退勤時間の数分前に社員から私のミスを咎められた。
私は一か月に一回、とんでもない注意欠陥によるミスをやらかす。プロ野球選手だってエラーをするのだから、最低賃金のアルバイトの私がミスするのも当然だと正当化を図ってみたが、プロ野球選手と私を比べる事自体がおこがましく、全く無礼千万である。私は憂鬱な気分を引きずりつつスーパーマーケットへ行った。前の人の会計が終わったので、徐に私がレジ台に商品を置いた瞬間、店員が顔を顰めながら腕を交差させてバツ印を作った。私は呆気に取られ、そして酷く不愉快な思いをした。それから店員は何事もなかったように商品を読み取って会計へ促した。私は察した。流れが悪い、と。私の仕事のミスが引き金となり、悪い流れになっている。歯車が軋んでうまく回らなくなっているようだ。こうなったら他にも何か悪い事が起こるのだ。私の経験がそう言っている。
明日、私のミスを詰られると思うと死にたくなる。それでも、朝起きれただけでスペシャルであり、既にゴールテープを切っている。出社以降はカズダンスであると、私が好きな配信者が言っていた。加えて私は未だ無遅刻無欠勤無早退なので、これ以上何を求めるのか。仕事でミスしたくらいでがちゃがちゃ言うんじゃねえ。それと、どうにもならなかったら死ねばよいという切り札がある。ああ、本当によかった。度々言っているが、土曜日はいつも何かしら嫌な事が起こる。だからそれを相殺するために、その日は好物の激辛カップ麺を休憩時間に食べてよい事にしている。楽しみを少しでも作る算段だ。それと今日はチェンソーマンの一話を見た。私は原作を読んでいないし、どのような物語なのか、登場人物は誰なのかなど一切知らない。ただ、最近映画がやっている事や米津玄師の主題歌の事もあり気になった。見て、面白かった。労働の休憩時間の楽しみが増えたので、どうにか地獄の淵を歩けそうだ。
今日も何だか家に帰りたくないので公園に留まり、スーパーマーケットで買った苺牛乳とポテトチップスを食べながら薄暮の中でこれを少しばかり書いていた。この公園には陸上競技場があり、陸上部と思しき学生が練習に励んでいる。そういえば私も陸上部に所属していた。高校一年生の頃である。何かしら部活に入らなければならなかったので、私は陸上部に入った。中学では美術部に入っていたから、打って変わって運動部に入ろうと思ったのだ。が、三日で行くのをやめた。逃げ癖が骨の髄に根差した瞬間だったろう。すぐさま退部届を顧問に提出したが、辞めても一年生は別の部活に入らなければならないとか何とか言っていて、ああ面倒臭い、私は部活に行かない幽霊部員になったままで放置していた。結局辞められたのか否かわからず仕舞いで有耶無耶になり、私は自称帰宅部として一所懸命に寄り道もせず帰宅し続けた。
文章の書き方が少しだけわかった気がする。私が四六時中、頭の中でごちゃごちゃ考えている事を書けばよいだけなのだ。が、それが難しいからブログが書けない日が続くのだろう。今は文章が書けて気分が良い。そんな事より、明日の気分が悪くなる自分のミスの言い訳をいくつも考えておこうか。