1.はじめに
3月に開花し、その後、5月頃から受粉して実がなり始めた。アーモンドの種子に関する情報は集めるのが難しく、一度、未熟な状態での採取もしたが、4カ月を経て完熟したため、その様子を報告する。
https://hak90200.hatenablog.com/entry/2025/05/25/195746
2.実験方法
二種類のアーモンドで、一つはホルスハーディ、と無銘のアーモンドである。9/5にアーモンドの種子が幹上で割れたのを確認した。
3.実験結果
Fig.1に採集したアーモンドの実(ホルスハーディ)を示す。種子は割れた後、乾燥し、開き始める。実の先端から、ブヨブヨのクラゲ状のジェルが出るようである。乾燥したボンドのようだ。産毛のまま、やや艶がなくなるのが完熟の目安のようである。なお、実の匂いを、嗅ぐと確かに、ほんのり桃の匂いがした。
Fig.1 アーモンドの実(9/5)
Fig.2 アーモンドホルスハーディ
一方、無銘アーモンドは実がピンクに色づいてきた。花もぴんの色が濃く美しかったがホルスハーディが緑の実に対して、実もピンクを浴びるようである。こちらはまだ割れていない。
Fig.3.4.無銘アーモンド実
4.考察
アーモンドの種子においてい完熟の目安が9月であることがわかった。実からは、アーモンド古代種でしか、感じなかった桃の香りを確かに、感じることができた。また、花の色によって実も異なることがわかる。けっき、花が咲いたときにアーモンドの花に、属間交配を試みたが完熟までいくのは極めて難しい。他方、種間の交配は実が成長しやすい。今回は、いずれも自家受粉の純正だが、この夏を乗り切れそうでなアーモンドも数種あったので来年を楽しみにしたい。