RACパラメータは全YouTuberが必要?対象になるケース・ならないケースを解説
この記事は2025年10月8日Googleアドセンスから「リファラー広告クリエイティブ(RAC)に関する検索向け AdSense ポリシーの更新」というメールがとどいた記事の続編です。RACパラメータについてまだご存じない方はこちらの記事から御覧ください
筆者もまだ内容をすべて理解しきれていない部分があります。現在詳しく調べている最中ですので、今後新しい情報が入り次第この記事を更新します。
🔍 RACパラメータとは?
2025年11月1日からGoogle AdSenseで「referrerAdCreative(RAC)」というパラメータの指定が一部義務化されます。 これは、あなたのサイトに訪れた人が「どんな広告や動画・投稿を見て来たのか」をGoogleに伝えるための仕組みです。
つまり簡単に言えば、
「どんな紹介内容を通じて自分のサイトに来たのか」を正確に申告するルールです。
ではこれは実際に多くの人が「じゃあ YouTube やってる人全員が毎回やらなきゃいけないの?」と混乱する部分です。今回はその対象について調べてみました
🎯 結論:すべてのYouTuberが対象ではありません!
このRAC(リファラー広告クリエイティブ)の指定が必要になるのは、自分や提携先が意図的にアクセスを送っている場合です。 つまり、「自分でコントロールしている宣伝・誘導経路」があるケースだけが対象になります。
🟢 対象になるケース(RACを設定すべき状況)
ケース | 説明 |
---|---|
🎥 自分のYouTube/TikTok動画でブログを紹介 | 「詳しくはブログへ」「URLはこちら」など、自分のサイトへ誘導している場合。その動画で話した内容(逐語テキスト)をRACとして広告コードに追加します。 |
💰 企業案件・アフィリエイト動画 | 商品紹介などで「購入ページはこちら」「特設サイトへ」など外部サイトに誘導している場合。動画の紹介文・セリフをRACに指定します。 |
🌐 提携先・自社運営サイトからの誘導 | 自分が運営する複数サイトやSNSで、リンクを張ってアクセスを送っているケースも対象。紹介テキストをRACに入れます。 |
🚫 対象にならないケース(RACを設定しなくてよい状況)
ケース | 説明 |
---|---|
🟦 普通にYouTube投稿しているだけ | 自分の動画で外部サイトやブログに誘導していない場合は関係ありません。 |
🟦 Google検索や自然流入 | 検索エンジン経由でブログに来た場合(オーガニックトラフィック)は対象外です。 |
🟦 他人が勝手にリンクを貼ってくれた | 自分が管理・承認していない紹介経路からのアクセスはRAC設定不要です。 |
🕓 いつから対象になるのか?
Googleの通知によると、RACの義務化は2025年11月1日以降にAdSense広告と関連検索を使う場合が対象です。 つまり、古い動画や記事は基本的に「対象外」です。
具体的には:
- 🟢 2025年11月1日以降に投稿・公開した動画や記事 → 必須
- 🟢 それ以前に投稿した動画や記事でも、現在もブログやサイトへの誘導として機能している場合 → 推奨(場合によって必要)
- 🟢 それ以前に投稿した動画や記事で、今は誘導もアクセスもない場合 → 不要
まとめると、「古い投稿でも今も人を動かしている誘導経路ならRACを設定する場合がある」という理解でOKです。
🧩 つまり、こう覚えればOK!
今後「自分や提携先が意図的に流したアクセス」の場合だけ、 その紹介内容(=動画や投稿の文字起こし)を広告コードに追加してGoogleに知らせる。 これがRACの仕組みです。
📺 具体的な例で見ると
あなたがYouTubeで
「こんにちは、今日は○○神社の祭りを紹介します。詳しくはブログに書いています!」と話してURLを貼ったとします。
この場合、その話した内容や画面に出た文字を逐語で文字起こしして、 ブログ側のAdSense広告コードに追加記入(RACパラメータとして)する必要があります。
つまり、動画の紹介文を広告コードに入れて、
「この人はこういう紹介を見て来た」という情報をGoogleに渡すイメージです。
🛠️ 技術的にはどうするの?
やることはシンプルです。 広告タグの中に data-referrer-ad-creative
という属性を追加し、 そこに動画の逐語テキストを入れるだけです。
例:
<ins class="adsbygoogle"
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-******************(アドセンスID)"
data-ad-slot="************"
data-ad-format="auto"
data-full-width-responsive="true"
data-referrer-ad-creative="こんにちは、今日は○○神社の祭りを紹介します..."></ins>
これが「広告ユニットに追加情報を渡す」という意味です。 つまり、動画や投稿の内容を広告コードに伝えることになります。
🧭 まとめ
- RACは「自分や提携先が管理している誘導経路」だけで必要。
- 普通のYouTuberやブロガーは、自然検索流入だけなら設定不要。
- 企業案件やアフィリエイトなど、紹介的性質の動画だけ対応すればOK。
- 動画の逐語テキストを広告タグに
data-referrer-ad-creative
として追加する。
※本記事は現時点(2025年10月時点)のGoogle AdSense公式通知をもとに解説しています。今後ガイドラインの詳細が公開された場合は、仕様変更に合わせて内容を更新します。