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Date: Mon, 14 Jul 2025 07:11:11 GMT
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ルートゾーンにおけるDNSSECの正式運用開始に伴う影響について
株式会社日本レジストリサービス Copyright©2001-2025 Japan Registry Services Co., Ltd.
--------------------------------------------------------------------- ■ルートゾーンにおけるDNSSECの正式運用開始に伴う影響について 2010/07/15(Thu) --------------------------------------------------------------------- 2010年7月16日の午前4時30分から8時30分(日本標準時において。協定世界時 においては7月15日の19時30分から23時30分)にかけて、ルートゾーンにおい てDNSSECの正式運用が開始されます。 本文書では、今回ルートサーバにおいて実施される変更の概要、及び既存の DNSに与える影響について解説します。 ▼変更の概要 今回の変更により、これまでDURZ(*1)として設定されていたダミーの署名デー タが、正式の署名データに変更されます。これにより、IANAが公開するルート ゾーンのトラストアンカー(公開鍵)をキャッシュDNSサーバに設定することで、 ルートゾーンのDNSSEC検証を有効にできるようになります。 (*1)DURZ: Deliberately Unvalidatable Root Zone 「故意に検証不可能にしたルートゾーン」を示します。 ▼既存のDNSに与える影響 ICANNでは既存のDNSに対する影響を最小限に留めるため、ルートゾーンへの DNSSEC導入を慎重に進めてきました。DNS応答サイズの増大が既存のDNSに影響 を与えないことを検証するため、2010年1月から2010年5月にかけ、13あるルー トサーバに対しDURZの導入が段階的に実施され、それに並行してDNS-OARCをは じめとする専門家による調査と検証が実施・継続されてきました。現時点にお いてDURZの導入完了後2カ月以上が経過しておりますが、DNSSEC導入の妨げと なる、致命的な問題は報告されておりません。 前述の通り、今回の変更によりルートゾーンのDURZが正式の署名データに変更 されます。しかし、キャッシュDNSサーバにおいてDNSSEC検証を有効にするた めには、同時に公開されるルートゾーンのトラストアンカーを入手し、それぞ れのキャッシュDNSサーバに設定する必要があります。 すなわち、ルートゾーンのトラストアンカーをキャッシュDNSサーバに明示的 に設定しない限り、DURZが正式の署名データに変更されても、それだけでは DNSSEC検証は有効にはなりません。そのため、現時点において問題なくDNSが 使用できている場合、今回の変更による影響はないものと考えられています。 ▼備考 ルートゾーンへのDNSSEC導入の確認後、キャッシュサーバでDNSSECの検証を 行うための設定方法などの情報をご提供する予定です。 ▼参考資料 ルートゾーンへのDNSSECの導入と展開 ~DNSSECの世界的普及に向けた大きな一歩~ https://jpinfo.jp/event/2009/1216DNSSEC.html DNSSECの導入状況とDNSSEC運用ガイドラインの改良に向けた取り組み ~第77回IETF Meetingにおける話題から~ https://jpinfo.jp/event/2010/0423IETF.html ---------------------------------------------------------------------
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