昭和の大スター、そして湘南サウンドの先駆者・加山雄三氏。
そんな加山雄三さんの代表曲の一つが「海 その愛」です。
スケールの大きな曲は、聞く人を魅了します。
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茅ヶ崎出身の加山雄三さんは、市内のあちこちに足跡を残しています。
そして、2024年4月11日、加山雄三さんの87歳の誕生日に集大成ともいえる黄金色の像が市役所前広場に完成したそうです。
加山雄三さんゆかりの地・茅ケ崎を探検してみました。
(左に江の島、右に烏帽子岩を望む茅ヶ崎海岸)

目 次 ⛵
加山雄三
父は俳優の上原謙、母は女優の小桜葉子、母方の高祖父は明治の元勲・岩倉具視という名家の生まれです。
横浜市で生まれ生後8か月まで、次の田園調布には1歳9か月までいたそうです。
幼少期に病弱だったため、上原謙氏は自然環境の良い茅ヶ崎へ引っ越したそうです。
茅ヶ崎の実家には31歳で結婚するまで過ごしました。
1961年、加山さん主演の映画「若大将シリーズ」がスタートし、歌手デビューもしました。
私は、加山雄三さんとは世代は違います。
しかし「君といつまでも」を甘い声で幸せ一杯そうに歌う二枚目スターの姿を、
テレビ越しに羨望の眼差しで見ていた記憶があります😄
パシフィックホテル
1965-1988年の間、R134を挟んで茅ヶ崎海岸の反対側にあったのが、上原謙、加山雄三父子らが共同オーナーの「パシフィックホテル茅ヶ崎」です。
(茅ヶ崎市観光協会HPから借用)

R134を走ると海岸沿いにそびえ建つ斬新な建物でした。

ホテル以外にも、ボウリング場、ビリヤード場やプールなどを備えた最先端の高級リゾートで「パシフィックパーク茅ヶ崎」と呼ばれました。
「ブレッド&バター」を結成した茅ヶ崎出身の岩沢兄弟やサザンの桑田佳祐さんもここでバイトをしていたそうです。
その跡地は、現在、高級マンション「パシフィックガーデン」となっています。

サザンの「夏をあきらめて」や「HOTEL PACIFIC」で歌われています。
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雄三通り
JR茅ヶ崎駅から南に延びる県道沿いにかつて上原謙氏の私邸があったことから、「上原謙通り」と呼ばれていました。
2002年、茅ヶ崎市の「みちの愛称事業」で、「雄三通り」と命名されました。

R134へまっすぐにつながっています.

モニュメント
その「雄三通り」と市道「鉄砲道」が交錯する交差点付近に、加山雄三さんのモニュメントがあるらしいです。

「雄三通り中央」の交差点付近。

ありました。

加山さんが2020年にデビュー60周年を迎えたことを記念して、東海岸商店会が製作したモニュメントです。
2021年4月に設置され「海その愛」の歌詞と若き日の加山さんの肖像が描かれています。

手 形
場所を茅ヶ崎の北側に移し、駅前のペデストリアンデッキです。

中央に、12代目市川団十郎さんや野口聡一さんら茅ヶ崎ゆかりの人の手形とともに2007年に設置された加山雄三さんの手形もあります。

「海 その愛」という直筆のレリーフです。
この3年後の2010年には、茅ヶ崎市民栄誉賞が贈られています。

あら、ヨット!!
茅ヶ崎市と愛知県岡崎市は、双方の市に江戸時代の名町奉行・大岡忠相の知行地があったつながりで、「ゆかりのまち」提携をしています。
2024年7月14日に提携40周年を記念して、岡崎市から歌碑を刻んだモニュメントが贈られ、市役所前に設置されました。

「あら、ヨット!!」というらしいです。
岡崎産の御影石(みかげいし)と宇寿石(うすいし)で作られ歌碑には、加山雄三さんの「海 その愛」の歌詞が刻まれています。

黄金色の像
2023年に加山雄三さんは、47年ぶり5人目の茅ヶ崎市の名誉市民となりました。
加山雄三さんの茅ヶ崎での集大成は、市役所前にある黄金色の像でしょう。
2024年4月11日の87歳の誕生日に合わせ、市役所前広場で銅像除幕式と名誉市民章の授与が行われました。

長い人生という大海原を航海してきた氏の満足感に満ちた表情を感じます。
