<はじめに>
子育てって、正解がないからこそ悩みますよね。
「これでいいのかな」「私のやり方、間違ってないかな」そんなふうに感じたことはありませんか。(私もよく悩んでいました。)
この記事(3回シリーズを予定)では、そんな迷いや不安が少しでも軽くなるように、また、それぞれのご家庭で、”自分たちらしい子育て”を見つけるヒントになればと思って書いていきます。
<ミニ診断>
「自分たちらしい子育て」を見つけていくために、まずは、自分(たち)が大切にしている考え方や価値観は何かを見える化することから始めてみましょう。24の質問を用意しました。回答時間は10分程度です。

子育て支援タイプ 自己診断ツール
<結果分析→子育て支援タイプを知る>
3問ごとに点数の合計欄が全部で8つありますが、そこで一番合計値の高いところがあなたの子育て支援スタイルのタイプになります。
1~3の合計値が最大の人は、1. 管理・指導型
4~6の合計値が最大の人は、2. 手取り足取り・協働型
7~9の合計値が最大の人は、3. 伴走・事務局型
10~12の合計値が最大の人は、4. 放任・見守り型
13~15の合計値が最大の人は、5. 専門家活用型
16~18の合計値が最大の人は、6. 探究・没頭型
19~21の合計値が最大の人は、7. 多様性共存型
22~24の合計値が最大の人は、8. 持続可能共創型
どれが正解ということではありません。それぞれの目指すところ(ゴール、子育て成功の定義)が異なるため、支援の目的であったり方針が異なりますし、目的や方針が違えば具体のサポート内容も変わってきます。
たとえば、はてなブログの中で一番多そうな、「1. 管理・指導型」の支援タイプの皆さまは、目指すところが「高い学歴や特定の職業など、社会的に認められた客観的な指標で測れる成果を得ること」、支援の目的が「子どもが親の示す目標を達成できるよう、計画的かつ効率的に導くこと」、支援の方針が「親が主導権を握り、子どもの学習や活動を計画・管理する。目標達成に向けた「コーチ」や「監督」のような役割を担う」ことになると思います。そのために「5. 専門家活用型」の支援を併用したり、そのあたりの情報交換を活発にされているのだと考えます。
また、「6. 探究・没頭型」の支援タイプの皆さまも多いと思います。目指すところが「子どもが心から情熱を注げる対象を見つけ、その探究に没頭できること」、支援の目的が「子どもの知的な好奇心を刺激し、自らの「好き」や「なぜ?」を深く掘り下げられるようサポートすること」、支援の方針が「子どもの興味や関心事を深く観察し、それに関連する情報や環境を提供する。「なぜ?」という問いかけを通じて、子どもの思考を促す」ことと思います。そのためのノウハウやご体験を積極的に発信されているのだと考えます。また、ここは、先日ご紹介した文科省の資料を紐解くと、今一番公教育でフォーカスがあたっているところでもあります。
皆様はどの支援タイプに近いでしょうか。以下8タイプについて表で整理しました。

8つの支援タイプのまとめ
<子育て支援タイプの違いは、目指すところの違い>
繰り返しになりますが、支援タイプが違うということは、目指すところ(ゴール、子育て成功の定義)が異なります。目指すところが異なれば、当然のこととして支援の目的と方針も違ってきます。夫婦間やパートナー間で違いがあれば、気持ちのすれ違いのもとになったり、子育てにおける悩みの元になったりすると考えられます。一方で、支援タイプが違っていても、お互いの目指すところを尊重しつつ話し合うことで、お互いのよい立ち位置が見つかり、子どもさんにとって効果的な支援につながることもあると想像します。
インターネット上で活発に発信されている情報群については、それを発信している方の支援タイプが目指すところをあわせて考えてみることで、(わたしたち自身にとっての意味付けがしやすくなり)自分たちの支援タイプにおいてどう扱ったらよいのかの判断がしやすくなると想像します。
<まとめ>
子育てにおける支援タイプは、夫婦やパートナー同士で違うこともあって当然です。大切なのは、違いがあることを知り、お互いの目指すところ(ゴール、子育て成功の定義)を尊重し合うことから始まると思います。次回は、夫婦間やパートナー間での価値観の違いをネガティブに捉えず、子育てを豊かにする力に変える方法を考えてみましょう。