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- タフなイメージそのままに走行性能を大幅強化
トヨタ ハイラックス 「タフなイメージそのままに走行性能を大幅強化」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
タフなイメージそのままに走行性能を大幅強化
2024.5.28
- 年式
- 2017年9月〜モデル
- 総評
- 5名乗車&荷物が積めるピックアップトラック。その歴史を支えている一台がハイラックスだ。初代は1968年に誕生し、現行モデルは2017年9月(タイ導入は2015年5月)に登場した8代目。1969年に初代がアメリカへ輸出されてから、現在では180カ国以上の国と地域で販売。ビジネスユースで重宝され、またアウトドア派からも支持されている。
- 満足している点
- 積載性能(日本仕様の最大積載量は500kg)と、定評のあるパートタイム4WD技術を組み合わせた。独自のフレーム構造としたことで悪路での接地性能を確保しながら、オンロードでの乗り心地も考慮した。悪路での走破性能も本格派で、水深700mmの渡河性能を誇る。トランスミッションは微速での走行を考慮した6速ATを採用する。
- 不満な点
- 日本での登録区分は1ナンバー(普通貨物自動車)になる。そのため初回車検は2年、2回目以降の車検は1年ごとになる。また、高速道路の通行料金は乗用車よりも高くなる。いわゆる働くクルマ&遊びを楽しむクルマとしての理解を深めた上で、毎年の車検やランニングコストの高さなどを容認しなければピックアップトラックの良さは光ってこない。
- デザイン
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3
- 2020年8月に行われたMCで、外観がよりアグレッシブに凜々しくなった。“Tough & Recreational”のデザインコンセプトのもと、悪路での接地性能を確保しながら、日本専用となるバンパーガードガーニッシュを採用し、さらに一部グレードのヘッドライトをBi-Beam LED化して精悍さを高めた。Z“Revo ROCCO Edition”はさらに凜々しい。
- 走行性能
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5
- 満点の評価理由は積載性能と走行性能がうまくバランスしているため。日本仕様が搭載するエンジンは直列4気筒2.4Lターボディーゼル仕様のみとなるが、運転している限りはとにかく静かでディーゼル特有の高い燃焼音はキャビンにはほとんど入ってこない。燃費数値はWLTC値で11.7km/Lだが、筆者の実測値でもそれを確認している。
- 乗り心地
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4
- 最大積載量500kgの荷物を積んだ状態での走行性能を確保しているため、荷物を積んでいない状態では若干、後輪側からの突き上げを感じる。これがカタログモデルであるGR SPORTになるとオンロード&空荷状態でもグッと踏ん張りつつ、後輪からの突き上げも減少する。特別仕様車のZ“Revo ROCCO Edition”も良好な乗り味だ。
- 積載性
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5
- 当然ながら5点満点。テールゲートをおろすと最大長1565mm、最大幅1380mm、最小幅1105mmの大きなデッキ部が顔を出す。そのデッキには錆などに強い亜鉛メッキ鋼板を採用するなど長年のタフな使用を想定した。地面からテールゲートまでの高さは845mmとやや高めだが荷物の出し入れはしやすい。少々手荒に使ったくらいじゃビクともしない。
- 燃費
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4
- WLTC値で11.7km/Lだが、筆者による都市部でのオンロード試乗では、市街地で13km/L台、都市高速では16km/L台を難なく記録した。車両重量は2100kg以上だし、前面投影面積は大きいが、高効率なターボディーゼルエンジンは低速域から豊かなトルクを発揮することから、気持ちよく走らせても燃費の悪化は少ない。
- 価格
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4
- Zグレードが407万2000、Zをベースにした特別仕様車Z“Revo ROCCO Edition”が477万2000、そしてオンロードでの走破性能を高めたZ“GR SPORT”が431万2000。軒並み500の大台を超える国産車が多い中、タイ生産の強みを活かした価格設定は十分に納得がいく。意識すべきは1ナンバーによる維持費のみ。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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407.2 〜 477.2
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- 中古車本体価格
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91.0 〜 1303.0
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