水の集め方の総論的なものは別記事を参照にしてください。
水の確保は近くに水源がなければ、雨水集めが重要になります。しかし、よほどの豪雨でない限り、溜まる雨水の量はさほど多くありません。例えば「1時間に30mm」という降水量は傘をさしていても濡れるほどの土砂降りですが、そんな雨でも1時間に3cmほどしか雨水は溜まりません。雨水を貯めるには、集め方が重要なのです。
雨水の集め方&貯め方いろいろ!雨水を賢く利用しよう - プロが語る雨漏り対策とは?台風・ゲリラ豪雨に備えよう!
雨どいに集水器を設置するのが一番楽ですが、借家では設置できません。その場合はブルーシートなどで雨水集水ネットを設置するのが効率的なようです。市販のものはこちら。以下は他サイトから転載(サイトは写真があります)。
雨水集水システムの材料
- 80cm×80cmのブルーシート1枚(ハトメ(穴)付きが楽)
- 洗濯バサミ
- その辺の石(重りにするので、ある程度の重さがあるもの)
- 麻紐→ほそびき(キャンプ用のロープ)に変更
- 針金や結束バンド(ハトメと自在(後述)があれば結束バンドや針金は不要になり、強度も増します)
- コックつきの水タンク
①ブルーシートを三角形に折り、ベランダの手すりなどに結束バンドや針金で固定します(折らなくても先を狭めて三角形にすればOK)。
②三角形の先端に重りをくくりつけて、タンクに水が入る位置に固定します。→短いホースを細引きでぐるぐるまいてタンクに垂らすのも併用すると良さそうです。
③先端に水が集まるように洗濯バサミで溝を作ります。あとは、ブルーシートに落ちた雨水が溝を伝ってタンクの中に流れ込んでくれます。
毎回設置するのは大変なので、洗濯バサミの部分を縫ってしまって、手すりにくるくると巻いて収納(?)できたら良いなと目論んでいます。
簡易版
水の集め方と雨水を飲む方法 実践編 | Sonaeru Life -ジョン・粉のプレッパー情報発信サイト-
ブルーシートにハトメ(ロープなどを通せる穴)がついていれば設置が簡単です。ブルーシート購入時にハトメの数や位置の確認を。ハトメに細引きを通し、それに自在(2穴タイプが楽)をつけると簡単に調節可能な輪っかが作れます。ベランダの両端と重石の3か所に輪っかを引っ掛けると自在で長さを調整できるため、おススメです。逆にいうとハトメがなくてもブルーシートの端っこを紐でぐるぐる巻きにして縛り、先をベランダや重石に括り付ければどうにかなります。が、解けない結び方にする、適度に紐にテンションがかかるように調節するなどに手間や知識、技術が必要になります。
説明サイト
【実は簡単】自在金具の仕組みと使い方を初心者向けに紹介【ロープがゆるまないテクニックもあり】 - ☆こうキャンブログ☆
自在金具の使い方を種類別に解説!キャンプでの必需品を使いこなすには? - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
自在結び(トートラインヒッチ)ができれば自在も不要ですが初心者にはハードルが高いと思います(自分は使わないとすぐ結び方を忘れます)。
自在や細引は登山専門店に置いてあります。細引きは用途に応じた長さにハサミでカットして使いますが、カットした断面からほつれていくのを防ぐため、ライターなどで炙って熱処理をしておくのがおすすめです。量り売りだとお店の人がやってくれることもあります。
他、タンクを長期間設置時の注意点
蚊の侵入を防ぐ:蚊は流れのない水に卵を産みつけます。ほんの少しの水でも繁殖することができるので、バケツなどにたまった雨水は蚊にとって絶好の産卵場所です。ボウフラが発生しないように、蚊の侵入を防ぐタンクを用意しなければなりません。タンク自体は密閉されていても、雨水の流入口やオーバーフロー(満水時の排水口)から蚊が侵入することもあります。この2箇所から蚊が侵入しないように、網などがついていることを必ず確認してください。
またボウフラは銅を嫌います。銅板などを水面近くに浮かせておくことで、万が一蚊が侵入してしまっても、ボウフラが孵化できません(日本の銅製品はほぼ錫メッキ加工なので注意が必要です)。
光を通さない:藻の繁殖には光が必要です。つまり藻を繁殖させないために光を遮断すればいいのです。一般的なポリタンクなどでは光を通してしまいますので、もし遮光性のないタンクを使用する際は遮光シートなどで光を遮るようにしましょう。
ボウフラ対策には金魚>フナ、メダカを住ませる方法も。
私は水を溜める容器の上から2~3センチのところに数箇所キリで穴を開け、水がオーバーフローしないようにしてメダカと田んぼでとって来たフナを飼って、もう5年になります。 メダカも殖えて自然に発生したボウフラだけではエサが少ないだろうと思いメダカ用のエサも入れていますが、ボウフラは湧きません。
入れるなら金魚の方がいいです。メダカは口が小さいのですでに大きくなってしまたボウフラを食べない事があります。それとメダカの方が飛び出しやすいです。 でも金魚も猫やカラスに食べられてしまうことがあります。 後は最初からぴったり蓋をする。蚊が卵を埋めなければボウフラも沸きませんので。
畑の野菜にまく水を溜めていますが、ボウフラがわいて弱っています。... - Yahoo!知恵袋
さらに、網戸用のネットでも、蓋をしていないと網の上から卵を産み落とす、などの意見もあり、完全に防げるわけではなさそうです。満水になった後直ぐ蓋をして置けば濁りは沈殿して2~3日すれば澄んだ水になっています。蓋をして置けば夏でも水が腐ることはないようなので、溜まったらすぐ蓋をするのが一番楽そうです。
家庭菜園の水遣りについて、畑に置いたポリバケツに雨水を溜めてます... - Yahoo!知恵袋
こちらの動画はタンクの入り口にネットを被せて落ち葉など不純物の混入を防ぐ、先端部分にホースを入れる、などの工夫が参考になりました。
下まで柵になっているタイプのベランダでの設置動画
飲用する場合は、降り始めは空気中の汚れを含んでいるので、降り始めから30分以上たった雨を集め、集めた雨水を浄水器でろ過し、10分以上煮沸してください。