display-mode

構文

display-mode 特性は、以下の一覧のうち一つのキーワード値で指定します。

browser

アプリケーションは、ブラウザーとプラットフォームに応じて、従来のブラウザータブまたは新しいウィンドウで開きます。

fullscreen

利用可能な表示領域がすべて使用され、ユーザーエージェントのクロームは表示されません。これは、アプリが全画面 API によって、またはウェブアプリマニフェストで fullscreen 値を display メンバーに使用して全画面モードになった場合にのみ CSS を適用するために使用できます。

minimal-ui

アプリケーションはスタンドアロンアプリケーションのような外観や操作感になりますが、ナビゲーション制御のための最小限の UI 要素を持ちます。要素はブラウザーによって異なります。

picture-in-picture

このモードでは、ユーザーは、端末上の他のサイトやアプリケーションを操作しながら、特定のコンテンツの利用を続けることができます。アプリは、浮かんだ状態で常に最前面に表示されます。これは、文書ピクチャインピクチャ API によってアプリがピクチャインピクチャモードになった場合にのみ CSS を適用するために使用できます。

standalone

アプリケーションはスタンドアロンアプリケーションのような外観や操作感になります。これは、アプリケーションが個別のウィンドウを持ったり、アプリケーションランチャーに独自のアイコンを持ったりすることを含みます。このモードでは、ユーザーエージェントはナビゲーション制御のための UI 要素を除外しますが、ステータスバーなどその他の UI を含めることができます。

window-controls-overlay

このモードでは、アプリケーションはスタンドアロンのデスクトップアプリケーションのように見え、ウィンドウコントロールオーバーレイ機能も有効になります。

例

端末が全画面モード時に使用される CSS

@media all and (display-mode: fullscreen) {
  body {
    margin: 0;
    border: 5px solid black;
  }
}

ピクチャインピクチャコンテンツに明るい色と暗い色の配色を提供

この例では、 display-mode: picture-in-picture 値と prefers-color-scheme メディア特性を組み合わせて、ピクチャインピクチャモードでアプリが表示されている場合にのみ、ユーザーの色設定の環境設定に基づいて、明るい色と暗い色の配色を作成しています。

@media (display-mode: picture-in-picture) and (prefers-color-scheme: light) {
  body {
    background: antiquewhite;
  }
}
@media (display-mode: picture-in-picture) and (prefers-color-scheme: dark) {
  body {
    background: #333;
  }
  a {
    color: antiquewhite;
  }
}

詳細および完全な例については、「文書ピクチャインピクチャ API の使用」をご覧ください。

仕様書

ブラウザーの互換性

関連情報

• メディアクエリーの使用
• @media