フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 「雪国での慣らし運転中(8.5eTSI Style)」のユーザーレビュー

雪国での慣らし運転中(8.5eTSI Style)

2025.2.7

総評

買い物から長距離クルージングまで疲れることなく、力まず走れるフツーの良いクルマです。
今のところ、DSGのジャダーを出さずにコンフォートモードで中速域まで丁寧に走ろうとすると、かなり遅いと感じます(マイチェン前の試乗車では感じませんでした)。ただ、40km/h前後から加速が伸び始め、80km/h〜の高速域は相変わらずのVWの印象でした。

また、燃費を上げようとすると、流れを読んだ上で力行と惰行を繰り返す電車のような運転になるので、好みが分かれるかもしれません(私は好きです)。

前車で問題なかった10cm程度の新雪で発進時に空転する(ひとまずASR解除で対応可)ので、スポーツモードだとどうなるか試してみます。
FFの特性を踏まえつつ、路面状態に応じて運転すれば、豪雪青森でも今のところ不安はありません。

満足している点

前車のシロッコ(ゴルフⅥ世代)と比較してです。
素の直進性や、前後左右に車体を常に水平を保とうとする特性は格段に上がった印象です。現在スタッドレスのため、タイヤの方が完全に負けています。
走行距離はまだ200kmですが、こなれてくるほどに燃費も良くなっており、現時点で地方市街地で11〜12km/L、高速で19.6/Lです。慣れるとまだまだ上がりそうです。
前車では、走り出さないと効いてくれなかったデフロスターが強力になったのも、雪国ではありがたいです。

不満な点

シートがやや小さくなりましたかね。調整でどうやってもジャストフィットしないのが最大の不満です。

Discoverシステムも相当の慣れが必要で練習中ですが、スマホアプリと同じ感覚です。各機能の構成はむしろ直感的に操作しやすい部類であり、タッチの反応も良なのが救いと思いました(基本的に停止中に使う機能が大半なので慣れれば、ですが)。
走行中に使うであろう機能は、ほぼボタンの感覚でタッチできる位置にあるので、それほど不便ではない印象です。

デザイン

4

主観ですが、マイチェンにより、ゴルフ感が戻った気がしたのも購入のきっかけです。街中でも山の中でも、どこにでも無難に溶け込めるデザインが良いです。

走行性能

4

フツーのファミリーワゴンでここまでやるかと思いました。前車と比べてスポーティさはなくなりましたが、どっしり感があり、どの速度域でも上下に揺れにくい安定感は満足です。
ステアリングは軽いものの、ブレることはなく、逆に繊細な操舵がしやすくなった印象です。
アクセルとブレーキも微調整ゾーンと強力に効かせたいゾーンが明確なので、運転が楽です。

乗り心地

5

柔らかすぎず硬すぎず。極限まで水平保ちます。

静かですが、運転中に必要な車外の音(路面状況や救急車のサイレン)は拾います。

積載性

5

日常の買い物であれば、使いこなせないくらいの印象のラゲッジルーム。転勤の際には相当の余裕があります。

燃費

5

コンフォートで走ると国産マイルドハイブリッドに比べてかなり良いです。満タン時の上限は900km表示でした。

価格

3

やや高め。昔の方が異常だったかもしれません。性能進化や物価、輸送経費を考えると、やむを得ないかも。
車両本体価格はかなり良心的ですが、諸経費必須オプション諸々で総額ははね上がります(第６世代のシロッコ・ゴルフのＲの車両本体価格と同額です)。

故障経験

現時点でトラブルなし。