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<はじめに>
「子育てに唯一の正解はない」という前提から、第1回で「自分の子育て支援タイプを知ること」を、第2回で「夫婦間・パートナー間の価値観のズレの根本原因」を整理してきました。
今回は、いよいよ具体的な行動に移ります。夫婦間・パートナー間の対話と、インターネット上の情報との付き合い方について、実践的なチェックリスト形式で整理していきます。
<ズレを見える化するためのチェックリスト>
第2回で整理した、夫婦間・パートナー間で「支援タイプ」が違うときに生じる課題を、今回は「教育・学びの進め方」「社会性・人間関係」「生活習慣・自立心」「親子間のコミュニケーション」「夫婦の役割分担・協力」といった具体的な5つのテーマに沿って整理しました。
以下のチェックリストは、まず自分自身と向き合うことで「自分の中のズレ」を、次にパートナーと対話することで「夫婦間・パートナー間のズレ」を、見える化するためのツールです。
このチェックリストは、点数をつけるものではなく、ご家庭の話し合いのきっかけを作るために作りました。
第2回で触れました「我が家らしい支援の形」を探すためのヒントとしてお使いください。
<情報に振り回されないためのヒント>
世の中にあふれる子育て情報に、かえって不安になっていませんか?
インターネットで検索すると、自分の興味や考えに合わせた情報ばかりが表示されることがあります。これを続けていると、無意識のうちに「世の中にはこの考え方しかない」と視野が狭まり、不安になってしまうことがあります。
「子育ての専門家」や「有名な発信者」の情報であっても、あくまで一つの「考え方」として捉え、自分たちの家庭に合うかどうかを判断するフィルターを持つことが、不安を和らげる一番のヒントになるでしょう。
具体的には、
①自分の「支援タイプ」に合った情報を見つける
②他のご家庭の子育て法と比較しない
③ご家庭内で情報を共有し、判断する
あわせて、第1回で整理した、各支援タイプの目指すところ(ゴール)や支援の目的・方針を記載している表も参照していただくと、よりいっそう、情報に振り回されにくくなると思います。
以下に、支援タイプ毎の情報収集のポイント、留意点をまとめた表をお示しします。
<まとめ>
「夫婦間・パートナー間の対話」と「情報収集の際、自分たちの家庭に合うかどうかを判断するフィルターをもつこと」が、子育ての迷いを軽くする鍵になると思います。
子育てに正解はありません。正解は、インターネットや誰かの意見の中にあるのではなく、あなたとパートナーが一緒になって作り上げていくものです。
<連載の最後にあたって>
子どもが成長するにつれて、あなたの子育ての悩みや支援タイプも変化していくかもしれません。この連載で学んだ「対話」と「情報収集のフィルター」は、その時々の変化に対応するための力にもなるはずです。
てのりぐまは、「夫婦間・パートナー間で共通のゴールを持つことで最強のチームになれる」と信じています。子育ては、夫婦・パートナーで協力しながら進んでいく「旅」であると考えます。それぞれのご家庭の”自分たちらしい子育て”を見つける旅が素敵なものになりますよう、心から応援しております。