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Date: Mon, 14 Jul 2025 13:55:51 GMT
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JPゾーンにおけるDNSSEC署名の開始による影響について
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2025 Japan Registry Services Co., Ltd.
--------------------------------------------------------------------- ■JPゾーンにおけるDNSSEC署名の開始による影響について 2010/10/15(Fri) --------------------------------------------------------------------- JPRSでは、JPドメイン名サービスへのDNSSECの導入に先立ち、2010年10月17日 よりJPゾーンにおけるDNSSEC署名(以下、単に「DNSSEC署名」とします)を開始 します。本文書では、今回のDNSSEC署名の開始が既存のDNSに与える影響につ いて解説します。 ▼DNSSEC署名の概要 今回のDNSSEC署名では、2010年8月30日に公開した以下の文書に記述されるパ ラメーターを使用します。 JPゾーンのDNSSECに関するパラメーターについて https://jprs.jp/dnssec/doc/parameter.html DNSSEC署名の開始により、JPゾーンの上位に当たるルートゾーンへのDSレコー ドの登録、すなわち、DNSSECの導入に際し必要となる、ルートゾーンからの信 頼の連鎖を構築するための準備が整うことになります。 ▼既存のDNSに与える影響 今回のDNSSEC署名は、DNSSECに非対応のキャッシュDNSサーバー、具体的には キャッシュサーバーからのDNS問い合わせにおいてDOビットが無効に設定され ている場合の動作には、特に影響を与えません(*1)。 (*1)例外として、jp自身に対するANYレコードの問い合わせに対しては、 JP DNSからの応答サイズが大きくなります。 一方、バージョン9.3以降のBIND 9やUnboundなど、キャッシュDNSサーバーか らのDNS問い合わせにおいてDOビットが有効に設定されている場合は、今回の DNSSEC署名によってキャッシュDNSサーバー側でDNSSECによる名前検証を有効 に設定している/いないにかかわらず、JP DNSからの応答にDNSSEC関連の情報 が追加されるようになります。 これによりJP DNSからのDNS応答サイズが増大し、キャッシュDNSサーバーにお いて保持される情報も増大します。そのため、DNSSEC署名の開始後、各キャッ シュDNSサーバーにおけるネットワークの使用状況の確認や、namedやunbound などのネームサーバープログラムにおけるメモリ使用状況の確認を実施すると よいでしょう。 技術的詳細については、JANOG24 Meetingにおける以下の発表資料をご参照く ださい。 あなたのDNS運用は来るべきDNSSEC時代に耐えられますか ~民田 雅人 (株式会社日本レジストリサービス)~ https://www.janog.gr.jp/meeting/janog24/program/d1p4.html ▼参考資料 JPドメイン名サービスへのDNSSECの導入予定について https://jprs.jp/info/notice/20090709-dnssec.html --------------------------------------------------------------------- ▼更新履歴 2010-10-15 11:45 初版作成
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