CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- トヨタ(TOYOTA)
- ランドクルーザー250
- 専門家レビュー・評価一覧
- 扱いやすさと安心感と走る楽しさを総取り
トヨタ ランドクルーザー250 「扱いやすさと安心感と走る楽しさを総取り」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
扱いやすさと安心感と走る楽しさを総取り
2024.5.29
- 年式
- 2024年4月〜モデル
- 総評
- 高い悪路走破性をベースに快適性も備え、世界中のあらゆる地域での生活を支えるという、ランドクルーザーのど真ん中に位置するモデルとして原点回帰した250シリーズ。豪華さや上質感こそ300シリーズに譲るものの、オンロードでの扱いやすさ、オフロードでの安心感を確保しつつ、キビキビと軽快な操縦性で楽しささえ感じさせてくれます。本来あるべきランクルの姿という意味が、しっかり実感できるモデルです。
- 満足している点
- ペダルから足を離した状態での極低速走行をさまざまな路面で可能とするクロールコントロールが進化して搭載されています。ダイヤルで1〜5km/hまで速度を設定でき、急坂を下るのはもちろん、難しいアクセルワークを必要とするガレ場の登りでも威力を発揮。挙動もなめらかで、ステアリング操作に集中できるため、緊張感がやわらいでラクに走破することができました。
- 不満な点
- 3列シートのSUVはほとんどがそうなるので、250シリーズだけがダメなわけではないですが、3列目シートを使用しているとラゲッジの奥行きが狭く、大きな荷物は積みにくい状態です。ただ3列目シートは5:5分割でフロア格納でき、スイッチで電動操作ができるのはとても便利です。
- デザイン
-
5
- ファーストエディションに限定で登場した丸目ヘッドライトのフロントマスクが個人的には好きですが、角目のデザインも先進的で適度なゴツさがあり、新世代のランクルらしいと思います。インテリアは、300シリーズと比べてしまうと豪華さでは負けますが、十分に上質感があってシックな大人っぽい雰囲気にまとまっています。
- 走行性能
-
5
- ランクル初の試みとして電動パワーステアリング(EPS)が採用されており、オンロードでのすっきりとした操作感が印象的。オフロードでもキックバックによってハンドルを持っていかれる症状が低減されていると感じました。のっけから巨体を感じさせないなめらかな加速フィールで、急坂下りでのブレーキングでも車体が前のめりになるような違和感がなく、下りながらのカーブといった、通常は緊張感が高まるシーンでも落ち着いた挙動で確実に曲がってくれます。オフロードでもしっかりとしたボディ剛性を実感できるので、これなら高速道路でも安定して走れると思います。
- 乗り心地
-
4
- 新開発のサスペンションで、オフロードでの優れたストロークを確保しながら、アーム配置の最適化でオンロードでの直進安定性も実現。しっかりとした剛性とフラット感があります。後席の乗り心地もやはり300シリーズに比べると荒っぽさを感じますが、モーグルのように凹凸の大きな路面でもしっかりと高い接地性を発揮し、静粛性も良好で後席との会話は声を張り上げなくてもできます。
- 積載性
-
5
- きっちりとスクエアで大きな開口部。フラットで奥行きのあるフロア。地上からの高さはありますが、3列シートは5:5分割でフロア格納できるので大きな荷物も積みやすいと思います。バックゲートは左側にあるスイッチを押せば上半分だけを開閉できるので、狭い場所でもラゲッジ内にアクセスできるのが便利です。
- 燃費
-
3
- ディーゼルモデルのWLTCモード燃費は11.0km/L、ガソリンモデルは7.5km/L。どちらも巨体で本格4WDなのであまり低燃費は期待できない中、ディーゼルは高速道路モードだと12.6km/Lになります。市街地などでストップ&ゴーを繰り返すような乗り方がやはり燃費には厳しくなりますので、速度控えめでなるべく継続して走りたいところ。アクセル操作がしやすいので、エコドライブに徹することは難しくないと思います。
- 価格
-
4
- 豪華さが欲しいなら735のトップグレードですが、オフロードもオンロードもバランスよく走りたいなら630のVXで十分。最近は輸入SUVでこのクラスだと1000に迫るモデルが多いだけに、お買い得に感じます。納車まで気長に待てるなら迷うことはないと思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
520.0 〜 785.0
-
- 中古車本体価格
-
644.0 〜 1280.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。