～ 追憶 あざみ ～ そんな呼吸音と、 そういうことがあったにおいがしたので……、 わたしはとても、後悔した。 あの社会科教師のことを、 過去に一度も良い人間だと思ったことがなかったのは……、 それは確かなことだけれども……、 それは他の教師も同じことだし、 それならば頼瑠の担任で、 わたしとも関わりのある社会科教師は、 今回のことを相談するにあたり、適任だと思ったのに……。 ここまでクズだとは……、 思ってもみなかった……。 でも……、 一体誰に、こんなことが予測出来たろうか？ わたしは間違ったことをしたろうか？ いや……、 わたしのとった行動に、何も間違いはなかったはずだ……。 仕方がなか…

～ 追憶 あざみ ～ 本当は、朝一頼瑠に会いたかったのだけれども、 吐き気が酷くて無理だった。 わたしは普段、 殆ど病に罹患するなどということのない健康な体を持っている。 その為勿論薬も呑み慣れていない。 薬の副作用がこんなにも強く出ているのは、 それが仇となったからに違いない。 そう思っていた。 昼休みに、 たぶん話しかけるのは無理だろうとは思うのだけど、 せめて頼瑠を 少しの間見るだけでも構わないから、 頼瑠の教室に行きたいと、 そう思いもしたのだけれど……、 やっぱりそれも無理だった。 当然ながら頼瑠の担任でもある社会科教師にも、 まだ何も訊けていない。 放課後が近付くにつれて、 随分と…

～ 追憶 あざみ ～ 目が覚めると同時に、 わたしの身体は痙攣し、 腰を浮かせながら、 派手に失禁した……。 わたしはすぐに状況を理解する。 今回は殴られて起こされたのではなかった。 わたしの目は既に覚めていて、 失禁までしていることも解っているはずなのに、 二本の指を奥まで入れたその手の動きを止めない佐竹さんが言う……。 ｢ちゃんとくちに出してからって約束したよな？｣ 更に激しく手を動かす佐竹さんの顔を見ながら、 約束はしていないし、 気を失っている間にこんなこと……、 卑怯じゃないかと……、 そんなことは言えないので、一旦誤り、 次はちゃんとくちに出した。 何回か繰り返し、また薬の時間。 …

～ バーテンダーとJoshのお料理教室 ～ Take１ 文章&イラストオンリー版 ☆ ｢おいJosh…… 見ろよ…………… でけえだろ？｣ ｢え？………ちょっ…………… どうしたんですか？いきなり……そんな…………………｣ ｢今すぐ入れたい……………｣ ｢え？ちょっ………… そんな……大きすぎ…………………あっ………… バッ……バーテンダーさんちょっ…… ちょっと待って…………… 大っき過………… て………… てゆーか………… なっ……生じゃないですか………………… ちょっ……一旦止めて…………………｣ ｢バカ言うな…………… ここまで入れて止められるわけねーだろ…………………… ほら……奥ま…

～ 追憶 あざみ ～ 目が覚めるとわたしは、 自分の家の、 自分のベッドの上にいた。 ｢おはよう｣ 視界の外から突然聞こえた声に、 一瞬ドキッとしたけれど、 その声の主が佐竹さんだということがすぐに、 あえて見ずとも解ったので、 わたしは天井を見たまま、 ｢あ……、お……、おはようございます｣ と、 返した。 視界の外から伸びて来た佐竹さんの手が、 わたしの髪を掴み、 ｢お前誰に挨拶してんの？｣ ｢ご……、ごめんなさい……、さ……、 佐竹さん、お……、おはようございます……｣ こんどはちゃんと、佐竹さんの顔を見て、 そう言った。 佐竹さんは昨夜、 あのあとわたしを、 頼瑠の兄とのことがあったあ…

～ 追憶 あざみ ～ またしても人前で失禁してしまったことに関しては、 もう仕方の無いことだと諦めることにしたけれど、 せめて失禁しながら眠りに落ちてしまうことだけは 避けたいと思った。 いくらなんでもそれは......、 だらしのなさすぎることだと思うから……。 しかしながらこの、 強すぎる睡魔……。 何故だかは解らないけれど、 わたしは随分と疲れてしまっているらしい……。 診察台の上で仰向けになり、 唯々診察されるがままで居ただけだというのに……。 制服の上着を脱がされ、 それで濡れた下半身を拭かれ、 全裸の状態で車の後部座席に押し込まれたわたしの、 疲労と睡魔で夢朧な目には、 院長から受…

～ 追憶 あざみ ～ 随分と長い時間待たせてしまったように思う……。 車に近付くと佐竹さんが降りてきて、 ｢院長さん、どうでした？｣ 佐竹さんが、こんなわたしなんかを心配してくれていることを、 心の底から嬉しく思う。 ｢ほんの数時間前まで新品だったって、本当みたいだね｣ 院長がそう言ってしゃがみ、 わたしの右足首を掴んで立ち上がった。 院長は、 よろけたわたしが倒れてしまわないよう、 ちゃんと身体を支えてくれながら、 ｢ほら、すっごい綺麗なピンク色｣ わたしは今、 自分が制服の上着だけしか身につけていないことを忘れていた。 わたしが慌てて手で隠すと、 ｢おい、手ぇどけろ、見えねぇだろ｣ と、 …