校門前で待つ小学生の「早朝見守り」不可欠では 社会全体で考える時

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石田貴子
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 わが家の一日は、朝7時55分に小1の息子を小学校に送り出して始まる。送り出したその足で急がなければ会社の始業に間に合わない保護者もいる。

 子どもが小学生になると、預けられる時間が保育所などに比べ短くなる。そこで仕事と子育ての両立が難しくなる問題は「小1の壁」と呼ばれる。

 兵庫県西宮市のある小学校では、朝7時50分の時点で10人ほどの児童が校門前で待っていた。PTA会長によると、親の出勤と同時に家を出て、学校の門が開くまでコンビニで過ごす子どももいたらしい。

 一方、教員の始業時間は8時15分。開門時間は、児童が校内に早く入れるように長年7時50分に前倒ししていたが、今春から始業時間と同じにした。学校側は、始業前の時間は授業準備にあて、授業内容を充実させながら働き方改革も進められると考えた。

 これに合わせて、保護者有志…

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この記事を書いた人
石田貴子
阪神支局
専門・関心分野
子育て、教育、働き方、平和