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フォルクスワーゲン ザ・ビートル (ハッチバック) 「永遠の唯一無二」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊藤 梓(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
永遠の唯一無二
2021.9.30
- 年式
- 2012年4月〜モデル
- 総評
- パッと見て誰もがにっこりしてしまうような丸っこくて優しいデザインのビートル。生産終了してしまったのは寂しいが、今でもその愛らしいデザインの輝きは衰えない。運転してみると多少ゆるすぎるような一面も見せるが、それでもビートルの魅力というのはまったく衰えないから不思議なクルマだ。
- 満足している点
- やはり唯一無二のこのデザインは秀逸。それ以外でどれだけ気になる点があっても全て相殺できるくらいの魅力あるデザイン。元々クルマ好きじゃなくても、ビートルならどっぷり愛車を好きになれるモデルだと思う。
- 不満な点
- プラットフォームもそうだが、メーターやナビなど電子デバイス系はひと昔前の仕様になっているので要注意。ただ、ちょっとレトロなものが好きな人には逆に響くかも?
- デザイン
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5
- この丸っこくて愛らしいデザインを見て、ネガティブな気持ちを抱く人はいるのだろうか?タイプ1から受け継がれるアイコニックなスタイリングを、現代まで大切に進化させてきて、なお新しさを感じるデザイン。この輝きはずっと失われることはないと思う。
- 走行性能
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4
- ザ・ビートルは、登場時からプラットフォームが変わっておらず、最後までMQBを採用していない。これが乗り味に大きく影響していて、近年のかっちりしたフォルクスワーゲンとは異なったフィーリングになっている。堅牢で正確性の高い走りではないが、ゆったりのんびりと走っていく様子がビートルの雰囲気に合っている。
- 乗り心地
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4
- 足回りが引き締められている訳ではないので、クルマの反応がややのんびりしている分、乗り心地も総じて良い。ふわふわとした柔らかい乗り心地が好きな人にはおすすめ。
- 積載性
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4
- デザインを優先したパッケージングなので、荷室はそこまで大きくはない。ただ、このボディ形状にも関わらず、310Lの荷室容量を確保しているところは◯。後席を倒せば、905Lまで拡大できるので、思ったよりも荷物を載せる時に困ることはなさそう。
- 燃費
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4
- 燃費は、JC08モードで約18km/L。古いプラットフォームやパワートレインにも関わらず、この燃費なら十分納得できる数値。
- 価格
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4
- 価格は、約250〜300。全体的なクルマの完成度を考えるとやや高めの価格設定だが、ビートルという唯一無二のクルマの価値を考えると納得。「とにかくこのデザインが好き!」という人は、これだけのお金をかける価値はあると思う。
- 伊藤 梓
- 自動車ジャーナリスト
- クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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- 中古車本体価格
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23.8 〜 418.0
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- 新車価格(税込)
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294.0 〜 397.0
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