深夜残業や休日出勤が終わって、
電車に乗って、
亡き王女のためのパバーヌ(リンク切れ)とか別れの曲(リンク切れ)とか聴きながら夜景なんぞぼんやりみていると、
周りの景色がだんだんモノトーンになり、
物想いに沈む。
ぼくは、誰かの役にたっているのだろうか。
誰かを喜ばせることができているのだろうか。
自分の存在価値って、なんなのか。
こんな記事をみつけた。そのへんで折り合いをつけておこう。まだまだ、できることがあるはずだ。
あんまり考えこんでも、ねえ。
mp3のリンク先は
クラッシック名曲サウンドライブラリー
ttp://www.voiceblog.jp/andotowa/(リンク切れ)
以下の記事は
「ゴミ捨て場」からの復活戦--追悼、レヴィ=ストロース
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20091109/209264/(リンク切れ)
より引用。
====
●半端で役に立たない経験のゴミ捨て場から
歳を重ねる。
あれもやったし、これもやった。
だが、どれも失敗だった。
能力が足りなかった。運がなかった。愚かだった。時間がなかった。足を引っ張られた。そもそも向いていなかった。いろいろ理由はあるだろう。
だが、理由なんて、もはやどうでもいい。
どれも失敗だったとわかった今、ここから何ができるかだ。
残骸のようにして経験が散らばっている。役に立たない半端な技術、使い道のない知識、断片的な感情。そんなカケラが無数に散らばった、広大なゴミ捨て場に立っているようだ。
もし、もう一度、自分を「立派な人物」に作り上げようと思っても、とっくに手遅れだ。新たに素材を集め、選び、磨きあげる時間もなく、綿密な計画を立てる能力もないとわかっている。
しかし、ブリコラージュなら?
あの経験を生かし、この技術を流用して、何かできるのではないか?
あれも知っている、これも覚えている、組み合わせてみよう。
自分ひとりでは無理なら、同じように経験の残骸を抱えている人と力を合わせれば?
ブリコラージュという方法を用いれば、ぼくもまた、何度でも敗者復活戦を戦える気がする!
レヴィ=ストロース自身の前半生だって、そうとうの「右往左往」だった。
マルクス主義者となり、左翼活動を行った。リセで哲学を教えながら、地方選挙に立候補した。ブラジルへ渡っては、社会学を教えたり、アマゾン流域で半年間の調査に取り組んだりした。フランスに戻れば徴兵に応じ、兵役についたと思うと負け戦。ユダヤ系なので、ドイツ占領下のフランスにはいられない。アメリカへ避難すると、画家や言語学者など専門外の人たちと親しく付き合っている。ベルギー、フランス、ブラジル、アメリカをバタバタ駆けめぐりながら、経験の残骸を積み重ねていく。天気晴朗にして順風満帆ではない。将来の大学者へ向けて脇目もふらずに一直線に突き進むわけでは、まったくない。
だが結局、彼は、それらを使って見事にブリコラージュして見せる。人類学という枠を超えて、思想界全体に影響を及ぼすほどの大仕事に仕立て上げたのだ。
●今度はおまえの番だ!
レヴィ=ストロースにあっては、どんな経験も無駄ではなかった。苦労して身につけた技術や、時間をかけて仕入れた知識。それらは使うあてもなく、何年も何年も放置されていたけれど、無意味な待ち時間としか思えない月日の後、ブリコラージュによって、すべて再生されたのである。
人類学の門外漢にもわかるその見事な証拠が、この『野生の思考』という本だ!
いや、著者レヴィ=ストロースについては言い過ぎているかもしれない。しかし、そんな過剰な読み込みを誘うところが、この本にはある。堅い人類学の本なのに、読んでいるうちに、まるで偉い先輩の体験談を聞いて、自分の知らない広い世界やそこで活躍する先輩の姿を想像しているような、不思議な昂揚感を覚えるのだ。そして最後には背中をドンと叩かれて、「ヒントは与えた。さあ、今度はおまえの番だ」と励まされるのである。
101年前、レヴィ=ストロースが生まれたこと、ドタバタしながら一生懸命生きてくれたこと、『野生の思考』という本を残してくれたこと……。彼の人類学の1%も理解していないぼくだけど、著者が亡くなった今、この本を開けば、感謝の気持でいっぱいになる。
知り合いでもないのに、こんな言葉で文章を終えるのはおかしいだろう。でも、何だか素直に言いたくてたまらない。
100年間、お疲れさまでした。レヴィ=ストロースさん、ゆっくりお休みください。
(文・イラスト 岡 敦)
====
ある経営者と話していたのだが、ものをつくるにはいろんなことを知っていなければいけない、と言われた。
見聞きしたものの蓄積が必要なのだ。
CARVIEW |
Select Language
HTTP/2 200
content-type: text/html; charset=utf-8
server: nginx
date: Sun, 05 Oct 2025 07:52:00 GMT
x-proxy-revision: 2e61fee3ccbfc27045338d56681f0e5160977fbc
strict-transport-security: max-age=2592000;
vary: Accept-Encoding
vary: X-Epic-Device-Type,X-Epic-Flag-Variants,Accept-Encoding
access-control-allow-origin: *
content-security-policy-report-only: block-all-mixed-content; report-uri https://blog.hatena.ne.jp/api/csp_report
p3p: CP="OTI CUR OUR BUS STA"
x-cache-only-varnish: 1
x-content-type-options: nosniff
x-dispatch: Hatena::Epic::Web::Blogs::Entry#permalink
x-frame-options: DENY
x-revision: 2e61fee3ccbfc27045338d56681f0e
x-xss-protection: 1
x-runtime: 0.138372
content-encoding: gzip
x-varnish: 25769542
via: 1.1 ip-10-1-8-101.ap-northeast-1.compute.internal (Varnish/7.6), 1.1 02ba81b0c123ad5b8f6204eafe0347aa.cloudfront.net (CloudFront)
accept-ranges: bytes
content-security-policy: upgrade-insecure-requests
cache-control: private
x-cache: Miss from cloudfront
x-amz-cf-pop: BOM78-P11
x-amz-cf-id: Qq8KDggGHUYDfKtTN-YDT8Bb9y1llSbQQEmFhyXiXKDr689kABgRpA==
age: 0
物想い - てのりぐま(bamboo)日記
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。