昨日の弘南鉄道大鰐線に引き続き、今回は弘南線側の方の全駅を効率よく途中下車するコース事例です
昨日の「弘南鉄道大鰐線2028年3月末廃止前に全14駅途中下車のコース事例」の続編です。
今回は、弘南鉄道のもう一つの路線、弘南線弘前~黒石間の全駅途中下車です。
弘南線の全13駅に途中下車しながら、弘南線全線を効率よく乗車していくコース事例の紹介です。
ここでは、弘前を出発駅とし、黒石を最終目的地駅とします。
大鰐線同様、駅の順序が分かりやすいよう、駅ナンバリングを駅名の冒頭に添えました。
弘南線の駅ナンバリング冒頭の「KK」は弘南(「こ」うなん)鉄道と、弘南(「こ」うなん)線の頭文字です。
大鰐線同様、時間の効率性の観点から、短い乗車駅間で、上下列車を何回も乗降するパターンの繰り返しとなっています。
◆弘前→ 黒石までの全駅下車コース事例
→は、中央弘前から大鰐方向、⇒は逆方向の、大鰐から中央弘前へと、一旦戻るコースです。
(KK01)弘前 8:38 → 8:43(KK03) 運動公園前8:49 ⇒ 8:51(KK02) 弘前東高前9:52 → 10:02(KK05) 館田11:03 ⇒ 11:06(KK04)新里11:58 → 12:10(KK07)柏農高校前12:55 ⇒ 12:58(KK06)平賀13:07 → 13:17 (KK09)尾上高校前13:49 ⇒ 13:52(KK08)津軽尾上14:14 → 14:20(KK11)田舎館14:45 ⇒ 14:47(KK10)田んぼアート15:18 → 15:23(KK12)境松16:23 → 16:26(KK13)黒石
以上が弘南線全13駅訪問、所要計6時間46分の途中下車体験コースの一事例です。
弘前から黒石へ、後戻りせず順番に途中下車して先に進んで行く場合は?
上記のような行ったり来たりのコースにせず、弘前から黒石へ、ひたすら前に進む場合、弘前8時38分発列車で、黒石は18時46分着、所要10時間08分となります。
弘南線は日中、完全な60分間隔運転ダイヤにより、途中下車時間は全駅でほぼ1時間あります。
なお、田んぼアート駅は、日中のみの停車で、同駅を7時台までの列車及び18時以降の列車は同駅を通過します。
また、12月1日から3月31日までの冬の期間は、全列車が通過しますのでご注意ください。
駅間距離の最長と最短は?
弘南線は全線16.8kmに全13駅で、駅間平均距離は1.4kmです。
駅間距離の最長は、館田-平賀の2.3km、最短は田んぼアート-田舎館の0.4kmです。
弘南線専用のフリー切符「わのパス Wano Pass」もあり
昨日記事で、大鰐線・弘南線に共通乗車できるフリー切符「大黒様きっぷ」に触れましたが、弘南線限定のフリー切符で、協賛店での割引等の特典が受けられる「わのパス Wano Pass」があります。
「大黒様きっぷ」1,000に対して、「わのパス Wano Pass」は1,100ですが、協賛店の特典等を考慮すると、弘南線の乗車に絞って、大鰐線は別の日に乗車ということであれば「わのパス Wano Pass」も魅力があります。
同日中に大鰐線・弘南線の両方に乗るなら「大黒様きっぷ」、大鰐線は本日、弘南線は明日というように、乗車期日が2日間に跨る場合は、弘南線乗車の際は「わのパス Wano Pass」をお薦めします。
2日間で弘南鉄道の全27駅乗降については、27駅まで欲張らずに乗降駅を絞って、「大黒様きっぷ」により、大鰐線・弘南線を同日中に乗降するという選択肢もあります。
弘前-黒石を途中下車せず直行する場合の運賃は470、弘南線の隣駅までの乗車は210です。
ただし、館田-平賀だけは270です。
弘前から黒石まで、各駅で途中下車しながら進んで行く場合、下車の都度購入する通常運賃は合計で2,580となりますが、「大黒様きっぷ」で1,000、「わのパス Wano Pass」で1,100です。
以上、弘南鉄道の全駅途中下車を計画されている方々の参考になれば幸いです。
※ 写真は本文と無関係です。