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- 運転感覚はほぼエンジン車
トヨタ ライズハイブリッド 「運転感覚はほぼエンジン車」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
運転感覚はほぼエンジン車
2023.1.11
- 年式
- 2021年11月〜モデル
- 総評
- 小さくて実用的なSUVを探している。できればハイブリッドで。そんな人にとってちょうどいい選択肢です。ガソリン車もかなりお勧めできますが、ハイブリッドが登場したことで選択の幅が広がったのがうれしいですね。
- 満足している点
- 燃費の良さ。小型ボディによる運転のしやすさ。そして小さい車体ながら後席や荷室にしっかりとスペースが用意された効率の良さ。実用車としてとてもまとまりがいいですね。
- 不満な点
- ハイブリッド化による、ベース車に対する残念なポイントは荷室床下のスペースが狭くなってしまったこと。また、現実的な視点でいえばガソリン車に対するハイブリッドの車両価格アップはガソリン代では元を取れないという話も避けられないでしょう。
- デザイン
-
3
- デザインの自由度が少なくなりがちなコンパクトな車体という制約の中で、力強さとカジュアルな雰囲気をバランスよく両立した意匠だと感じます。さすがに4mを切る全長だと伸びやかなプロポーションは難しいですが、とはいえ質実剛健な雰囲気を声高に強調していないのも評価すべきポイントではないでしょうか。
- 走行性能
-
4
- よく走ります。このハイブリッド、エンジンは発電機に徹して機械的にタイヤとつながっておらず、駆動力はすべて電気を使ってモーターで作り出されます。モーターは低回転のトルクが大きいので、発進加速も十分に力強いですね。走行感覚は、同様のシステムを持つ日産ノート(キックスも同様)が徹底的にエンジンの感覚を消したEV(電気自動車)テイストなのに対し、こちらはエンジン車の香りが強いのが印象的です。その大きな理由は、アクセルの踏み込みに連動し、発電量を確保するためにエンジン回転数が上がるからです。ノートやキックスだと、ライズほどにはアクセルの踏み込みがエンジン回転数を左右しません。
- 乗り心地
-
4
- 乗り心地はフワフワではなく、適度に締めてあります。そのぶん峠道や高速道路でも車体の安定感が高く、運転していて安心できますね。とはいえ、同乗者が不快に感じない水準をしっかり保っていて、そのあたりのさじ加減は絶妙ですね。
- 積載性
-
5
- ライズの凄さはパッケージングの緻密さ。全長4mを切るコンパクトな車体ながら後席は広く確保され、そのうえで十分な荷室があるのだから素晴らしいですね。床の高さは上下2段に調整可能で、下段にした時の荷室容量は369Lとクラストップ。さすがです。床下の大容量スペースもありますが、そちらは12Vバッテリー(ガソリン車はエンジンルーム内だがハイブリッドはエンジンルーム内のスペースが不足したので荷室床下へ移動)の配置のため少し狭くなっています。とはいえ十分実用的な広さで、ここも素晴らしい。
- 燃費
-
5
- カタログに記載されているWLTCモード燃費値は28.0km/L。日常領域でも20km/Lは確実に狙えるでしょう。ライズに搭載しているハイブリッドシステムの長所は、発進加速が多い低速領域での燃費に優れること。だから街中で乗るハイブリッドとしてマッチングがいいですね。いっぽうでエンジンの動力を直接タイヤへ伝える機構を持たないことで高速走行時の効率は一般的なハイブリッドより劣り「苦手」と言われますが、それでもガソリン車に比べると決して悪いわけではありません。WLTCの高速道路モードでも26.1km/Lまで伸びています。そこは理解しておきたいところです。
- 価格
-
4
- ガソリン車に対する価格アップは約30。メカニズムを考えると決して高くはないと思います。ただし、いくら燃費がいいとはいえその価格差をガソリン代で取り戻すのもまた厳しいところ。いっぽうで給油のたびに燃費の良さを実感できることや、遠くまで出かけてもガソリン代の出費が少なく済む、さらにモーター走行車ならではの爽快感などハイブリッドのメリットなどもしっかりあります。そのあたりを考えて、ガソリン車にするか、それともハイブリッドにするかを決断するといいでしょう。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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