに37.8度を観測。愛知県内では熱中症とみられる症状でこの日、2人が死亡した。

 消防によると、犬山市の80代女性が屋外で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。また、稲沢市でも男性(90)が屋外で倒れているのが見つかり、家族から119番通報があったが、死亡が確認された。

三重県桑名市で37度

 三重県では、桑名市で37.0度、伊賀市で36.9度、南伊勢町で36.7度を記録するなどした。

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