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Android
Googleが開発する、モバイル向けの基本ソフトウェア(OS)・ミドルウェア・インタフェース・アプリケーションなどのこと。
概要
Androidの特徴は第一に「オープンソースソフトウエア」の「プラットフォーム」であることが挙げられる*1。*2
各キャリアやメーカーが独自のデバイスにOSをインストールして提供することができるため、汎用性が高い。またアプリなどのファイルの扱い方がよりオープンであるため、iOSなどの限定的なプラットフォームと比べて自由度が高い。その反面セキュリティソフトの必要性などリスクも高いとされる。
オープンプラットフォームの特徴
- Androidアプリの開発が制約がなく自由に、また短期間で行えるところにある。例えば競合のiPhoneでは電話帳など標準的な機能はプリインストールされているアプリでしか使うことができない。しかしAndroidではプリインストールされたアプリではない、自作アプリも自由に動作する。
- また、端末自体の開発も自由で汎用性があることから複数の携帯メーカーがAndroid端末の開発に参入している。*3
豊富なラインナップ
端末機種自体をさまざまなメーカーが開発していることから、さまざまな特徴を持った機種が発売されており、日本独自の規格・機能も搭載されている。日本で初めてAndroidを導入したのNTTドコモで、2009年夏モデルから採用している。
日本で発売されているAndroidに搭載されている機能
- SDメモリーカード対応
- ワンセグ
- おサイフケータイ
- 赤外線通信
- デザインが豊富
- 防水対応
- デコレーションメール対応
- キーボード搭載
(2011年2月現在)
携帯各キャリアのスマートフォンラインナップ
ただしこれらの機能は、すべて各キャリア及びメーカー、機種によって違いがあり、端末自体の性能も均一ではない。
一方iPhoneはApple社が総合的にデザイン・設計・開発を行っていることから、品質が一定である。
iPhoneとの比較
特徴 | Android | iPhone |
---|---|---|
開発 | 各社が開発 | OS・端末ともにApple社のみ |
アプリの決済方法 | キャリア課金・Google決済システム*4等*5 | 利用したクレジットカード決済*6・iTunes Card(プリペイドカード) |
提供キャリア | docomo・au・Softbank | docomo・au・Softbank |
Googleサービスとの連携 | ◎ | △ |
iTunes・Apple製品との連携 | △ | ◎ |
マルチタスク | ◎ | ◎ |
アプリケーション間の連携 | ○ | ○ |
NFC・赤外線・ワンセグ | ○ | × |
拡張性 | ○ | △ |
(2013年12月現在)
コードネーム変遷
- Android 1.5:Cupcake
- Android 1.6:Donut
- Android 2.0,2.1:Eclair
- Android 2.2:Froyo
- Android 2.3:Gingerbread
- Android 3.x:Honeycomb
- Android 4.0:Ice Cream Sandwich
- Android 4.1,4.2,4.3:Jelly Bean
- Android 4.4:KitKat
- Android 5.0,5.1:Lollipop
競合OS・モバイル向けプラットフォーム
- iOS(Apple)
- Windows Mobile(マイクロソフト)
- Symbian OS(ノキア)
- BREW(クアルコム)
*1:「何かをするための土台」という概念。Androidがプラットフォームと言われるのは「アプリケーションソフトが動くための機能・課金システムを提供する土台」という意味。
*2:Androidオープンソースプロジェクト(AOSP)を推進する業界団体に「Open Handset Alliance」という団体があり、日本の携帯電話会社はNTTドコモ、KDDI、遅れてソフトバンクモバイルが加盟している。
*3:携帯電話メーカーや通信事業者などと共に「Open Handset Alliance」と呼ばれるアライアンスを組んで開発を進めている。
*4:googleアカウントが必要
*5:各端末による
*6:Appstore