今週のお題「同級生」
中学時代、何でも話せるような親しい友人はいませんでしたが当時、夕方になるとよく「トムとジェリー」を再放送していました。
私も見ていましたが他の人達も見ていたようである日、私と同級生の女子3人でこのアニメの話しをする事になりました。
「トムとジェリーどっちが好き❓」
という質問をされたので、私はすぐに
「ジェリーが好き」
と答えたら3人一斉に「え~、なぜ❓」「ありえない」と言った感じで驚いていました。
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私も3人の意外な反応に驚いてしまったのですが、話しを聞いてみるといつもジェリーに酷い目にあわされているトムがかわいそう、だから私以外の3人は
「トムの方が好き」
という事だったんです。
私は私で理由があり、それは賢くてすばしっこいジェリーは私とは真逆で憧れの存在だったんです。
あんな風に上手く立ち回れたら楽しく生きる事ができるだろうななんて思ったりしていました。
だから「ジェリーが好き」と言ってしまったのですが、他の3人は何をするにも卒なくこなせて賢い人達だったのでトム派だったんだと思います。
◇
この会話以降、自分はトムに似ているなと思うようになりました、何をやっても鈍臭くて器用にできない辺りはトムのようだと思いました。
多分、心のどこかで自分がトムに似ているかもしれないというのは分かっていて、拒絶反応からジェリー派になってしまっていたのかもしれません。
本当はトムがとてもかわいそうと思っていても、自分を見ているようで何となく避けていたのかなもしれない。
◇
それからしばらくは「トムとジェリー」を見ると複雑な心境になって憂鬱になったりしていましたが、月日が経つとは冷静に見れるようになってトムも好きになりました、考えてみるとジェリー酷すぎない❓って思ったりしています(;^_^A
あの時した何気ない会話でしたが、私にとっては考えさせられるもので、今も忘れられない出来事でした。