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- 8年ぶりの国内導入はワゴン化されたバンタイプのみ
トヨタ ランドクルーザー70 「8年ぶりの国内導入はワゴン化されたバンタイプのみ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 2
- 価格
- 5
8年ぶりの国内導入はワゴン化されたバンタイプのみ
2024.8.28
- 年式
- 2023年11月〜モデル
- 総評
- 基本設計は古くても、本格オフロードモデルとしての信頼性は申しぶんない。オフロードを走らせることを楽しみとするユーザーにとっては魅力あふれる存在だが、最新のクロスオーバーSUVのような操縦性や快適性に慣れていると面食らうことになる。ナナマル自体の進化は認められるものの、オンロードでの乗り味にモダンな印象はない。良くも悪くも無骨なモデルなのである。新旧混在のスタイリングはなかなか魅力的だが、購入前にしっかりと試乗することをオススメする。
- 満足している点
- 新旧混在のスタイリングがなかなか魅力的。厚みを増したボンネットフードに丸型LEDヘッドランプを採用するフロントマスクはモダンで、以前(30周年記念復活モデル)の角型ヘッドライトよりもたくましい印象を受ける。さらにエンジンが4リッターV6ガソリンから2.8リッター直4ディーゼルターボに変更されたことで実用域では一段と扱いやすくなり、経済性も高められている。安全性能についてもプリクラッシュセーフティをはじめとする先進の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が導入されている。
- 不満な点
- クルーズコントロールが車速追従式ではなく、一定速を保つタイプなのが残念。また、3ナンバー化されたことでリヤシートの快適性を向上させているが、足元がやや狭いのが気になるところ。
- デザイン
-
5
- 1980年代の直線的なボディラインとモダンなフロントマスクの融合が新鮮。インテリアも基本デザインはデビュー当初と変わらないが、灰皿は廃止されている。USB入力端子は新設されており、タイプCポートが2つ用意された。エアコンスイッチもマニュアル式が踏襲されており、フルオートエアコンに慣れていると操作がわかりにくいかもしれない。全体的に無骨な雰囲気がナナマルの魅力とも言えよう。
- 走行性能
-
3
- フレーム式ボディに前後リジッドのサスペンションは悪路走破能力の高さが魅力で、ハイ/ローのトランスファーを備えたパートタイム式4WDと合わせてどんな路面状況でも頼もしい走りが確かめられる。舗装路については最新のSUVに対してビシッとした安定感はもうひとつ。きついコーナーや交差点を曲がる際にロックトゥロック4.4回転のステアリングによって操舵が忙しい。大幅な進化は遂げていてもナナマルは悪路走行を重視したマニア向けのモデルだと理解しておきたい。
- 乗り心地
-
3
- 以前のモデルに対して足まわりを改良。リヤのリーフスプリングを6枚から2枚に変更、形状を工夫することで耐久性を確保しつつ、悪路走破能力と乗り心地をレベルアップさせている。以前のモデルに比べて進化は実感できるが、路面からの入力によってはドタつくような感触もある。
- 積載性
-
5
- リヤゲートは左右横開き式で狭い場所でも荷物の積み降ろしが行える。フロアは左右にタイヤハウスの張り出しがあるものの、使い勝手は良好。5人乗車時の奥行きは835mmを確保し、6:4の分割可倒式のリヤシートを格納すると1355mmの奥行きが得られる。左右幅1440mm、荷室高1120mmもあるので、かさばる荷物も積みやすい。
- 燃費
-
2
- WLTCモード燃費は10.1km/L。高速5割、一般道5割の合計300kmを走行した際の実燃費(燃費計表示)は8.9km/Lだった。コモンレール式燃料噴射システムを採用するものの、ボディが2300kgと重いこともあってか10km/Lを越えることは出来なかった。ちなみに燃料(軽油)タンクは130Lの大容量だ。
- 価格
-
5
- AXのみのモノグレードで価格は480。ランドクルーザー300や250よりもリーズナブルで、走破能力の高さにおいては最新の本格クロカンにも引けをとらないレベルにある。オンロードでの快適性でライバルに一歩譲る部分があるけれども、マニアにとっては魅力あふれるモデルと言える。納期までは相当時間がかかりそうだが、それだけの価値はある。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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480.0
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- 中古車本体価格
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150.0 〜 1033.0
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