negative

構文

/* 単一の <symbol> 値 */
negative: "--"; /* 負の値の場合に先頭に '--' を付ける */
/* 2 つの <symbol> 値 */
negative: "(" ")"; /* 負の値の場合に '(' と ')' で囲む */

値

negative 記述子は、最大 2 つの <symbol> 値を受け入れます。

<symbol>

1 つの値のみを指定した場合、カウンターが負の値の場合、その値がカウンターの表現の前に追加されます。 2 つの値を指定した場合、カウンターが負の値の場合、最初の値はカウンターの表現の前に追加され、 2 つ目の値はカウンターの表現の後ろに追加されます。

解説

カウンター値が負の場合、 negative 記述子に指定された <symbol> が、カウンター表現の前に追加され、負の値の既定値 - を置き換えます。2 つ目の <symbol> が指定されている場合、カウンター表現の後に追加されます。

negative 記述子は、 2 つの場合に適用されます。カウンタースタイルの system 値が symbolic、alphabetic、numeric、additive で、カウントが負の場合、および system 値が extends で、拡張カウンタースタイル自体が負の符号を使用している場合です。負のカウンター値に対応していないシステムでは、 negative 記述子を指定しても効果はなく、無視されます。

公式定義

形式文法

negative = 
  <symbol> <symbol>?  

<symbol> = 
  <string>        |
  <image>         |
  <custom-ident>  

<image> = 
  <url>       |
  <gradient>  

<url> = 
  <url()>  |
  <src()>  

<url()> = 
  url( <string> <url-modifier>* )  |
  <url-token>                      

<src()> = 
  src( <string> <url-modifier>* )  

例

負のカウンターを描画する

この例では、decimal リストスタイルを拡張しています。 negative 記述子は、負のカウンター値の前後に (- および ) を追加するために使用されます。

HTML

<ol start="-3">
  <li>Negative three</li>
  <li>Negative two</li>
  <li>Negative one</li>
  <li>Zero</li>
  <li>One</li>
</ol>

CSS

@counter-style neg {
  system: extends decimal;
  negative: "(-" ")";
  suffix: ": ";
}
ol {
  list-style: neg;
}

結果

negative 記述子の値として掲載されている接頭辞および接尾辞は、カウンター値が 0 未満の場合にのみマーカーに追加されます。

仕様書

ブラウザーの互換性

関連情報

• @counter-style 記述子: system, symbols, additive-symbols, prefix, suffix, range, pad, speak-as, fallback
• リストスタイルのプロパティ: list-style, list-style-image, list-style-position
• symbols(), 無名のカウンタースタイルを生成する関数記法。
• CSS カウンタースタイルモジュール
• CSS リストとカウンターモジュール