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- なんだかんだでしっかり進化を実感
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「なんだかんだでしっかり進化を実感」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
なんだかんだでしっかり進化を実感
2025.3.27
- 年式
- 2024年9月〜モデル
- 総評
- なんだかんだいって2024年夏に発表されたマイナーチェンジで完成度が高まり、通称「ゴルフ8.5」と呼ばれる後期型になって本当の「8代目ゴルフ」になったような気がしています。ナビをはじめとする室内の使い勝手にはじまり、エンジンなどパワートレインの完成度も磨かれてトータルの商品力が上がりましたね。そもそも8世代目のゴルフは日本デビュー時(本国のローンチ仕様に対して細かい改良を受けたタイプ)から実力は相当ありましたが、それが引き上げられた印象です。
- 満足している点
- 久々にゴルフを運転して思ったのは「ゴルフってこんなによかったんだっけ?」ということ。パワーの出方から加速の気持ちよさ、コーナリングの違和感のなさ。そういった動的性能の調律が見事でした。あと、そもそもの歴代ゴルフの美点としてパッケージングが素晴らしいですね。特に「後席にどうやって人を座らせるか。快適性を高めるにはどうするべきか」という部分に長けています。乗車姿勢がいいんですよ。
- 不満な点
- ゴルフよ、オマエもずいぶん高くなったなぁ……。どうしてもそんな気持ちになってしまいますよね。為替レートを考えると、本国の価格に比べたら日本の価格設定は低く抑えられているということは知っているのですが……。
- デザイン
-
4
- レビューなので個人の主観でズバズバ言っちゃいますが、マイナーチェンジでよくなりましたよね(といっても、もともとデザインが悪かったわけではなくてさらによくなったということです)。細かい部分ですが、ヘッドライトの涙(のように下に膨らんだ部分)が少なくなり、すっきりした表情に。これはかなり評価したいデザイン変更だと思っています。また、フロントグリル中央のエンブレムが光るようになったのも面白い進化。ゴルフ8自体のデザインは、好きか嫌いでいえば結構好きです。個人的に。
- 走行性能
-
4
- なんかいいんですよ、これが。どうしてそんなに良く感じたんだろうと思い返してみたら、3気筒エンジン搭載車にあった「必要な時にトルクがついてこない感じ」とか「トランスミッションの違和感を感じる変速」なんかがなくなり、スムーズさが増したからのような気がします。というか、最新モデルは3気筒エンジンがなくなっちゃったんですね。新型のエンジンはベーシックな仕様に乗っても、滑らかなフィーリングや低回転から力が出るパワー感も十分満足できるものです。そしてディーゼルもいい。新しいディーゼルは「こんなに滑らかなの?」と驚くレベル。どちらを選ぶか悩ましいところですが、ガソリンエンジンでも十分にトルクが太いので車両価格差を考えてガソリンという判断ですかね、個人的には。ハンドリングも自然で、けっこうスポーティに走れますね。
- 乗り心地
-
4
- まったく気にならないです。しなやかに路面の凹凸をいなし、不快さはありません。特に、ベーシックモデルほど好印象ですね。
- 積載性
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3
- はっきりいえばフツーですが、Cセグメントハッチバックなのだから大型スーツケースなどは2つ積めるし、一般的な使い方なら問題ないでしょう。床の高さを上下2段階に変えられるのもいいですね。
- 燃費
-
4
- 「R」や「GTI」を除くと、ディーゼル車はもちろんガソリン車でもWLTCモードで18km/L以上の低燃費。フルハイブリッドでもないのにこの実力は十分といっていいでしょう。それにしても最近のドイツ車って、ビックリするほど燃費がいいですね。燃料代を考えるなら、燃料単価が低い軽油を燃料とするディーゼル車一択です。
- 価格
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3
- ゴルフにおける唯一の残念ポイントといえるのがこれでしょう。昨今は国産車もどんどん価格が上がっているのでゴルフだけの問題ではないですが、とはいえ為替レートの関係から輸入車の値上がり率が高い傾向であり、ゴルフも「意外に高いのね」という感じ。コスパでいえば、もっともベーシックなタイプで350を切る「eTSI Active Basic(アクティブベーシック)」がサイコーです。メーカーオプションとかは選べないシンプルな仕様ですが。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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