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Date: Mon, 14 Jul 2025 12:54:28 GMT
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(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2016-2776)
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2025 Japan Registry Services Co., Ltd.
--------------------------------------------------------------------- ■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2016-2776) - フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)/権威DNSサーバーの双方が対象、 バージョンアップを強く推奨 - 株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 初版作成 2016/09/28(Wed) 最終更新 2016/10/03(Mon) (PoCが公開され、危険性が高まっている旨を追加) --------------------------------------------------------------------- ▼概要 BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービ ス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。 本脆弱性により、提供者が意図しないサービスの停止が発生する可能性があ ります。 本脆弱性はBIND 9.0.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が対象となり、か つフルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)及び権威DNSサーバーの双方が 対象となることから、対象が広範囲にわたっています。該当するBIND 9.x を利用しているユーザーは関連情報の収集やバージョンアップなど、適切な 対応を速やかに取ることを強く推奨します。 (2016年10月3日追加)本脆弱性のPoC(Proof of Concept:実証コード)が ネット上で公開され、攻撃発生の危険性が高まっています。改めて即時の対 応を強く推奨します。 ▼詳細 ▽本脆弱性の概要 BIND 9.xにはDNS応答を作成する処理に不具合があり、特定の問い合わせに 対応する応答メッセージをパケットに構築する際、namedが異常終了を起こ す障害が発生します(*1)。 (*1)本脆弱性によりnamedが異常終了した場合、buffer.cにおいて assertion failureを引き起こした旨のメッセージがログに出力され ます。 本脆弱性により、DNSサービスの停止が発生する可能性があります。また、 本脆弱性を利用した攻撃はリモートから可能です。 ▽対象となるバージョン 本脆弱性は、BIND 9.0.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。 ・9.11系列:9.11.0a1~9.11.0rc1 ・9.10系列:9.10.0~9.10.4-P2 ・9.9系列:9.9.0~9.9.9-P2 ・上記以外の系列:9.0.x~9.8.x なお、ISCでは9.8以前の系列のBIND 9のサポートを終了しており、これらの バージョンに対するセキュリティパッチはリリースしないと発表しています。 ▽影響範囲 ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。 本脆弱性は、 ・外部から該当する問い合わせパケットを一つ送りつけるだけで、namedを 異常終了させられること ・フルリゾルバー及び権威DNSサーバーの双方が対象となること ・多くのバージョンのBIND 9が対象となること ・namedの設定ファイル(named.conf)によるアクセスコントロール(ACL) や設定オプションの変更では、影響を回避・軽減できないこと などから、広い範囲での適切な緊急対策が必要となります。 本脆弱性については、以下の脆弱性情報(*2)も併せてご参照ください。 (*2)CVE - CVE-2016-2776 <https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-2776> ▼一時的な回避策 本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。 ▼解決策 本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.4-P3/9.9.9-P3)への更 新、あるいは各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の 適用を、速やかに実施してください。 ▼参考リンク 以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、 適切な対応を取ることを強く推奨します。 - ISC セキュリティアドバイザリ CVE-2016-2776: Assertion Failure in buffer.c While Building Responses to a Specifically Constructed Request <https://kb.isc.org/article/AA-01419> パッチバージョンの入手先 BIND 9.10.4-P3 <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.10.4-P3/bind-9.10.4-P3.tar.gz> BIND 9.9.9-P3 <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.9.9-P3/bind-9.9.9-P3.tar.gz> ▼連絡先 本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.jp> までご連絡ください。 --------------------------------------------------------------------- ▼更新履歴 2016/09/28 11:00 初版作成 2016/10/03 13:00 PoCが公開され、危険性が高まっている旨を追加
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