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- インパクトはないが堅実な良さはある
フォルクスワーゲン ティグアン 「インパクトはないが堅実な良さはある」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
インパクトはないが堅実な良さはある
2023.9.4
- 年式
- 2017年1月〜モデル
- 総評
- 全体的にドイツ車らしい、フォルクスワーゲンらしさを感じるSUV。目に見えた派手さやインパクトはないものの、質実剛健で徐々に良さが実感できるような印象だ。ただ、実用という面で言えば若干同クラスのSUVと比べるとラゲッジスペースに狭い印象を受けてしまうのが欠点。走行性能や乗り心地、そのほかの実用性などそつなくこなすことが出来る万能なSUVだ。
- 満足している点
- ドイツ車らしい存在感のある秀逸なデザインは、徐々に好きになっていく印象。フォルクスワーゲンらしい。また、実際に乗ってみるとウィンドウとシートの位置関係から、比較的大柄なボディサイズながら視界が良好で車両感覚が掴みやすい点も魅力。インパクトこそあまりないかもしれないが、使っていけばいくほど良さが光る。そんな印象を受ける。
- 不満な点
- このクラスのSUVとして考えると、ラゲッジスペースの広さと利便性に不満を感じる声はあるかもしれない。また、同クラスの国産SUVと比べると燃料代に関しては経済性的に劣ってしまう。また値段に対して所有欲を満たすような特出した特徴が薄い点が、人によっては決定打に欠けると感じてしまうかもしれない。
- デザイン
-
4
- 車体を迫力あるサイズ感に見せるデザイン処理、そしてドイツ車らしくエッジの効いたボディラインは存在感を際立たせていて、静かながら徐々に好きになっていくようなデザイン。灯火類も存在感がありながら、アクの強さがなく馴染みやすい雰囲気を出しているあたりにフォルクスワーゲンらしさを感じる。全体的に各パーツのサイズのバランスも良く取れている印象で、特出したカッコよさなどはないがまとまりの良い仕上がりだ。
- 走行性能
-
4
- エントリーグレードの1.5Lでもトルク感は十分にあり、大柄な車体をグイグイと引っ張ってくれる印象だ。全高の高いSUVであってもロール感はフラットな印象。ノーマルモードだとステアリングの反力は軽く、センター付近で落ち着きがないと感じる人はいるだろう。ブレーキやアクセルなどの各種ペダルタッチは自然で適度な重さとなっている。スポーツモードだとステアリングは重く、オプションダンパー車はサスペンションが硬くなるが、積極的に使いたくなる雰囲気ではない。
- 乗り心地
-
3
- 全体的にやや角があり、国産のSUVと比べるとハードな印象を受ける人もいるだろう。振動の収束でも、ややバタつきを感じる。しかし、高速域になるとその雰囲気は薄れてくるため、どのシチュエーションを大切にするかで乗り心地に関する感想は大きく異なってくる。パワートレインはDSGながらシームレスに仕上がっており、このあたりは長年DSGに取り組んでいるフォルクスワーゲンだからこそと感じる。
- 積載性
-
3
- ボディのサイズ感を考えると、ラゲッジスペースはやや狭いと感じる。ヨーロッパ車らしくフックなどはあるが、特別利便性を高めるアイテムは用意されていない。床下収納なども取られていない。ラゲッジスペースの大きさや利便性で言えば、このサイズ感であれば他のSUVの方が優れているという声もあるだろう。また、タイヤハウスの主張も大きい。
- 燃費
-
3
- 国産のハイブリッドSUVに燃料代の経済性で敵うことは難しい。売れ筋と言える1.5LターボモデルでWLTCモード燃費15.5km/Lという燃費性能になっているが、ハイオク指定なことを考えるとあまり経済的とは言えないだろう。電動化の波がこのクラスのSUVにどう反映されるかがティグアンの今後のポイントではないだろうか。
- 価格
-
4
- エントリーグレードならば500を切るが、在庫やリセールバリューを考えると実際の乗り出しは550から600からといった具合だろう。正直この価格帯となると他のSUVに魅力を感じてしまう。装備内容やサイズ感を考えると妥当な印象はするものの、決め手となる押しポイントに欠けるのも事実だ。ただ、全般的にそつがない印象なので、価格に対して損をした気分にはならないと思う。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
-
487.1 〜 653.2
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- 中古車本体価格
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35.0 〜 615.0
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