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- BMWとの協業で生まれた和のスポーツカー
トヨタ スープラ 「BMWとの協業で生まれた和のスポーツカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 2
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
BMWとの協業で生まれた和のスポーツカー
2022.1.17
- 年式
- 2019年5月〜モデル
- 総評
- トヨタは協業に積極的だ。BMWとは2013年1月に包括提携を行ない、そしてこのスープラが生まれた。開発担当者である多田哲哉氏は、「この先もグレードアップを図る。パワーアップもそうだが、MTモデルの導入も考えている(※2022年秋にRZに追加予定)」と語った。登場からこの5月で4年目に入る。個人的には軽量に仕立てた2.0L版の登場を期待したい。
- 満足している点
- 走りをとことん楽しめるスポーツカーであること。BMW「Z4」と乗り比べると違いは大きく、Z4は終始、安定した走行スタイルであるのに対して、スープラはダイナミックな走りが得意。年次改良を受けた最新モデルでは安定志向に少し振られたが、それでも山道ではシャープな走りが楽しめる。法定速度をしっかり守った上で高い満足度が得られる。
- 不満な点
- 抑揚のある外観とは対照的に、内装はほぼZ4と同じ。良い部分もあるが、カラーリングやスイッチの配置がBMWの哲学そのままで無骨だ。やはりスープラのような外観には、せめてシート表皮やダッシュボード表皮など明るい差し色(赤色はあるが……)の入った専用パーツをおごってほしい。黒色でまとめられた車内では気分が少し滅入る。
- デザイン
-
4
- 歴代スープラの系譜をしっかりと受け継いだデザインだ。前後左右、そして真上から、どこからみてもボリュームがある面構成をもち、押し出しも強い。それでいて、全体のまとまりはよく、とくに2002年まで販売されていた先代(5代目A80型)スープラの面影を強く残す。ただ、乗り込んでみると協業したBMW「Z4」そのもの。がっかりしてしまう……。
- 走行性能
-
5
- 直列6気筒3.0Lターボ(RZ)は当初340PS/51.0kgf・mだったが、現在は387PS(トルク値は同一)までパワーアップ。直列4気筒2.0Lターボは258PS/40.8kgf・m版(SZ-R)と197PS/32.7kgf・m版(SZ)。筆者のオススメはSZ-Rだ。6気筒一択といきたいが、日本の公道では過剰パワー。2.0Lでも十分速い!
- 乗り心地
-
5
- デビュー当初、伊豆の市街地や山道を走らせたが、3.0LターボのRZはともかくハードな印象が強かった(19インチ)。ステアリングの操舵フィールも重めで、まるでスポーツでもするかのようにしっかりと構えて運転することが求められる。対して18〜17インチになる2.0L勢は市街地走行もさらりとこなし、山道ではシャープに。マルチな一面が光った。
- 積載性
-
2
- スポーツモデルに積載性うんぬんを語るのはナンセンスだが、それでも日常の移動車として使うなら最低限の積載性は必要。ラゲッジルームはボディがワイド(1865mm)であることから床面積は広く、高さもそこそこあるので使い勝手は悪くない。可倒式のリヤシートやトノカバーなども備える。大容量ではないがドアポケットやグローブボックスもある。
- 燃費
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4
- 387PSを8速ATを介するとなれば燃費数値はかなり悪いと思われるだろう。しかしWLTC値は12.0km/L。2.0LターボのSZでは13.1km/L。昨今はスポーツカーといえども燃費数値や騒音規制に合致させるためこのあたりの性能もかなり向上している。もっとも元気よく走れば悪化するが、ジェントルに走らせればカタログ値以上に伸ばせる。
- 価格
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4
- "ボトムグレードのSZで4,995,000、筆者オススメのSZ-Rが6,013,000、フラッグシップのRZが7,313,000だ。額面はかなり高価だが、性能からすれば納得できる。スポーツモデルは下取り価格が期待できることから、手にする余裕があるのなら是非。この先、純粋な内燃機関モデルはこんな価格帯では手に入らなくなるからだ。"
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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499.5 〜 1500.0
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- 中古車本体価格
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138.0 〜 1350.0
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