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- 現行モデルは2004年からのロングセラー
トヨタ ハイエースバン 「現行モデルは2004年からのロングセラー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 5
現行モデルは2004年からのロングセラー
2024.6.25
- 年式
- 2012年5月〜モデル
- 総評
- 日本の、そして世界の経済を下支えする商用車「ハイエース」のバンモデルだ。初代は1967年に誕生し、以来、日本だけでなくシビアコンディションの国々で活躍してきた。現行モデルは当時の小型商用4ナンバートップの荷室長3000mmを実現。また、トヨタが得意とする衝突安全ボディを採用しつつ、衝突時にステアリングやペダルの後退を抑えドライバーを守る構造を採用した。
- 満足している点
- 2017年11月の一部改良で、衝突被害軽減ブレーキを含めた運転支援技術「Toyota Safety Sense P」を標準装備とした。このタイミングでVSC(車両挙動安定装置)やトラクションコントロール、ヒルスタートアシスト機能なども全車に標準装備。また同時にディーゼルエンジンを2.8L+6速ATに改め燃費数値を向上させた。こうした地道な商品改良が満足な点だ。
- 不満な点
- 商用に特化したバンであることから、乗り心地や快適装備が劣るが、そうした向きは設定のあるワゴンモデルを。装備の上では満足度が高められる。むしろ不満点として取り上げたいのは、依然として高い盗難率の高さだ。車両の不満点ではまったくないのだが、ユーザーとしてはとても気がかりな部分。車両には盗難防止アラームが備わるものの、さらなる自衛策、対応策が求められる。
- デザイン
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5
- 商用車なので、息をのむような美しいデザインや空気を切り裂くようなデザインは必要なし。それよりも見切りの良さと衝突時の安全性能の確保、そして肝心の積載能力を両立させるデザインが求められる。加えて大切なのは死角の少なさと視認性、灯火類に始まる被視認性の確立だ。こうした“働くクルマ”に求められる性能をハイエースは世界市場で満たすべきデザインとして採り入れている。
- 走行性能
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3
- エンジンはガソリン2タイプとディーゼルターボ1タイプの3種類。ガソリンは直列4気筒2.7L(160PS/243N・m)と同2.0L(136PS/182N・m)、ディーゼルターボは直列4気筒2.8L(150PS/300N・m)で、いずれも6速ATとの組み合わせ。実用領域でのトルクに優れ、最大で1250kgにもなる積載時でも音を上げないエンジン特性が与えられている。4WDの設定もあり。
- 乗り心地
-
3
- 2名〜9名が乗車定員となるが、いずれにしても乗り心地が良いわけではなく、あくまでも荷物積載時の安定性と車両の耐久信頼性を重要視する。とはいえ、昨今は商用車のバンであっても、キャンピングカーのベースモデルになるなどアウトドアシーンで活用するユーザーも増えた。よって、前席は度重なる乗降時のシート生地擦れを意識しながらも、乗り心地も考慮された設計に。
- 積載性
-
5
- 荷室長3000mm(スーパーロングは3540mm)、荷室幅1520mm(同1730mm)、荷室高1320mm(同1635mm)と広大で、突起物も極力、抑えられた。ボディが大柄なだけに、左右のスライドドアやバックドアも大きな操作力が求められる。よってスライドドアにはミニバン同様の自動開閉機能、バックドアにはイージークローザー機能をグレード別に備えることができる。
- 燃費
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3
- WLTC値での燃費数値だけみれば、2.7Lガソリンが8.8km/L、2.0Lが9.4km/L、ディーゼルが12.4km/Lと平凡(各最大値)。これは最大で1250kgになる積荷の積載を考慮したギヤ比の設定によるところも大きい。24時間365日の稼働が求められる商用車にとって、トラブルなく走り切る性能こそ第一条件。燃費は大切だが道具としての安定感こそ優先事項だ。
- 価格
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5
- ボトムグレードは2.0Lガソリンで後輪駆動の「DX」で243万9500。ちなみに2004年登場時の同一水準グレード「DX」は181万1250(当時の消費税5%)。現行の最高額は2.8Lディーゼルで4輪駆動の「スーパーGL“DARK PRIME Ⅱ”」で420万600。なお、4ナンバー/1ナンバー登録車であるため、初回車検は2年、2回目以降の車検は1年ごとになる。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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245.0 〜 450.1
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- 中古車本体価格
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54.0 〜 1431.0
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