ゴリラに会いに上野動物園に行ってきた。それというのも子が最近わかりやすく強いものに憧れており、その対象にゴリラも追加されたたため、それならばと実物を見てもらおうじゃないかと思ってのことである。
祝日だったのでだいぶ混雑はしていたけど、あんまりガラガラに空いている動物園というのも動物たちのおまんま食い上げ案件となるのでこれはこれで必要な混雑なのだろうと思いながらゴリラを目指した。
ほどよく歩いてゴリラの森へ。やっぱりゴリラってキャッチーな存在だからなのか、人気で人だかりができている。子のためでなければこの時点で心折れてハダカデバネズミでも見に行っているところであるが、何せ今日の来園の根幹はここにある。見やすい位置を陣取れるまで静かに順番を待った。
待つこと数分。僕らの番が回ってきた。
ゴリラは運良くだいぶちょうどよい位置にスタンバってくれており、子も僕も大はしゃぎ。僕らと同じようにゴリラを心待ちにしているひとたちがいるので長時間張り付いているわけにもいかなかったけれど、許す限りの時間でゴリラを堪能した。
来園直後にメインディッシュを味わい満悦かつ上機嫌。とはいえ、さすがにこれでごちそうさまというわけにはいかない。コース料理を肉から食べたとしても、スープだってサラダだって味わいたい。一番お腹のすいた状態にメインをぶち当ててその後ゆっくりと凪に戻っていくのもありだろう。
そう思い、子がまだ履修前のクマを見にいくことにした。クマもわかりやすく強きものなのできっと子は気に入るはずだ。
到着したクマコーナー。クマの種類としてはツキノワグマらしい。
強いには変わりないのだろうけど、なんというか愛嬌があって良い。それを感じてか子もそれなりの興味を示し、しばしクマを眺めた。
その後、他にもクマがいるということで移動したのだけど、そこいたのはヒグマ。見た瞬間い「で…でけえ…こっわ…」という畏怖の言葉が口をついて出てしまった。
なんというか、クマって感じではなく「熊」という感じだった。昨今北海道のクマ問題などの話も聞こえてくるけど、駆除問題に言及できるのは遭遇の可能性がある当事者だけだと思う。この日のように動物園で安全圏から見ても素直に怖いと思ったので、現地のひとはよほどだろう。まあこれも、僕が加齢によりいらん想像をはたらかせるようになったからなのかもしれないけれども。
この他にも虎とか像とか強きものは見たのだけど、子に刺さったのは前述の2種類だったようで、強いもの見学会は終わりを迎えた。
その後はキリンとかサイとかのサバンナ系を攻めて動物園を後にしたのだけど、オカピがこの日なんらかの理由で観覧できない状態となっており、みることができなかったこが心残りであった。
ゴリラ目的で行っても、それだけでなくやっぱり何かしら発見と心の動きがある。動物園のよさを再認識した1日となった。そのうち子にもオカピとかハダカデバネズミといった不思議系の良さに気づいて欲しいな。