~ 追憶 あざみ ~

「殴られたくなかったら動くなよ?」
木刀を持った男子生徒がわたしにそう言った。
他の男子生徒がわたしの制服を脱がす。
「うわ、なんだこいつ、なんか漏らしてんだけど」
わたしのくちにガムテープを貼ったのは、
あの社会科教師だった。
隣に目をやると、
他の男子生徒に組み伏せられ、いいようにされている、
全裸の頼瑠の姿があった……。
「おい、お前何処見てんだよ、ちゃんとここ見てなきゃだめだろ?」
左胸を強く殴られてからそう言われたので、
男子生徒の指さすところに目を遣ろうとしたのだけれど、
背中を床に着けているから、
たいして大きくもないのに胸が邪魔して見ることが出来ない。
男子生徒がまた拳を振り上げたので、慌てて肘で上体を起こし、
そこを見る。
拳は下げられた。
ゆっくりと入って行く様を、
他人ごとのように見ていた……。
根元まで完全に収まり、
抜いて、
また入れる……。
笑い声が聞こえた。
たぶん今これを見ている人間は、
わたし以外全員笑っている。
暫くの間は他人ごとのように見ていたのだけれど、
何度も何度も出し入れされるうち、
そうもいかなくなってくる......。
くちにガムテープを貼られているので、
屈辱的には違いないけれど、
まだマシだと思った……。
・・・・・・・・・・・・・・・
一人終わってまた一人……。
それが終わってまた一人……。
頼瑠も同じ。
そう思っていたら、
頼瑠が四つん這いにさせられて、後ろからと、
くちにも入れられた。
ああ、
たぶんわたしも……、
そしたらやっぱり。
わたしのくちからガムテープが剥がされる。
わたしも頼瑠と同じ。
パン、パンパン、パン
リズムがぎこちない……。
今……、四人目?
正直……、
たいしたことないかも……。
そう思っている自分がいた。
全然平気、
とは言えないけれど、
これなら佐竹さんや院長、
それに頼瑠の兄とのときみたいに、
痙攣したり、失神したり、
そんな無様で恥ずかしい姿は晒さないで済みそう……。
パンパン、パン、パン
突然頼瑠が大きな声を出し始めたので驚いて目を遣ると、
痙攣しながら白目を剥く頼瑠と、
その頼瑠の背中に張り付いて笑う社会科教師が居た。
社会科教師は頼瑠の髪を掴み、
「おーきーろっっ!」
頼瑠が覚醒したのを確認し、
また始める……。
パンパンパンパン
また人が変った?
後ろから入れられているので誰かは解らないけれど、
入れられた瞬間、
何かが違う?
そう感じた。
パンパンパンパン
早い……、
思わず大きな声が出た。
すぐにまた男子生徒がわたしのくちに入れ直す。
ヤバい……でも……、
それでもなんとか、
痙攣や失神は我慢出来そう……。
もう一度頼瑠に目を遣ると、
頼瑠はまた痙攣し、
失神させられたところだった。
そしてまた社会科教師は頼瑠の髪を掴んで、
覚醒させようとしている……。
さっき視聴覚室でも散々同じようにしたろうに……。
クズが……。
「あ?何か言いたそうだなお前」
社会科教師がわたしに向かってそう言ったタイミングで、
後ろにいた生徒がわたしの前に回り、
くちの中に出した……。
クセで思わずそれを見せる……。
「え?何こいつ、ヤッバ……」
しまった……、
自ら屈辱に拍車を掛けてしまった……。
そうこうしているうちに社会科教師は、わたしの両足首を掴み、
それを大きく開く。
パンパンパンパン
ダメだ……。
全然声を我慢出来ない……、
お願い、
誰かもう一度わたしのくちにガムテープを貼って……。
・・・・・・・・・・・・・・・
社会科教師はずっと腹の立つ顔で笑っている……。
わたしは目を閉じて、佐竹さんのことを思い出す……。
ここ数日の佐竹さんではなくて、
それより前の、
わたしのことを「お嬢様」と呼び、
敬語で話しかけてくれていたころの佐竹さん……。
玉響にでも触れられていたい……。
そんなふうに思っていた頃もあったなぁ……。
自分の身体が痙攣し始めるのが解る……。
思わず最近の癖が出た……。
条件反射?パブロフの犬……。
くちにだしてしまったことに対する自責の念に駆られながらも、
これは今佐竹さんのことを考えていたからであって、
仕方のないことなのだと自分を誤魔化しつつ、
自分の身体が、
今激しく痙攣していることを、
社会科教師に何とか覚られないようにしなければ
と
考えていた……。
「何お前……、そんなに良かった?」
違う……。
違わないけど……、
それでも違う……。
屈辱的過ぎた。
思い切り中に出された。
殺したい。
そう思った……...........................................................................
TO BE COMUGIKO

「バーテンダーさんってYouTube絶対に観ないって言ってましたよねぇ?」

「ああ…広告見ないと先進めないだろ?嫌なんだよあの時間………………」

「ブログでも先に広告見ないと記事読ませてくれないのありますよねぇ」

「ああ……残念だけどそーゆーブログも観ないよ…………………

時間だけじゃなくてウイルスとかも心配だし…………………………」

「広告ってウイルスやばいんですか?」

「知んないけどなんとなく……………………」

「広告ってそんなに儲かるんですかね?」

「解んないけど儲かんのかもよ?

もしかしたらその収入で喰ってる人居たり?」

「まさか…………………」

「ハハ……………………

よし出来た……………………

今夜は藤子の大好きなサーディンパスタだよ…………………………」

「ステキ…………………………………………

…………………………………………………

ねえ……………バーテンダーさん……………………………」

「どうかした?………………………」

「そういえばなんか………久し振りじゃないですか?………………………」

「何が?……………………………」

「わたしの……………出番……………………………………」

「気のせいだよ………………………………………」

「そうかしら?……………………………………」

「そうだよ……………………………………」

あ……………………………………

誤魔化されるパターンだ…………………………………………

「いただきます♪♡」

「美味しっっ!!♪♡♡♡♡♡」

Josh君はいつもついてるなぁ…(・∀・)💦💦
( *´艸`)笑