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Date: Mon, 14 Jul 2025 06:44:02 GMT
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(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2015-8704)
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2025 Japan Registry Services Co., Ltd.
--------------------------------------------------------------------- ■(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2015-8704) - フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)/権威DNSサーバーの双方が対象、 バージョンアップを強く推奨 - 株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 初版作成 2016/01/20(Wed) 最終更新 2016/01/20(Wed) (「本脆弱性の概要」の脆弱性に該当する処理の例の一つを修正) --------------------------------------------------------------------- ▼概要 BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービ ス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されました。 本脆弱性により、提供者が意図しないサービスの停止が発生する可能性があ ります。 本脆弱性はBIND 9.3.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が影響を受けるこ とから、対象が広範囲にわたっています。該当するBIND 9.xを利用している ユーザーは関連情報の収集やバージョンアップなど、適切な対応を速やかに 取ることを強く推奨します。 ▼詳細 ▽本脆弱性の概要 BIND 9.xには文字列のフォーマット処理に不具合があり、不正なレコードを 受け取った際の内部処理において、namedが異常終了を起こす障害が発生し ます(*1)。 (*1)本脆弱性によりnamedが異常終了した場合、apl_42.cにおいて "INSIST" assertion failureを引き起こした旨のメッセージがログに 出力されます。 ISCでは本脆弱性に該当する処理の例として、以下のものを挙げています。 しかし、対象はこれらに限られたものではないとしています。 ・ゾーンファイルにテキストフォーマットを使用しているスレーブ(セカン ダリ)サーバーにおいて、マスター(プライマリ)サーバーからゾーン転 送で不正なレコードを受け取る ・ゾーンファイルにテキストフォーマットを使用しているマスター(プライ マリ)サーバーにおいて、Dynamic Updateで送られた不正なレコードを受 け入れる ・悪意を持つ権威DNSサーバーにおいて意図的に作成された不正なレコード を受け取ったフルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)において、デバッ グログが記録される ・不正なレコードがキャッシュされているフルリゾルバーにおいて、rndc dumpdbコマンドを実行する ▽対象となるバージョン 本脆弱性は、BIND 9.3.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が該当します。 ・9.10系列:9.10.0~9.10.3-P2 ・9.9系列:9.9.0~9.9.8-P2、9.9.3-S1~9.9.8-S3 ・上記以外の系列:9.3.0~9.8.8 なお、ISCでは9.8以前の系列のBIND 9のサポートを終了しており、これらの バージョンに対するセキュリティパッチはリリースしないと発表しています。 ▽影響範囲 ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価しています。 本脆弱性については、以下の脆弱性情報(*2)も併せてご参照ください。 (*2)CVE - CVE-2015-8704 <https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2015-8704> ▼一時的な回避策 本脆弱性の一時的な回避策は存在しません。 ▼解決策 本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.3-P3/9.9.8-P3)への更 新、あるいは各ディストリビューションベンダーからリリースされる更新の 適用を、速やかに実施してください。 ▼参考リンク 以下に、ISCから発表されている情報へのリンクを記載します。また、各ディ ストリビューションベンダーからの情報や前述のCVEの情報なども確認の上、 適切な対応を取ることを強く推奨します。 - ISC セキュリティアドバイザリ CVE-2015-8704: Specific APL data could trigger an INSIST in apl_42.c <https://kb.isc.org/article/AA-01335> パッチバージョンの入手先 BIND 9.10.3-P3 <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.10.3-P3/bind-9.10.3-P3.tar.gz> BIND 9.9.8-P3 <https://ftp.isc.org/isc/bind9/9.9.8-P3/bind-9.9.8-P3.tar.gz> ▼連絡先 本文書に関するお問い合わせは <dnstech-info@jprs.jp> までご連絡ください。 --------------------------------------------------------------------- ▼更新履歴 2016/01/20 11:00 初版作成 2016/01/20 16:00 脆弱性に該当する処理の例の一つを修正 - ログが記録される → デバッグログが記録される
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