先回の “Don't Worry Be Happy” はイントロの口笛が印象的な曲でした。
それにちなんで、口笛が最も効果的に使われている曲と言えば、やはりこれでしょう。
Billy Joel (ビリー・ジョエル) の “The Stranger” (『ストレンジャー』)
彼の5枚目のアルバムからのタイトルトラック。
超有名なビリーの代表曲ですが、本国ではシングルカットされておらず、シングルヒットしたのは日本だけというのは意外でした。
しかし、日本での人気はスゴかった。
邦楽に混じったオリコン総合チャートで最高2位を獲得 (人気絶頂のピンクレディーには勝てなかった)。洋楽シングルとして50万枚以上を売り上げる快挙を成し遂げました。
以前の記事でも書きましたが、洋楽聴かなくてもビリー・ジョエルは知ってる。そんな貴重な存在でした。
この曲、何がいいかって、やはりピアノとビリー自身の口笛が奏でる哀愁漂うメロディーから、一転してエッジの効いたエレキギターのリフに象徴されるロック調への転換、最後にまたピアノと口笛のメロディーに戻って幕を下ろす、ドラマティックな展開ですね。
この印象的なギター弾いてるのは、ジャズ/フュージョン界のファンキーギタリスト Hiram Bullock (ハイラム・ブロック) だったんですね!初めて知りました。
こういうことがあると、ほんとブログやっててよかったなとつくづく思います。
『ストレンジャー』について書くために調べてなかったら、知らないまま終わってただろうな。
あの有名なリフだけでなく、カッティングのキレ味もGood!音はチョッパーっぽいけど、映像見たらそうじゃなかったみたいなベース (なんだそれ) と相まって、絶妙なリズム感を生み出しています。
そして曲は再び、ピアノ/口笛パートへ。
この口笛の世界観、どう見ても (聞いても) 夜ですよね?
古くからの言い伝えで、夜口笛吹くとヘビが来るといって叱られた方、多いのではないでしょうか?
よい子のみなさんは、迷信だとわかっていても身体に染み付いて、夜口笛吹けなくなってませんか?
ビリーも言いつけ守るよい子だったら、この口笛による名フレーズは生まれてなかったかもしれませんね (生粋のニューヨーカーには関係ないだろ!)
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