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辺境・近境 写真篇 (新潮文庫) | 映三, 松村, 春樹, 村上 |本 | 通販 | Amazon
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辺境・近境 写真篇 (新潮文庫) 文庫 – 2000/5/30
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エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。ハルキさんが中国の動物園で抱いた虎の子も、草原の狼も、打ち捨てられた戦車も、ゴールドラッシュの夢の跡も、エイゾー君が石を投げられたメキシコの村も、みんなここにあります。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/5/30
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101001499
- ISBN-13978-4101001494
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/5/30)
- 発売日 : 2000/5/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4101001499
- ISBN-13 : 978-4101001494
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 455,283位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 日本文学(日記・書簡) - 279位
- 紀行文・旅行記 - 4,720位
- 新潮文庫 - 5,366位
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
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- 2025年2月10日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入文庫版買う予定が間違ってしまったが、結果的に文庫を補強しイメージしやすくなった
- 2022年3月17日に日本でレビュー済みフォーマット: 文庫Amazonで購入本書は村上春樹氏(1949-)の紀行文集
『辺境・近境』(新潮文庫 )の写真篇です。
カメラマン・松村映三氏(1953-)による写真
および村上氏の文章から成っています。後者は、
写真そのものに付けられた横書きのキャプション
(写真説明)とは別に、村上氏による縦書きの
文章が写真と写真の間のページに挿入されている
という意味です。それは『辺境・近境』本編から
の抜粋です。新鮮さはありませんが、本編のどこ
から抜いてきたのか、自分で確認してみるのは
一興であると思います。単行本の写真篇は、本編
の1カ月後に刊行されましたが、文庫化は本編と
写真篇が同時(2000.6.1)に出版されました。
本編同様、ノモンハン(1994年、夏に訪問)に
関心があり、今回、講読しました。
村上氏は、小学生の頃、歴史の本を読んで、
ノモンハン事件(1939.5月-9月)を知り、かつ
その本に付されていた写真から強い印象を受けた
由です。以来、ノモンハン戦争(正式な宣戦布告
がなかったので「事件」と呼ばれる)の関する本
は目につけば読むようになりました。後年、米国
プリンストン大学に所属するようになったとき、
同大の図書館にノモンハン戦争に関する書籍を
多く見つけ、借り出しては読んでいた、と書いて
いらっしゃします。
それは長編小説『ねじまき鳥クロニクル』(1部
2部は1994.4月、3部は1995.8月の上梓)に
結実しました。村上氏と松村氏が雑誌の取材で
ノモンハンを訪れたのは1994年夏(6月頃)
ですから、1部2部が出た後で、3部の前に相当
する時期になります。世界史的に見ますと、
ソ連は1991年12月に崩壊、モンゴル人民共和国
は1992年2月に社会主義放棄していますから、
それから2~3年しか経過していない時期です。
中国がGDPで日本を抜いて、世界2位の経済大国
になるのは2009年と言われていますから、それ
よりは15年程前になります。中国の高速鉄道の
総営業距離(キロ)が、日本のそれ(つまり新
幹線)を抜くのも2009年です。本書にはまだ
中国の高速鉄道の記述はありません(少なくとも
東北部=旧満洲では)。現在、中国のGDPは、
日本の約3倍ですから、本書の写真を拝見したり
文章を読んでいると、時間が経ったことを痛感
します(まだ当時は古き良き時代だったと言える
のかもしれません)。
少し世界史を振り返りますと
①ロシア革命(1917)からソ連崩壊(1991)
まで74年。
②フランス大革命(1789)から第二帝政(歴史
は二度目に喜劇として繰り返す)(1852)まで
63年。
③明治維新(1868)から第二次世界大戦の敗戦
(1945)まで77年。
④敗戦(1945)からレヴューを書いている現在
(2022)まで77年。
…などの事例から70年(プラス/マイナス1割)
という年月は、物事や価値観が本質的に変質して
しまう時間なのかもしれません。
ノモンハン事件に戻ります。モンゴル側の呼称は
「ハルヒーン・ゴルの戦い」つまり「ハルハ川の
戦い」です。「ゴル」は「川」を意味します。
ソ連崩壊後の文書公開によって、ソ連側の人的
消耗も、これまで語られて来た以上に大きかった
ことが明らかになりました。しかし戦術的にも
戦略的にも日本側の壊滅的な大敗でした。
旧日本陸軍は、ソ連を仮想敵としていましが、
もはや北進を放棄し、南進へと転進します。結果
米国英国と激突し、1945年の敗戦へ至ることに
なります。
逆算して考えますと、ノモンハン事件は「敗戦」
の始まりであったと思います。同時に「何事も
反省しない。何事も学習しない」という旧陸軍
の本質的体質を露呈した、大失敗でした。後の
「ガダルカナル島攻防戦」「インパール作戦」
などと共通の構造を見ることができます。
階級が上になり、あるいは「参謀」本部に近い
(属する)人ほど、責任から免れる傾向がある
のも共通です。多くの兵は戦場で死にましたが
「責任」ある人が畳の上で死んだりしました。
敗戦から77年経っても何も変わらないような
気がするときもあります。むしろ戦前回帰して
いるのかもしれません。
モンゴル側から見たハルハ川の写真を見ますと
まさに「蛇がのたうつように」蛇行しているの
が実感できます。石油も石炭も何も資源がない
草原(と言うより草が生えている砂漠)です。
村上氏の文章を読みますと、夏のノモンハンは
蝿(はえ)、蚊(か)、虻(あぶ)、羽蟻(はね
あり)、など虫が大量に発生し、ある意味地獄の
ような不快さであったことが分かります。戦争が
あったのも5月から9月、つまり「夏」ですから
双方とも将兵は「虫」に悩まされました。
昼間は灼熱の40度、夜は霜が降りることもあり、
加えて、ハルハ川を除けば、塩湖しかないので
飲み水がない。その点でも「砂漠」のイメージ
と重なります。
そういう環境下で、火炎放射戦車の火炎放射で
焼かれ、戦車の無限軌道(いわゆるキャタピラ)
でひかれ、砲撃で被弾し、あるいは自決し、…
という記録を読むと、やはり地獄でない戦場は
ない(なかった)と思います。
- 2014年2月7日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本Amazonで購入写真集なので、汚れよれ折れが心配でしたが、まったく問題ありませんでした。完璧。
- 2016年11月13日に日本でレビュー済みフォーマット: 文庫エッセイ本編を読んだ後でこの写真集を読むと、本編の内容が映像として立体的に浮かび上がってきます。本編が面白かった人には、こちらも強くお勧めできます。
残念なのは、とても面白かった「讃岐・超ディープうどん紀行」の写真がないこと。
しかし他方で、本編で面白くも、どうも重く感じられたノモンハン編の写真と、メキシコ編の写真(写真を嫌がる人たちに何度も投石を命中させられながら撮影!)が、
本編で受けた印象と違って、とても明るくすら見えたのが不思議であり、極めて印象的でした。
それから「神戸まで歩く」の写真は、村上春樹の旅に遅れること半年、著者である松村氏が単独撮影したとのこと。
地方の大都市近郊によくある風景ではあるのだが、(本編では淡々としつつもとても印象的であった)都市開発による変化・阪神大震災による変化を具体的イメージとして再度味わうことのできる、とても良い写真群でした。
もう少し掲載写真数が多ければ、と思ったほど。
- 2013年2月3日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本旅から帰ってきた家族や知人がいたら、みやげ話を写真を見ながら聞かせてもらう、という楽しみがありますね。
出張報告など写真を使ってスライドにしておこなったこともありました。好評でした。
そんな風に、旅は写真と共に記憶される場合が多いのではないでしょうか。
村上春樹さんのエッセイ『辺境・近境』を読み終えたら、この写真集をどうしても見たくなりました。
何点かはエッセイにも使われているのですが、改めて写真で目にすると臨場感がましてきます。
村上さんのエッセイをもう一度振り返るような感じです。
写真というのは、文章を邪魔しないですね。補強すると言った方が良いでしょう。
巻頭で村上さんが文章を寄せているのですが、これと写真のキャプションを読み比べて、何となく松村さんとの関係が推測されます。
長期間の旅ができる友人というのは確かにいるもんじゃありません。
ノーベル文学賞の最有力候補を掴まえて「教養がない」と言えるのは、松村さん位なんでしょうね。
『からす島』の章の塩水に浸かったライカの写真が面白いです。
村上さんのエッセイを読まれた方にはお勧めです。
- 2007年1月9日に日本でレビュー済みフォーマット: 文庫当然だが文庫本なので、廉価。
カラー写真、セピア色、モノクロ、頁半分以下のサイズから見開き
まで、写真の取り込み方が作者及びphotographerの想いの重さに関係あるみたいだ。
米国の軽い風を感じるイーストハンプトン、空気の密度やらにおいやらまざった、高地ながら
重さを感じるモンゴル。メキシコ。それぞれがそれぞれの色と大きさで文中に取り込まれている。
textも余白タップリで、活字も大きく文章篇とは異なった印象をあたえてくれます。
ちなみにシンバルクサキ(ノモンハンにでてくる国境の町)を手元の地図で調べたが
欧文表記がないので、これかなという地名はあったがはっきりせず。のせてくれていたら嬉しかったのに…
松村氏(photographer)のカメラを下げた巻末の写真、もうすこしあかるいとよかった。
てれくさいのでしょうか?!
- 2004年2月23日に日本でレビュー済みフォーマット: 単行本先ずは、なかなか洒落た装丁である。
村上春樹のエッセイにたまに登場する
松村映三氏の写真に村上春樹の短い解説の付いた写真帖なのだが
何と言うか我々が旅先で撮る写真とは明確に違うのである
プロの写真家が撮った作品であるから当然であるのだろうが、、
村上作品を読み解く上での資料として
当然の如く記録としての価値を超えた"作品"としての写真として
辺境・近境と言うエッセイを補足すると共に
一連の写真群を見る者の想像力を飛躍させる素材となっている。
例えば「ねじまき鳥クロニクル」に於いて重要なファクターとなっている
ノモンハンの風景や時折、村上作品の底辺に現れる神戸の風景など
値段は張るのだがこれが本棚に刺さったこの本を
たまに開いてみると村上春樹綴る所の其れ等の文章が
写真と言う視覚上の刺激を伴ってドキュメンタリーの様式で
補完されつつ徐々に頭の中に広がって行くのである。