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ボルボ C40 「スポーツカー並みの加速が自慢」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 2
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
スポーツカー並みの加速が自慢
2022.8.23
- 年式
- 2021年11月〜モデル
- 総評
- あくまでツインモーターモデルに関してですが、ボルボらしさを求める人には向いていないように思えます。いっぽうで、スポーツカーのように刺激的な走りを求めているのならばC40ツインモーターの加速はとても魅力。そこをしっかり理解して選ぶのが重要ではないでしょうか。
- 満足している点
- ツインモーターモデルに関していえば、加速の鋭さと刺激はかなりのもの。EVのなかでも速さ自慢で、不用意にアクセルを踏み込むと同乗者は“逆急ブレーキ状態”で体を急激に後ろに持っていかれます(ガソリン高出力車よりも立ち上がりが鋭く加速Gが急激に襲ってくる)。加速の伸びも爽快ですね。
- 不満な点
- 突き上げ感があって上下動の多いツインモーターモデルの乗り心地は、あまり快適とはいえませんね。おそらく今後の改良で改善されていくのでしょう。乗り心地を期待するのであれば、メルセデスベンツ「EQA」のほうが上手。国産車でもトヨタ「bZ4X」などは上手にまとめてある印象で、そこには届いていないのが正直な感想です。
- デザイン
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3
- ボルボとして日本における初めてのEVとなるモデルということもあり、既存のガソリン車に対して一目で違いがわかるデザインを採用してきました。それはリヤウインドウを寝かせたクーペスタイルSUVとしていること。シルエットが全く違います。Bピラーよりも前は基本的にガソリン車の「XC40」とも共通ですが、フロントグリル部分の穴が塞がって“グリル”ではなくなっていますね。
- 走行性能
-
5
- ツインモーターモデルに限っていえば、刺激的な加速力です。こんなに速くていいの!?っていうくらいグングン前へ出ていき、なんだか後ろから蹴飛ばされているくらいの勢い。まるで加速自慢のスポーツカーです(0-100km/h加速4.7秒と驚異的)。アクセル操作に対する反応も過激なくらいですね。誤解を恐れずに言うと、それはボルボらしくはない感覚。ボルボといえば運転操作の反応でも優しく包み込んでくれる印象が強いですが、C40のツインモーターはちょっと……いやかなり違います。ただ、シングルモーターモデルはまだ乗ったことがないのですが、最高出力が抑えられているのでおそらくマイルドな仕立てと想像します。もしかすると、そちらがボルボらしいEVと思える乗り味であり、本命かも……。
- 乗り心地
-
2
- ツインモーターモデルでいえば、ボルボらしいしっとりとした優しいフィーリングとはかなり違う感覚。路面の凹凸による上下動は大きめで、言葉を選ばずいえば乗り心地はよくありません。なので、ボルボらしい感覚を期待するとちょっと違うかもですね。ただ、シングルモーターモデルは異なる可能性もあります(試乗していないので期待を込めて……ですが)。
- 積載性
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3
- 車体の大きさは国産車でいうとトヨタ「カローラクロス」と同じくらいで、荷室の広さに定評のある同車のラゲッジルーム容量(デッキ上)は最大で473L。ハイブリッドの4WDモデルは403Lです。いっぽうでC40は413L。つまりかなり高効率のパッケージングといっていいでしょう。ちなみにC40はミッドシップのスポーツカー以外では極めて珍しい、ボンネットフード下のトランクもあります。何気に便利。
- 燃費
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3
- 一充電での航続可能距離はツインモーターモデルが484kmでシングルモーターモデルは502km。意外に差がないのはバッテリー容量が異なるからで、前者は78kWh、後者は69kWhとしています。それだけの航続距離があれば東京からだと箱根なら真夏や真冬でも全く心配せずに往復できますが、自宅での充電だけでなく出かけた先での急速充電はそれなりに時間がかかります。
- 価格
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2
- シングルモーターモデルが599でツインモーターは699。確かに絶対的な価格は安くありません。しかし、ほぼ同じ設計であるXC40のハイブリッドモデルAWDの価格が529〜569と考えると、EV化による価格上昇幅はそれほどでもないとも言えますね。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 中古車本体価格
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276.0 〜 578.0
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- 新車価格(税込)
-
699.0 〜 739.0
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