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- マイルドハイブリッドシステムを得た8代目
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「マイルドハイブリッドシステムを得た8代目」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
マイルドハイブリッドシステムを得た8代目
2022.7.21
- 年式
- 2021年6月〜モデル
- 総評
- ゴルフ伝統の広いキャビンとボディのコンパクト化、シンプルな内外装デザイン、優れた先進安全技術と内燃機関における電動化がトピックだ。また、日本市場でも優れた実用燃費によるランニングコストの安さも魅力だ。一転、ロジックコントロール式やタッチ式に改められたエアコンやオーディオ関連のスイッチに戸惑いを覚えるかもしれないが、運転中のブラインドタッチが考慮された設計だけに、次第に慣れる。やはりゴルフは最高の移動手段である。
- 満足している点
- デザイン、使い勝手、走行性能と、どの角度から切り取っても最高の道具として役割を果たす。国産同クラスではたとえばカローラのハッチバックモデルであるカローラ・スポーツが競合車種になるが、価格差があるとはいえ、日常走行での使い勝手ではゴルフがカローラを上回る点もある。実用燃費にしてもゴルフは高い実力をもつ。
- 不満な点
- フォルクスワーゲンは数多くのモデルにDSGと呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせている。搭載エンジンのトルクが250Nm以下の場合は乾式クラッチ、それ以上では湿式クラッチを搭載することを原則としている。その湿式クラッチに課題があるとされ、一部のユーザーから改善を望む声が上がっている。該当モデルを入手される場合は、事前に確認されることをお勧めする。
- デザイン
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4
- 1974年に登場した初代ゴルフから47年間、一貫しているハッチバックスタイル。8代目となって部分的に洗練させながら、基本はこの路線を踏襲した。どこから見てもゴルフとわかるアイコン的なデザインに仕上がったといえる。7代目と比較して全幅は1790mmと−10mm、全高では1475mmで−5mm、ホイールベースにしても2620mmなので−15mmと数値にすれば僅かに小型化されたが、伸びやかになったように感じられる。
- 走行性能
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4
- 8代目ゴルフには、フォルクスワーゲン初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを、直列3気筒1.0Lと直列4気筒1.5Lのそれぞれガソリンターボエンジンに採用した。素の2.0Lディーゼルターボも追加されている。マイルドハイブリッドシステムの効果は絶大で、日本の道路環境では1.0Lモデルの力強さが際立っている。110PS/200Nmだから速さを実感するまではないものの、ゴルフらしい質実剛健な走りは十分に堪能できる。
- 乗り心地
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3
- 終始、角のない滑らかな乗り心地だ。リヤサスペンション形式は1.0Lがトーションビーム式で1.5Lがマルチリンク式だが、日本の速度域で走らせる限り、どちらの形式でも違いはほぼない。高速道路で多人数乗車時に、路面の大きな凹凸を通過した際のボディの収束や、高負荷時におけるカーブの安定性はマルチリンク式が優勢ながら、決定的な差にはつながっていない。
- 積載性
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4
- ハッチバックモデルは事実上、ステーションワゴンと同じような使い勝手だ。6:4分割可倒式リヤシートを倒せば、フラットなフロアが出現する。リヤサスペンションはグレードで形式が異なるがフロアへの張り出しはいずれも最小限に留められている。リヤシートは座面に厚みがあることから、倒した際に背もたれ部分がやや斜めになるものの、長尺物の積載も楽にこなす。
- 燃費
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4
- 市街地を流れに沿って走らせると18km/L。都心部の渋滞を含んだ道程でも15km/L台。これが1.0Lモデルの実用燃費数値だ。1.5Lもこれに準じていて、都市部の渋滞路でやや悪化するものの、条件が良ければ市街地でも18km/L台を記録する。1.0LエンジンはアウディA3も搭載するが、燃費性能ではゴルフが優勢。一方、同じエンジンだが走行性能はアウディがゴルフを上回る。
- 価格
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3
- 1.0Lモデルが3,017,000〜、1.5Lモデルが3,838,000〜、2.0Lディーゼルが3,444,000〜だ。装備に違いがあるものの、1.0Lに必要なオプション装備を組み込むのがベストだろう。長距離走行が多いユーザーにはディーゼルが良いが、高速道路における燃費数値の差が少ない。WLTCーH値で1.0Lが20.6km/Lに対してディーゼルは24.2km/Lだが、実質は2.0km/Lほどの違いに留まる。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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- 中古車本体価格
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