名古屋大須にあるアクセサリーセレクトショップ『Sipka-シプカ‐』さんで購入した編みぐるみ3人セットです。三体セットであることを知らず、最初の2体購入してから気が付き、後から3体目も購入しました。
作品の二次利用を禁ずるということで、レビューしても大丈夫かどうか確認とれたので、ブログにてようやく紹介することができます。
AGU(あぐ)さんは、東欧を代表する版画家、絵本作家ドゥシャン・カーライさんに師事。その創作は人形や家具等の立体作品から絵画、映像作品まで多岐に渡ります。
お店でオーナーのことり隊長さんのお話を聞いたところ、現在は日本にて、まるでジブリに登場してくるような自宅兼アトリエにお住まいで、家具や食器など身の回りのものを自作して生活されているそう。人形なども創造性赴くままに制作されているそうで、作品の買付も「次はこういうの仕入れたい」という感じではなくて、家の中にあるものをこんなのあったんだ? これ良いですね! みたいな感じで仕入れてくるそうです(僕の言葉の受け取りが違って実際は違うのかも?)。
編みぐるみとは、編み物の技法を使用して毛糸などで作った人形。ぬいぐるみの一種。欧米などでも日本語の「Amigurumi」がそのまま使われていそうです。これは意外!
個人的にソフビ人形の単価がどんどん上がっているので、張り子やこけし、編みぐるみなんかが次は来る! と勝手に思っていて、ゆっくり集めています。
特に編みぐるみは製法的に一点モノですし、作家さんが最初から最後までひと編みひと編み丹精込めて制作されいることが見てわかる点に惹かれますね。
「セーラー服の男の子」全長:約12cm。
「青い服の女の子」全長:約11cm。
「黄色い帽子」全長:約11cm。
編みぐるみとしてはかなり細い番手の糸が使われています。
触った感じの張りなどから、綿の糸かな?
お尻に穴が空いていて、指人形になっています。
男性の指には少々太かったので、小指が限界でした。
なので割り箸を刺した。
セーラー服の男の子。
クルーカットに面長ですっきりとした顔立ちに感じます。
白と紺のコントラストが眩しい衣装。
好青年的な印象。
腰パンは生活の乱れ、ヤンキー化の前兆……。
僕は一貫して腰履き否定派ですね!
股下30センチ以上は欲しいです! 胴長言うなッ!!
青い服の女の子。
紺色のワンピースは、天空の城ラピュタのシータを連想しました。
瞼が重く、垂れ目がちで、どこか憂いを感じる表情をしています。
サイドの一房を三つ編みにてカチューシャのように纏めています。
この髪型なんて言うんだろうなー……ハーフアップ?
検索……駄目だ、違う。
AIに聞くか。
三つ編みカチューシャって言うらしいです!
糸を編まずに束ねることで、髪を表現。
僕は紳士なので、写真は撮りませんが、下着もちゃんと編まれています。
紅の豚の過去シーンで、ジーナが履いていたタイプです。
最初にこの二人をお出迎えしたのは、服装の配色からペアに感じたからです。
すべてのものには物語があるーー(シプカのショップコンセプト)。
この瞬間から物語は始まったのかもしれません。
「黄色い帽子」
上の二人とはちょっと違った雰囲気です。
衣装の配色は地味ですが、重ね着して凝ってます。
帽子は別パーツ。
遅れ毛がセクシー。
赤くつややかな髪と、強気なツリ目。
男と女が二人、なにか不穏な空気を感じる……。
見ろよ、男の子の能天気そうな顔! 女の子の悲しそうな顔を!
色々妄想膨らみますが、二次創作の領域にまで行ってしまいそうなので、このあたりで現実に戻ります。
AGUさんが師事されたドゥシャン・カーライさんを調べると、スロバキアの方ということがわかりました。スロバキアといえば、近年まで激動の歴史を歩んだ国ですね。たくさんの民族を抱えていて、使われる言葉も多い。英語が通じにくい国ということで、日本からの渡航は、かなり大変だったのでは。
一方で、豊かな自然と中世の荘厳な建造物の写真が検索でヒットし、大変魅力的な国に感じました。東欧諸国はヨーロッパの中で、どこか閉鎖的な印象を受け、それが逆にエキゾチックに感じます。魔術と錬金術がまだ残ってる感じが、僕から消えない中二心を刺激します。