はじめに
夏の初めに新しいザックを購入しました。
購入する際の思考を記録として残します。
新しいザックと、これまで使っていたザック
新しいザックは、グレゴリー ズール24 LT
登山を始めて最初に買ったのは汎用的に使えるザックを選んだのですが、どうしても細かいニーズを満たせなくて、特化したスペックのザックを買う…っての、あるあるですよね。*1
これまで使っていたザックは、ミレー サースフェー 30+5
かれこれ2年ほど、オールシーズンで近くの低山から遠征(石鎚山、鳥取大山、乗鞍岳、木曽駒ヶ岳)まで使ってきたので、そのうち感想を書きたいところ。
特化する要素
・背面通気性(夏山の暑さ対策)
・メイン収納へのアクセス性(夏山の虫対策)
・ちょっとだけ少ない容量(見た目のかっこよさ)
背面通気性(暑さ対策)
サースフェーも背面通気性は良い方です。メッシュ地だし、凹みもあって風が通るようにはなってます。
ただ、夏の低山はそれ以上に暑いんです。標高500mくらいまでだと地表と変わらず、今年登った低山では35℃超えもちらほらありました。
それならもっと高い山に行こう!と言いたいところですが、広島の最高峰は1346m。公共交通機関等でアクセスしやすい山になると1000m以下の低山になってしまいます。
そこで少しでも通気性を良くしてオーバーヒートを防ごう、という考えです。
メイン収納へのアクセス性(虫対策)
これはちょっと分かりにくいので、私の水分補給事情から説明します。
ザックのショルダーベルトに水筒(小)を収納できるホルダーをつけつつ、その水筒を飲みきったらメイン収納に入れている水筒(大)から補充するようにしています。
ホルダー+水筒(小)でこんな感じ。ザックを背負うといつでも手が届くところに水筒が来るのが良いんです。
水筒(大)はモンベルのフレックス ウォーターパックを使っています。柔らかい素材で水が減ってきたらくるくる巻けるタイプ。
補充時には一旦止まってザックを下ろして…となるのですが、そこは夏の低山。大量の虫が身体の周辺を飛び交っており、うかうかしてるとアブや蚊・ブユに噛まれたりとロクなことにならないので、一刻も早く補充を済ませたいところ。
サースフェーだと雨蓋のロックを外して、雨蓋を開け、紐を引っ張ってようやくメイン気室にアクセスできます。これがめんどくさい上に時間がかかる。。
そこで普通の街用リュックみたいにジッパー引っ張るタイプのものが欲しい、というわけです。
ちょっとだけ少ない容量(かっこよさ)
雨蓋の有り無しとも関連するのですが、夏の低山は暑くて虫だらけなので、山の中でお湯沸かしてカップラーメンでも、という気分になれません。行動食であるカロリーメイトと柿ピーを大量に持ち込んで歩きながら食べています。
そうなるとバーナーも食器もいらなくなるので、荷物はファーストエイドやツェルトなどの緊急用品やレインウェア以外は水と行動食だけと大幅に減ります。
雨蓋あるザックはパンパンに荷物を詰めると冒頭に貼った画像のようにかっこいいのですが、荷物が少ないとこうなります…これが現実。
そこで夏山の基本持ち物を入れたらパンパンに近くなる程度の容量を考えて、20L前半のザックを選びました。
まとめ
ズール24LTはこれら3つの要素をすべて満たしていたため、お買い上げとなりました。
ブログにも書いている似島や灰ヶ峰で使いましたが背面通気性は非常に良い感じ。春と秋も少し暑そうな時はこのザックで行くことになりそう。
もちろん遠征時や、冬山のようにアイゼンやピッケル・スノーシューを持つシーンではまだまだサースフェーの出番はありそうです。
新しい物を買う時には、必要な要素を明確にして、それを満たす製品を選びます。が、往々にしてトレードオフな要素が出てきて悩んだり、トレードオフ要素の中で何を重要視するのか/何を諦めるのかを決めるのが辛くもあり、楽しくもあり。
今回はその記録でした。とはいえ今回はあまりトレードオフ要素はなかったかも。
強いて言えばもう少し軽量な方が良かったというのがありますが、そこは運動して脂肪を減らせば荷物の重量が減ったのと同じですし、脂肪が減らなくても体力付ければいいんじゃない?という脳筋思考ですw