こんにちは、二児の父ぽよみです。
子どもに強くあたってしまった日の後はよく自分に問いかけます。
「私は、子どもにとって良い父親になれているのだろうか」――。
その答えを見つけたくて考えても、結論はいつも曖昧なままです。
日々の忙しさや気分に左右され、理想どおりの関わり方ができない自分を責めては、また反省を繰り返す。
けれども、そんな揺れこそが父親としての成長につながっているのかもしれません。
「良い父親」という像と現実の間で
世の中には「父親とはこうあるべき」というイメージがいくつもあります。
家族を支える稼ぎ手、厳しくも愛情を持ってしつける人、休日には子どもと全力で遊ぶ人――。
どれも大切に思えますが、現実の私は一人の人間です。完璧にすべてをこなすことは到底できません。
疲れているときはつい声が大きくなり、子どもの話を聞く余裕をなくしてしまう。
「父は冷静であるべき」という自分なりの理想と、感情的な現実の自分との間で揺れ動く日々です。
それでも最近は、理想にぴったり重なる父親像を目指すよりも、弱さを認めながら一歩ずつ成長していく方が、子どもにとっても意味があるのではないかと考えるようになりました。
完璧でない姿を見せることで、子どもに「人は失敗してもやり直せる」という学びを届けられるかもしれません。
子ども一人ひとりに違う最適解
「父親らしさ」には家庭ごとの共通点もあるでしょう。
愛情を伝えること、安全を守ること、子どもの話をきちんと聞くこと――。
しかし子どもは一人ひとり違います。同じ親が同じ態度で接しても、息子には響く言葉が娘には届かないこともある。
さらに同じ子どもでも、成長の段階によって必要としている関わり方は変わります。
幼児期には、安心して甘えられる環境が何より大切かもしれません。
小学生になれば、失敗を恐れず挑戦できるよう背中を押すことが求められるでしょう。
思春期に入れば、親の価値観を押し付けるより、子ども自身の判断を尊重する姿勢が重要になります。
その変化に合わせて、親も柔軟に自分を更新していく――。
私はこの過程こそが「良い父親」の核心だと感じています。
反省があるからこそ成長できる
子どもに強くあたってしまったとき、なぜ感情を抑えられなかったのか自身に問いかけます。
しかし、その時間が自分を見つめ直す貴重なきっかけになります。
「今日は仕事のストレスが大きかった」「子どもの話を途中で遮った」など原因を探れば、次に同じ状況が訪れたときの対策が見えてきます。
親もまた変わり続ける存在
子どもの成長はあっという間です。
昨日できなかったことが今日できるようになり、昨日まで幼かった顔が、ある日突然大人びて見える。
その変化を間近で見られることが、父親としての何よりの喜びです。
同時に、子どもが成長していく過程で、私自身も学び、変わり続けていかなければなりません。
「良い父親になれているか」という問いに、明確な正解はありません。
しかし、その問いを持ち続け、昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでも子どもとの関わりを良くしていこうとする姿勢――
それこそが“変わり続ける良い父親”のかたちではないでしょうか。
おわりに
完璧な父親である必要はありません。
悩み、失敗しながらも、子どもを大切に思い続けること。
子どもの成長を見守りながら、自分も変わり続けること。
その過程を大切にしていくことが、私にとっての「良い父親」への道だと信じています。