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- 使い勝手最強の輸入コンパクトSUV
フォルクスワーゲン Tクロス 「使い勝手最強の輸入コンパクトSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 5
使い勝手最強の輸入コンパクトSUV
2024.10.28
- 年式
- 2024年7月〜モデル
- 総評
- 全長4.1mほどのコンパクトなサイズといい、後席がスライドできる便利さといい、荷室も455Lから最大1281Lと大容量を確保していて、趣味やアウトドアレジャーの相棒としても、子育て期のクルマとしても、オシャレで実力派なところが魅力的。マイナーチェンジで標準装備が充実し、コスパもアップしています。乗り心地とバランスの良さ重視ならStyle、スポーティな乗り味が好みならR-Lineがおすすめです。
- 満足している点
- 2019年にデビューしてから約5年で世界累計120万台を販売した実績は伊達じゃなく、サイズの割に室内や荷室が広い使いやすさと、ちょっとポップな演出のある楽しい内外装、飛び抜けて上質感やパワフルさはないけど扱いやすい走行性能と、欲しいものが全部そろっているところは大きな強みだと思います。エンジンをめいっぱい回して駆け抜ける首都高など、なかなかクルマ好きも楽しめるところがあり、昔はゴルフがこんな存在だったなと懐かしく思い出す人もいることでしょう。令和のゴルフ的存在としても、貴重なのかもしれません。
- 不満な点
- 最近のトレンドからすると、ディスプレイはちょっと小さめ。デジタルメーターの表示もやや文字が小さめで、数字が見えにくい人もいるかもしれません。ただ、スマホとワイヤレスで連携でき、いつものアプリが簡単に使えるのは便利です。
- デザイン
-
4
- フロントマスクはあまり従来と変わっていないように見えますが、ヘッドライトやバンパーが変わっています。流れるウインカーは好き嫌いがあるかもしれません。テールランプはLEDで「X(クロス)」の文字に点灯するのが遊び心ある演出ですが、ジープ・レネゲードやアベンジャーと酷似。ただ、8色のボディカラーはどれもT-CROSSに合っていて楽しげな雰囲気を伝えてくれます。インテリアはVWらしい質実剛健をベースとした落ち着いたデザインです。
- 走行性能
-
5
- 試乗したのはR-Line。装備の充実度を考えると実質的な値下げともいえるコスパの良さですが、走り出しから軽快で、ぶん回して走れる楽しさにテンションが上がります。乗り心地はやや硬めで引き締まっていますが、その分、カーブなどでも安定感があってスポーティに走れるコンパクトSUVです。
- 乗り心地
-
4
- 振動や揺れは遠慮なく入ってきますが、大きなギャップを乗り越えても不快なほど長引くことはなく、許容範囲ではあると思います。そのかわり、ちょっとした悪路でも安心感があり、上質というよりは、カジュアルな乗り心地なので家族や友人たちとみんなでワイワイと楽しむようなドライブに向いています。フロントシートは、ディスプレイの位置を従来より少し高くしたりと、視界や使い勝手の向上を図っており、シートの座り心地も上々です。
- 積載性
-
5
- 5人乗車時でも455Lの大容量。このクラスではなかなかない積載性の高さです。後席を倒せば最大で1281Lになるので、家族での旅行やアウトドアレジャーでも頼もしい存在。開口部が広く、フロアもフラットで後席が前後にスライドできて荷物に合わせて奥行きを変えられるという、とても使いやすい荷室となっています。そのほか室内も、たっぷりのポケットなどを備え収納力が高いです。
- 燃費
-
3
- 1.0LのTSIエンジン+7速DSGでカタログ数値は17.0km/L(WLTCモード)ということで、SUVとしては悪くないと思います。ただ多人数乗車時や荷物が多い時は、アクセルを踏み込む回数が多くなりがちなのが気になるところ。燃費重視のエコドライブをしようと思うと、かなり抑えて走る必要がありそうです。ちなみに燃料はハイオクです。
- 価格
-
5
- ベースグレードのActiveなら329.9、装備のバランスが良さそうなStyleセーフティパッケージでも368.7と、ほかの輸入コンパクトSUVと比べるとかなりお買い得に思える価格です。純正インフォテイメントシステムのDiscover Proをつけても385.2なので、選択肢が広がります。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
336.8 〜 396.9
-
- 中古車本体価格
-
133.1 〜 387.0
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