前回の続きです。
kirigirisumax.hatenablog.com
ここから読んでいる方のために・・・
去年ニースからベネチアまで列車乗り継いでひとり旅した時のお話です。
今回利用した主な列車とルート
仏ニース〜伊ヴェンティミーリア:TER(青区間)
ヴェンティミーリア〜ジェノバ:インターシティ(赤区間)
ジェノバ〜ミラノ:インターシティ(赤区間)
ミラノ〜ベネチア:イタロ(赤区間)
ヴェネチア〜ベローナ往復:インターシティ
さて、お手洗いを済ませた後は
ミラノへ移動です。
パンデミック中にドラマでみて憧れたミラノ。
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絶対に行ってみたかったのでワクワク!
ジェノバーミラノ間の移動はイタリアの国鉄「インターシティ」を利用しました。
このインターシティ、イタリアを縦横無尽に走っていて本数も多く、かなり便利ではあるのですが、私の中ではちょっとイマイチなんです。
なんというか、サービスもイマイチだし、座席も味気ない感じで気分が上がらない。
でも、実は良い点も多くて、
例えば、列車のボディーはシルバーに緑と青とオレンジ。
この配色が「この列車は安全でーす」みたいな安心感を与えてくれる。

「インターシティ」は座席間隔が広くて荷物が置ける!
国鉄だけあって、確かに無難な感じなのは良いことです。
それに、列車内のスペースも日本の列車に比べるとだいぶ広く感じます。

ほら、通路に無造作にスーツケースをボンと置いても平気!
もちろんこれは乗った直後に暫定的に放り投げた姿で、この後スーツケースはもっと自分の座席に寄せましたよ。
でも、通路においても人が通れるくらいゆったりしてるのはポイント高いかな。

ほら、こんな感じ。
日本の新幹線だと狭すぎてこれができない。
ほら、私の後ろなんかこーんなに広んだから。

バイクスペースと私の座席の間の空間は何のため?
って聞きたくなるけど
これくらい余裕のある車内だと
今、起きてる日本の新幹線内でのインバウンドの荷物置き場問題のようなこともなくなるんじゃないかな。
私はインバウンドのお客さんも率いることがあるけど
やっぱ外国人のせいばかりにするんじゃなくて
日本の鉄道ももっと早急に対策を立てないとダメ。
そりゃはるばる外国からやってくるんだから荷物は大きくなるわ。
私だって大きなスーツケース持って新幹線乗るのやだし、置く場所ないから怖くて一度も乗ったことない。(飛行機になりますね必然的に)
でもイタリアだとこれができちゃうのよ、最も簡単に。
そこはJRさんよー見習っておくれよ〜
JRは優秀で、やればできる力はあるのに、見て見ぬ振りして後回しにしてる感じがすごくやだ。。。
ひとり旅に必須の1人掛け席がある
あと、これはイタロもそうですが、1人掛け席があるのがひとり旅にはポイント高い!!

正直、移動中に知らない他人と絡むのめんどくさいんで
1人で座れるの本当に便利だし、1人席だからこそ荷物を横に置くスペースがあるんだよね。

だから列車に乗るときはもう荷物を身の回りに全部ボンって置いてそのまま脱力が可能。
ほら、周りもみんな脱力中。

ちなみに私の横の脱力レイディーがこの後事件を起こします!笑

座席ぶっ壊し事件
何が起きたかというと、
ある停車駅を過ぎた後に車掌さんが回ってきて、この2席にまたがって寝ているお姉さんと何やら長々と話し始めました。(上の写真)
列車は空いていたので、2席取っていること自体は問題ないのになと思っていたら、検札に引っかかったようです。
そうです、このお姉さんはちゃんと切符を買っていなかった。
ですが、何やら相当食い下がっていて、拉致があかなくなったのか、車掌さんが誰か別の人を呼びに行きました。
そしたら、なんとこのお姉さん、少ししてガタッと大きな音を立てた後、逃げたではありませんか!?

空になった座席。
で、よーくみてみると
ななななんと!!!

隣の座席ぶっ壊してってるじゃありませんか!!!
怪力すぎんか!?
腹いせだったのかしら???

でもさー
列車はまだ走行中。
絶対どこかで捕まるに決まってる。
その後、車掌さんが戻ってきて、逃げた客より壊れた座席の心配を始めました。
直そうとするも、もちろんムリ。
そうこうしてるうちに技術者登場。
列車が空いてるからいいようなものの、万一混んでて、乗ってきて自分の席がこれだったら絶望するよね確実に。
結局私が乗車している間に座席が元に戻ることはなく、逃げたお姉さんの末路も不明なまま、ミラノに到着したのでした。

しかも、この騒動で全然気づかなかったんだけど、
逃亡おねーさんの前に座ってたお客さん、スーツケース忘れて降りちゃってるし。
おーい、おーい!
いったいみんなどうなってんだよーーー!?

唖然と車内を見渡すも、主はもう消えてしまっていました。
さあ、そして雨の中、ミラノ中央駅に到着です。
急に都会感が増す感じ、ちょっと身構えるわー。

ニースとかジェノバとかのんびりだったから、ミラノのレベルでも人多く感じるな。
東京より人口は少ないけど、悪いやついっぱいいそう。

やっぱり「イタロ」が最高!
さて、ここからがお待ちかね
イタロの時間です!
フェラーリの会社が手がけるスタイリッシュなボディ
ミラノに3泊した後、ベネチアまではイタロで移動!
愛しのイタロがはいこちら!(下)

上品なダークレッドのボディがフェラーリを彷彿とさせます。
このフェラーリ特急は本当に素晴らしくて
揺れも新幹線並みに無いし、車内サービスも素晴らしい。
そして、シートがこれまたサイコーなのよ!

乗って最初に見えるのがこの景色!
どうせ乗るならプリマクラスがおすすめ!座席は事前にネットで指定可能
私はいつもプリマクラスという1等クラスに乗っています。
イタロもやはりひとり旅に嬉しい一人掛け席があって素敵。

そして、毎回出てくる荷物問題ですが
私は今回は荷物置き場の横の席をネットで押さえておきました。
はい、荷物置き場がすぐ横〜!

これなら取られないように見張れるから安心。
ひとり旅の時は私はこれくらい用心しながら旅をします。

荷物もちっちゃいんで縦にしてもスルッと入っちゃうくらいなのですが、どんな安っぽい小さな荷物でも、盗られると後が面倒だし、いくら身長そこそこある女子でもですねー、スーツケースを一人でオーバーヘッドにあげるのはかなり大変なんですよ。
特に40代超えるとね、肩がね・・・。
だから、長旅でスーツケースがあるときは、Omioではなく、イタロの公式ウェブサイトから必ず座席指定して予約するのがおすすめ!!!
予約方法は過去記事に詳しく書いてあります↓
kirigirisumax.hatenablog.com
今回はベストな座席をゲットできましたが、ベストでなくても、座席の後ろに荷物スペースがあるとか、ウェブサイトの座席配置を見ながら、そこそこ使いやすい座席が取れると思います。
今回の座席は後ろを出るとすぐお手洗いがありました。

もちろんこれも予約時に確認済み。
車内が空いていたので、反対側から自分の座席の写真を撮ってみました。(リュックが置いてある席)

なかなかいいでしょー。

窓も大きくて車窓もバッチシー!

国鉄のインターシティーだとこの窓がちょっと汚れてたりしてね・・・ブツブツ・・
とまあ、とにかく私はイタロに乗れる区間はイタロにしか乗りたくないくらい、この列車が好きです。笑

窓際にゆったりと腰掛けたら
ベネチアまではランチタイム。

ミラノ中央駅のカフェで買ってきたサンドイッチを車窓をみながら食べました。
栄養バランスも考えて、ビタミン飲料も買ってきましたよ。

このビタミンドリンク、結構美味しくて滞在中に何回か飲みました。
大体どこのキオスクっぽいお店にも売ってます。
サンドイッチを食べて一息ついたら
いい具合に車内サービスのお姉さんがやってきました。
「イタロ」のプリマクラスは車内サービスのドリンクとスイーツ込み
もちろんこちらは料金に含まれています。
飲みたいドリンクとお菓子を選べます。
お菓子は毎回3種類くらいあるかな。

私は大体いつもコーヒーと甘いチョコレート系のお菓子をもらっています。
ちょうどおやつ代わりになるので。

イタリアなんでコーヒーと甘いお菓子は必須でしょ。
しかもこのサービス、乗っている間に2回くらい来てくれます。
前回ナポリからフィレンツェに移動した時も2回来たし、今回も2回来てくれました。

あとは流れる車窓を見ながら
ゆっくりまどろむだけ。
あーーインターシティより
くつろげるわー。
こっちの方が世界の車窓から感に浸れるんだよね。

やっぱ国営化民間企業かの違いなのかな。
列車内の清潔さや上品さ。
売り子さんや車掌さんの品が
イタロは格段に上です。(だいぶ私見!)

イタロには
プリマクラスの上がさらにあって
イタロクラブという何だかファーストクラスっぽいエリアもあります。

何だかガラス張りで高級感漂っています。
あちらへはまだ入ったことないけど
プリマクラスで私は十分満足です!
そして、ベネチアが近づいてきました〜。
海が広がっていまーす。

奥にベネチア本島が!

やってきたぜーーー!
ベネチア!

この日は本当にお天気が良くて
まさかこのあと2週間滞在したベネチアで、半分くらい雨に降られるとは想像もしてなかったのだけど・・・笑

とにかく
イタロはイタリアに行ったら是非一度は乗ってみてください!
旅気分が盛り上がることは間違い無いです!
