建設業

昨日から10月。そして同時に「全国労働衛生週間」が始まりました。 9月は準備月間、そして10月1日～7日が本週間です。 この期間は「働く人の健康を守る」ことに焦点をあてて、全国の職場で取り組みが行われます。 安全週間との違い 7月に行われるのは「全国安全週間」。 こちらは墜落や接触といった労働災害防止が目的です。 一方で、10月の「全国労働衛生週間」は、労働者の健康と快適な職場環境づくりが目的。 「事故をなくす」ではなく、「体と心を守る」ことに力点があります。 現場での衛生活動例 健康管理 朝礼時の体調確認（「無理せず申告できる雰囲気」づくり） 季節の変わり目に合わせた服装・防寒対策 水分・休…

１０月がスタートしました。 農業土木の現場にとっては、まさに“追い込み期”。 日没は早まり、朝晩の冷え込みも強まってきました。そんな季節ならではの“現場あるある”を少しまとめてみます。 日が暮れるのが早い！ ９月の終わりまでは１７時頃まで明るさがありましたが、１０月に入ると一気に暗くなります。 「もう少しで切りのいいところなのに…」と焦ってしまうのも現場あるある。 だからこそ、照明設備の設置や残業の計画を前もって整えることが欠かせません。 朝露で足元がすべる 朝の現場は露でぬれていて、ブルーシートや足場が滑りやすい状態。 長靴や安全靴も濡れて作業開始から冷たくなるのはこの時期ならではの光景です…

９月もあと１日。あっという間に夏が過ぎ去り、秋の風が現場を吹き抜けています。 朝晩はぐっと冷え込み、日が暮れるのも早くなり、工事現場では照明設備や防寒対策を意識し始める季節になりました。 ９月は「振り返り」の月 建設業にとって９月は、ただの月末以上の意味があります。 「労働災害防止運動」や「秋の全国交通安全運動」など、安全関連の取り組みが続く時期。 さらに、月末には災害防止協議会や安全衛生訓練など、現場の安全活動を振り返る機会も重なります。 １か月の出来事を整理して、良かった点は次につなげ、改善点は即座に是正。 いわば“安全と品質の棚卸し”をするのが９月の終わりです。 １０月は「追い込み期」 …

はじめまして、ゴリと申します。 今年で56歳。 人生の後半に入り、「どう生きるか」と「どう働くか」を切り離して考えることができなくなってきました。お金を稼ぐことも大事です、好きです。でも、囚われて己をすり減らすような働き方はしたくない。行き着いたのは──「誰かのお役に立ちたい」。この気持ちを、人生の中心に据えて生きていきたいと考えています。 現場で培った技術と哲学を、言葉にして継承する私は、かつて重機職人として現場に立っていました。ブルドーザーでの整地なら、5分見ていただければ分かると思います。土の匂い、振動の伝わり方、ブレードの微妙な角度──それらを“感じる”ことで、地面と対話してきました。…

建設業と聞くと「3K＝きつい・汚い・危険」というイメージが浮かぶ人も多いでしょう。 しかし近年、このイメージを変えるために業界で提唱されているのが 「新3K」 です。 新3Kの意味 給料が良い 技能者の処遇改善が進み、公共工事の労務単価も上昇。しっかり稼げる職種として見直されています。 休暇が取れる 週休2日制を目指すモデル工事が国土交通省の主導で進み、現場でも休みを確保できるようになってきています。 希望が持てる ICT施工（ドローン・3D設計・遠隔操作）など新技術の導入が進み、将来性ややりがいを感じやすい職場環境になっています。 なぜ新3Kが必要なのか？ 1990年代以降、建設業は人材不足…

建設業で語られる 3K は、 きつい・汚い・危険 の略です。 高度経済成長期に広まった言葉で、当時の現場が抱えていた負荷・環境・事故リスクを端的に表しています。 ここでは、その意味・歴史的背景・現場の具体例を整理します。 3Kの意味 きつい 真夏の炎天下や真冬の寒冷下での屋外作業、重い資材の運搬・据付など、体力的・精神的負荷が大きい。 汚い 泥・粉じん・油・廃材に接する機会が多く、雨天後はぬかるみやすく、服や工具が汚れやすい。 危険 高所作業、重機の往来、掘削による崩落や感電など、事故につながる要因が常に存在する。 歴史的背景 1960〜70年代の高度経済成長期、日本各地で道路・ダム・住宅・鉄…

先日、大学生のインターンシップで1名の学生が現場に来てくれました。 約2時間、農業土木工事の概要をパワーポイントで説明し、その後は現場を見学。 ぱっと見、元気がありそうな学生で、真剣に話を聞いてくれる姿が印象的でした。 農業土木工事とは？ 農地を広く整備し、水路や農道をつくり、大型機械が使える畑に変える工事です。 目的は大きく3つ。 作物の収穫量アップ 農家の負担軽減 地域の暮らしを支える 「畑を整える」というシンプルな言葉の裏には、未来に残る価値をつくる大切な役割があります。 現場で伝えた5つの柱 建設業に欠かせない「5本柱」を紹介しました。 安全：事故ゼロを目指す 品質：正確な施工と成果 …