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ヒロニューのブログ
人生を充実させたいアラフィフ独身おじさんのつぶやきです。
【桜が導いてくれた】岡山の街の新たな魅力
今年も桜の咲く季節がやって来た。暖かい日差しの中自転車で走っていて偶然発見した風景。
「こんなところに桜が在ったとは・・・!」思わず写真を撮ってしまった。
ついでに境内に入ってお参りする。
「いい季節だ~」
ふと横を見るとボロい小さなビルが建っていた。境内の中に変なビルだな~とよく見ると入口に色々な店名が書かれていてアートなお店がたくさん入っていた雑居ビルであることが分かった。
なるほどアートな雑居ビルの廃墟だったのかと認識したが、横の小さな黒板に”オムライスセット1400”と描かれているのを見つけた。最近書かれた文字だ。
「やってるのか~?」
薄暗い階段を恐る恐る上がると確かに2階に喫茶店があった。ガラス戸越しにカウンタの女性が店主と会話しているのが見えた。営業している。
少し迷ったが思い切って入ってみることにする。店内はこぎれいにされており廃墟感が味になっていた。これこそ大人の隠れ家だ。
奥のテーブル席に座りさっき見た桜を今度は上から見ながらオムライスとコーヒーをいただく。
メニューに週2日間だけ営業していることが書かれていた。すごく貴重なタイミングで来られたなと思って聞いてみたらここは曜日でお店が入れ替わるシステムであることを教えてくれた。面白いことをするものだ。
帰宅後しばらくして、あそこはどういうところなのかとネットで調べてみた。
ここにたどり着いた。
ぬかよろこび通信L
岡山の街を色々散策して昔の建物や看板などを紹介しているブログで歴史的な背景まで教えてくれる。
建物のみならずお店のテント、マンホールの蓋、型板ガラス、中には鉄缶スロープ(段差解消のやつ)なるものまで様々なものが紹介されていた。どれも何気ない街の風景だが集めると意味を持ってくる。
わたしもここでブログをやっているが、胆力・構成力・着眼点もろもろ・・・ブログを使いこなすレベルの違いを見せつけられた。これが本業の凄さだろう。圧倒されるばかりだ。
正直、岡山の街なんて何も無い所だと思っていたが、この人の眼を通すととても魅力的な所に見えてくる。どこかで見たことある風景に価値が付くようで面白い。
出戻りの身としてつまらないと思っていた岡山の街だったが、好きになれそうだ。
感謝!
送別会と突然の出来事
最近の所感。
人生の節目には何かあるという話。
11月も今日で終わり。
今年、わたしの勤める会社では人員削減として希望退職者を募っていた。
退職期限が11月末日となっており、先々週あたりから「お世話になりましたメール」を見るようになった。いろんな人が辞めていった。まあそうかという人、意外な人、同期があっさり辞めて驚いたりもした。自分は残ることを選んだが、辞めるとしていたらメールを出したのかなとか考えたりしていた。
そんな中、うちの事務所にも一人退職する人がいた。定年が近いし早期退職した方が好条件と判断したのだろう。
それにしても送別会の案内が来ないな~と思っていたら直属の後輩は送別会を企画しないという。確かにあまり仲が良さそうでは無いけれど流石にそれは冷たいだろうと送別会の幹事をかって出た。考えは人それぞれだが、いくら仲が悪いとは言え一人の会社生活最後の日に何もしないというのは悲しい。
どこかで自分の仕事最終日を想像しているのかも知れない。
開催日を決め、お店を予約、送別の品を準備し、お花屋さんで花束を予約した。
開催2日前の午前。仕事の合間に送別会の集金を始めていた中、突然の腹痛に見舞われる。イタタタ
なぜ今まで知らなかった?(死の貝 日本住血吸虫症との闘い)
この本を読んでいちばん感じたことは、「なぜ今までこんなに凄いことを知らなかったのか」という思い。
読む前は、先人が日本住血吸虫症という地方病をいかに見つけて克服してきたかという内容だと思っていた。
確かにそうだが二つの点が違った。
1.世界的に見れば地方病では無いこと。日本住血吸虫症は日本で発見されたので日本と付いているだけで、似た住血吸虫症は世界中で発生している。
2.そんなに過去のはなしでは無いこと。この感染症を克服したのは世界で日本だけだそうだが、克服宣言したのは平成時代になってから。最近だ。また、海外から寄生虫が持ち込まれればいつ再発してもおかしくない現在進行形のはなしでもある。
40年前わしら子供の頃は「ぎょうちゅう検査」をしていたので今より寄生虫は身近な存在だったはずだ。それなのに日本住血吸虫症については聞いた記憶が無い。当時の教育に文句が言いたくなった。
もっとも自分が覚えていないだけかも知れないが・・・。
スポーツジム入会の所感
只今スポーツジム帰り。程よい疲労感。筋肉の奥の方に効いている感じ。外の天気も良く清々しい前向きな気分だ。
昨年から仕事がデスクワークメインとなり「何か運動しないといけないな~」とは思っていたのだが動けずにいた。
そんな中、以下の二つが後押ししてくれてジムに入会することになった。
一つは妹からジムの効能を聞いたこと。
彼女は出勤前にジムで一汗かくことで、仕事のストレスに対しイライラしなくなったと言っていた。また、今度フルマラソンに挑戦するらしい。
もう一つは友達に勧められた本「運動脳」を読んだこと。
以前話題になった「スマホ脳」を書いたスウェーデンの精神科医が出したもので「運動」が脳に好影響をもたらすことが延々と紹介されていた。
運動は抗うつ薬より効果が強いとも書いてあった。
そんなに運動が脳に良いのならTVで見る「筋肉おバカキャラ」の人は、おバカでは無いんだろうな~と思える。
先週ジムに入会する前、見学体験をさせてもらった。
※ここでの対応に不満あり
引越しの所感(うつぬけ)
昨日引っ越した。実家を出て久々の一人暮らしを再開。これで2年近くに及んだ「うつ」から抜け完全に前の生活に戻った訳だ。さすがに疲れたので手短に所感を述べるか。
今回引越しして一番意外だったのがインフラの開栓に手間取ったこと。
今までは、電気、水、ガス引っ越した当日に電話一本で開栓してくれていた。それが今回は土日に動いたため、水、ガス共に月曜まで開栓できなかった。インフラ開栓なんて土日関係ないでしょ?と思っていたのだが。思い返せば、今までの引っ越しは平日だったからか、会社がらみで融通が利いたからなのか?岡山はそうなのか?働きか方改革の影響なのか?とにかく開けてくれなかった。
自分の考えが甘かったと反省。
あと電気も手間取った。
不動産屋から案内されていた電話番号に電話するもつながらず。自分で中国電力を検索して電話したのが「中国での電力・開始簡単手続き」というスポンサーサイトだった。
「中国電力」では無く「中国での電力」というところが注意点。
「本日開栓ということでしたら〇〇を紹介いたします」
最近の電力会社自由化というやつで電力接続会社につながってしまった。
「我々〇〇は基本料金が1kwあたり29.05で中国電力さんより安く・・・」
あれよあれよという間に決まって行ってしまった。
「改めてこちらから確認の電話とSNSにサイト案内を送りますのでカード情報を入力してください」
いったん電話を切る。これがよかった。
冷静に考えると、比較もせず一方的に向こうが言ってくるままに契約して大丈夫なのか?と心配になってきた。
〇〇(会社名)を検索してみると「〇〇 やばい」「〇〇 高額」という言葉が出てきた。
「おいおい・・・」脂汗が出てきた。
幸い、このあと中国電力へ再度電話するとつながった。そちらで開栓してもらい契約することが出来た。〇〇から電話があったがそちらはキャンセルできた。
焦っているときに動くと良くないね。電力自由化なんて知らんがな~
気が付けば知らぬ間に自分の信じていた常識が変わっている。
色々あるとストレスが来るね~。しんど~
まあとりあえず何とか乗り越えてきた。
これからは新しい自分でリスタートだ。新生活整備を楽しもう~
終わってしまった(炎は流れる1~4)
以前紹介した「炎は流れる」を読み終えた。
結局、大宅壮一全集24~27巻の4冊が対象となっていた。ざっくり書くとこんな感じ。
1(24)巻:乃木将軍の殉死、赤穂浪士のはなし
2(25)巻:高杉晋作の見た清国、欧米文化との接触、遣米使のはなし
4(27)巻:勤皇博徒日柳燕石、遣欧使のはなし
「忠誠心の源流を探る」ということで始まった本シリーズ。冒頭に大宅氏が宣言した通り話があっちへ行ったりこっちへ来たり振れながらも歴史をさかのぼっていた。
それがプツンと途中で終わってしまった。(福沢諭吉が英国へ遣欧使節団で行ったところ)
あとがきを読むと、どうも大宅氏が体調を崩してしまったようだ。
確かに、膨大な量のはなしが出てくるので身体がついて行かなかったのでは無いかと思える。
もっともっと伝えたいことがあったんだろうな~。
大宅さんありがとうございました。
■気になって書き出した箇所をあげておく
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足るを知る生き方が美しい(パーフェクトデイズ)
独身のトイレ清掃員の日々を描いた役所広司がカンヌ映画祭主演男優賞を受賞した作品。監督は親日家のヴィム・ヴェンダース。
独身で実家暮らし、一昨年うつで休職し今はかろうじて復職しているものの昔の様にいかないもどかしさを感じている自分にとって「独身のトイレ清掃員の日々」その上タイトルが「パーフェクトデイズ」なんて興味が湧くのは当たり前。何か生き方の参考にならないかなと思い観に行くことにした。
会場は岡山シネマクレール。岡山にこんなミニシアターが在るのは誇りだ。上映30分前には着いたものの1階ホールには既に多くの人が待っていた。客層は中高年の人が多かった。皆も生き方の参考を求めてやって来たのか。そんなことはないか。
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古くても読みやすい (炎は流れる)
去年のうつリハビリで通った図書館。最近でも時々利用させてもらっている。
何を読もうかな~
そういえば・・・
前から読みたいと思っていたけど読めていない本が有ったのを思い出した。
日本人特有の精神性(忠誠心)はどこから来ているのか?を扱った本。司馬遼太郎作品のあとがきに紹介されていたのだけれど本屋に無く、ネットで探すもkindle版でしか無く諦めていたのだった。今まで図書館で探すってのは考えていなかった。
「炎のなんとか、おおたく・・・?」
おぼろげな記憶を頼りに備え付けの端末で検索してみる。
パチパチパチ、パチ
出てきた。
炎は流れる
大宅壮一全集第24巻
本は棚に無く書庫に有るそうなので司書の人に出してもらう。
20分程してカウンターへ行くと茶色い本を渡された。
中には著者の大宅壮一氏の白黒写真。文字の書体が古い。ページ最後には昭和39年4月と書かれていた。
こんな本読まないよな~と思ったが、折角探してもらったので借りることにした。
内容は明治天皇が亡くなった日に妻と殉死した乃木将軍の話しから始まる。事件発覚当日の様子、社会への影響。乃木家の屋敷で昔赤穂浪士が切腹した話から忠臣蔵の顛末。浅野家が招いた学者山鹿素行と吉田松陰をつなげる陽明学。
様々な方向にはなしが流れ絡んでいく。関係する登場人物が多種多様でよくそんなこと知っているよなと驚いてしまった。気が付けば結構ページが進んでいた。
今でこそ全国の神社で祭られている乃木将軍の殉死については、当時賛否が有ったようで軍部はあまり公にしたく無かった様だし、赤穂浪士の話しでは浅野家おとりつぶしの際領民は餅をついて祝ったという意外なエピソードが書かれていて興味深かった。
まえがきに書かれている通りこの本は歴史書ではなくタテの旅行記というだけあって縦横無尽だ。色々な方面から対象を浮き彫りにするということを徹底している。
本の見た目は古くて堅苦しそうだったが、文章は洗練されていてとても読みやすかった。
結局、日本人特有の精神性とは何なのか?
新渡戸稲造の一説(P83)武士道とは何ぞや。一の時代の一の国民が必要にせまられておこれるある限られた範囲の道徳である。
そもそもこういう思想が発達したのは何なのか?自然環境の影響?
炎は流れるは何冊か続くようなので引き続き読んでみようと思う。
※図書館の貸し出し期限は2週間というのも読書を後押ししてくれるのがいい。
監督の日本愛を感じる。(ザ・クリエイター/創造者)
IMAXで鑑賞。AIと人類の戦いの話。AKIRA、攻殻機動隊、ラピュタ等日本の作品が影響しているんだろうなと思う箇所が随所あった。
大体こういう話となるとAI(機械やロボット)側が圧倒的に強く、人間側が追い詰められている設定が多いのだが、この作品では違っていて新しかった。
AIを殲滅することにした西側諸国vsAIと共存しているニューアジアの戦い。
一神教と多神教の違いなのか。
テクノロジーと東南アジアの田舎や雑多なアンバランスな感じが良く出来ていて「未来はこんな感じになるんだろうな」とブレードランナー世界のアップデートを感じながら見ていた。
シモン・ストーレンハーグの世界観みたいにも見える。こういうの好きなんだよな。
以下ややネタばれ注意
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