みなさん、こんにちは。ただのポケモンオタクと申します。
今回は『Pokémon Trading Card Game Pockets(以下ポケポケ)』における開発秘話が明かされたので、それについて話そうと思います。
結論から述べると、ポケモンやカードゲームに関する知識はあまり無いものの、運営なりに努力をしていることは伝わってきます。しかし、それならそれで外部から有識者を呼んでバトル環境などについて監修してもらうなり、表面上だけでも原作へのリスペクトを感じる努力も行うべきではないのかと感じました。昨今のポケポケは強いカードに対する強いカード(いわゆる「メタカード」)を積み木の如く積んでいる状況であり、いつ崩れだしてもおかしくありません。「Aシリーズ」という科目が拡張パック選択画面やカード検索欄に登場したこと(もし最初からあったのであればすみません。)から、近々「スタン落ち」*1を敢行することが伺えますが、それでいいのでしょうか。
もちろんこれによってカードを1からリセットすることで、少しでも環境を変化させようとしているのは分かりますが、まずは問題視されているUIについての改善を行うほうが先なのではないでしょうか。
DeNAという大企業がこんな弱小ブログをわざわざ見るとは思いませんが、それでもCEDEC2025での講演を述べた記事を見つつ、所感をつづろうと思います。
以下、詳細に述べていきます。
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〇記事を読んだ感想
今回読んだ記事はこちらです。
文章が長くカタカナが多いので読みづらいですが、要約すると、
『ポケポケ』を開発する以前は各社員が振り分けられた仕事をこなして
集めたものをゲームとして落とし込んでいた。
(この会社自体が[非コミュニケーション型のシステム]*2をとっていた為)
↓
『ポケポケ』の開発を通して進行状況を共有しにくく、
社員同士のコミュニケーション能力に不足が目立った。
(コロナ渦の中で開発を始めた為)
↓
そこで、思い切って根本的な開発体制をチーム制に変更し
成果物の進行状況も共有しやすくした。
↓
これにより社内の風通しが良くなり
社員同士の会話が増えた。
ということだと思います。(間違っているところがあれば具体的な改善点とともに指摘をお願いします。)
この記事を通して私は、
「そこからかぁ…。」
と思いました。いや、良いことなのは違いないですが、まず開発における根本的な部分から最適化されていなかったのが驚きでした。DeNA自体はどちらかといえば野球関連に力を入れている印象で、あまりゲームに関しては目立った話題を聞きませんでしたが、まさかそこまでとは…。
記事から推測できることとしては、
【『ポケポケ』の開発が始まるまで
この開発体制がほとんど変化していなかったこと】
と、
【「ポケモン」という巨大なIPを取り扱うことにも拘らず、
開発能力において基礎的な部分が不足していたこと】
の2点は確実に考えられます。ゲーム開発にあたって、開発者同士のコミュニケーションはもちろん成果物の共有または報告しあうことは必須といってもいい部分だと思うのですが…。「開発を始めた時期的に相当苦労したんだろうから大目に見ようよ」という意見が飛んできそうですが、開発時期によってゲームの品質が左右されるのは考え難いです。というか、それでゲームの質が低下するのであれば会社の開発体制に問題がある可能性が高いですし、何ならこの会社は以前からSlackという非コミュニケーション型のアプリを利用して仕事しているようなので、コロナ渦云々の話はやはり反論としては弱いです。
そもそも、DeNAはゲーム業界でも前々から参入していたはず(HPでは2006年のゲームサイト『モバゲータウン』を設立している)で、ざっと20年近くゲーム業界に携わっています。一般的に何十年もその業界にいる会社なら、こうしたゲーム開発における根本的な部分を軽視するとは思えないんですよね…。
だからこそ、冒頭で紹介した記事の内容に頭を抱えました。そこから最適化されていなかったのかと。
イベントの都合上、取り扱うIPについてはあまり触れていませんが、ここも一般的には他の会社が持つIPを取り扱うのであれば、それ相応のリスペクトが必要です。
私がポケモンに携わるのは今年で19年目になり、原作も『サン・ムーン』シリーズを除いてほぼ全てプレイしてきましたが、取り扱う世代の順番やそれに伴うトレーナーの人選から察するに、まだ十分なリスペクトがなされていないように感じます。どちらかといえば、バトル環境に入れたい要素にイメージが合うトレーナーを選出しているようです。このアプリはもともとコレクション重視だったのではなかったのですか?
例えば、今回の『空と海の導き』いわゆる金銀パックでは、「イツキ」や「釣り人」といった【人気だとは正直言いにくい】トレーナーが一部選ばれています。この世代で人気あるいは有名なトレーナーは、例えば
アカネ・マツバ・イブキ・カリン・ワタル
など、多く存在します。にも拘らず、こうした人選を行うということは運営は、性能を先に考えてからキャラクターを選んでいる可能性が高いといえます。それ自体は悪いとは言いませんが、せめて「この世代・シリーズは何のポケモンまたはトレーナーが人気なのか」下調べしてから制作していただきたかったです。
一方で良かった事としては、制作の現場が何をしていたのか・『ポケポケ』がどういった経緯で開発されたのかが知れたことでしょうか。
ここから『ポケポケ』が大きく改善し、リリース当初のように幅広いユーザー層にまた受け入れられる未来が来ることを願っています。
・まとめ
現在は賛否両論となっている『ポケポケ』ですが、開発秘話を聞くことができたのは良かったです。道は険しいですがまだまだ挽回できる段階ではありますので、ここから改善していけると1ユーザーとしては嬉しい限りです。
【ネタバレ注意】新パック内容の所感
- ポケモン:良さげなのは以下のポケモン達か。
〈環境入りほぼ確〉【アシレーヌEX】
〈強い〉【ニンフィアEX】【ママンボウ】【エーフィ】【ペロリーム】【ブースター】【デンチュラ】【ヨクバリス】【カビゴンEX】
〈まぁアリ〉【ブラッキー】【コジョンド】【レパルダス】【バイバニラ】【トゲデマル】【メルメタル】【グレイシア】【ブースターEX】
〈今後に期待〉【タルップル】【アマージョ】【ミミッキュ】【イーブイEX】
かな?意外とやれそうな子は多いね
まぁ…シルヴァディの後に出されてもって感じの子も多いけど - トレーナー:今回はボタンとハウの2名。特に「ハウ」は「【ジュナイパーEX】【ガオガエンEX】【アシレーヌEX】の技を+30する」模様。強すぎでしょ…。
- 色違い:【ファイヤーEX】【フリーザーEX】【サンダーEX】【エルレイドEX】【サーナイト】など。
準伝説ここで出しちゃうのかよ…。もったいねぇ…。
「UBパック」で色違いのセレビィがいたから嫌な予感はしていたけどさ…
ミュウツーと一緒で課金枠として出せそうなのに
まぁエルレイドは当たってたから良しとするか - 全体の感想:思ったより悪くない
ただ、全体としてみるとどうしても過去パックよりもインパクトが薄く感じてしまったかな。置きに行った感が強い
シャドバ新作に対抗して人気ポケモンであるイーブイを表紙にしたのは何となく分かるけど、もうちょっと攻めて欲しかったという思いが強い…。
大丈夫かな…これ
【ネタバレ注意】新パック内容の所感
- ポケモン:良さげなのは以下のポケモン達
〈環境入りほぼ確〉【クロバットEX】【イーブイ】【キングドラEX】【エアームドEX】【ブラッキーEX】【ホウオウEX】
〈強い〉【ドンファンEX】【ギギギアル】【エーフィEX】【ソーナンス】【ランターンEX】【バクフーン】【ギャラドス】【オニドリル】【オドシシ】【ドーブル】
〈まぁアリ〉【ネイティオ】【ポリゴンZ】【ハピナス】【オクタン】【ワタッコ】【モジャンボ】【トゲキッス】【マリルリ】【グライオン】【ヒヒダルマ】【ポリゴン2】【ハッサム】
〈今後に期待〉【ルギアEX】【ツボツボEX】【オーダイル】【メガニウム】【スイクン】【ニョロトノ】
今回はかなり豊作ですね。過去パックのカードのせいで埋もれている子は多いけど、一つ一つ見たらしっかり強いよ
てか…スペックや効率面で見ている今が異常なんだけどね😅
「お前もそういった側面で見てるだろ」って言われると…反論はできないけど - トレーナー:今回はイツキ・コトネ・シルバー・ミカン・釣り人・やまおとこの6名。なんか渋いメンツだな…。
「イツキ」…次のコイントスは最初が必ず表になる
「コトネ」…ダメージを受けているバトルポケモンを交代
「シルバー」…相手の手札を見てサポートカードを一枚山札に戻す
「釣り人」…3回コインを投げて、表の分だけトラッシュから水ポケモンをランダムに引ける
「ミカン」…次のターンに「ハガネール」・「エアームドEX」が食らうダメージをー50
「やまおとこ」…自分の場に出ている闘ポケモンの数だけ山札を見て、好きな順番に入れ替える
特筆すべきはイツキ・コトネ・ミカンの3名。イツキは一部のポケモン(デカヌチャンEXなど)がぶっ壊れになるし、コトネは味方版アカギだし、ミカンは【エアームドEX単デッキ】などでお世話になる可能性が高い。
確保必須です。 - 色違い:【リーフィアEX】【グレイシアEX】【メガヤンマEX】【パチリスEX】【ムウマージEX】【マニューラEX】【ベロベルトEX】【ギャラドスEX】など。
ほぼ『時空の激闘』パックだね - 全体の感想:豊作で引く価値は滅茶苦茶アリ!
イマーシブカードの一件はあれど、パックの内容はボリュームたっぷりでした。全体的に戦略の幅が大きく広がり、過去パックのカードが息を吹き返してきた印象です。
惜しむべきは、このパックが少なくとも『シャイニングハイ』の次だったら、現状のようにはならなかった可能性が高いことでしょうか…。
ここまで見ていただき、ありがとうございました!また次回の記事もお楽しみに!
※当記事は一個人としての記事なので、企業案件は一切絡んでいません。
普通のブログなのであまりそういった意識を持たれる方は少ないかと思いますが、念のために。
編集者
ただのポケモンオタク