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- 広大なラゲッジルームを確保する第4のクラウン
トヨタ クラウン(エステート) 「広大なラゲッジルームを確保する第4のクラウン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
広大なラゲッジルームを確保する第4のクラウン
2025.6.30
- 年式
- 2025年3月〜モデル
- 総評
- トヨタの最上級パーソナルエステート(ワゴン)として2025年3月に登場。スタイリングにそれぞれ個性があり、エステートはルーフを後部まで延ばしたワゴン的なフォルムを採用する。フロントマスクにもエステートならではの個性を見出すことができ、他の3車とは差別化されたエクステリアが個性を主張している。PHEVとハイブリッドを設定し、PHEVのRSは89kmのEV走行とすぐれた動力性能、ハイブリッドは高い経済性をアピールする。荷室容量は見た目以上に大きく、実用性の高さも見逃せない。
- 満足している点
- エステートはシリーズ最大となる570リットルのラゲッジ容量を確保しており、後席を折りたたんで拡張ボードを用いることで2mの奥行きと1500リットル近い容量が得られる。最低地上高はクロスオーバーに対して20〜30mmアップとなり、ラフロードや積雪路での安心感を高めている。最小回転半径はDRSの採用により5.5mに抑えられている。
- 不満な点
- PHEVはハリアーやRAV4と共通のパワーユニットを採用し、スペックもほぼ同じ。しかし、価格は200ほど高く、割高な印象も受ける。装備はエステートの充実ぶりが光るが、あと少しでPHEVのレクサスRX450h+バージョンL(887)も見えてくる。内外装の高級感ではレクサスのほうが一枚上手だ。
- デザイン
-
4
- エステートのネーミングはワゴンに置き換えることも出来るが、クラウンエステートは車高を高く設定することでSUVに分類される。ランプ類のデザインでクラウンの一族として認知できるが、エステートにはボディ同色のグリルを装着して個性を打ち出す。細部にメッキモールは採用されず、スポーツワゴン的な佇まいが印象的だ。PHEVのRSにはカラードキャリパー(レッド)が標準装備。ホイールデザインはRSとZでは異なっている。
- 走行性能
-
5
- PHEVは電気モーターならではのスムーズさと力強い走りが得られ、エンジンを併用するハイブリッドモードに切り替わっても上質な乗り味が確かめられる。2.5Lハイブリッドは190kg軽量なボディのおかげでPHEVよりも軽快なフットワークが得られ、DRS(四輪操舵)のおかげもあってワインディングでの安定感もハイレベル。
- 乗り心地
-
5
- クラウンシリーズでは着座位置がもっとも高いものの、乗降性は悪くない。足まわりは穏やかな乗り味が印象的で、21インチタイヤを標準装着するにもかかわらず、不快になるような硬さを感じさせない。PHEVのRSにはNAVI・AI-AVSが装備され、好みに応じてセッティングを変更することも可能だ。
- 積載性
-
5
- 積載能力の高さはエステートならでは。5人乗りの状態でも奥行きは1mを確保しており、荷室幅も最大1430mmを確保する。この状態でも9.5インチのゴルフバッグを3つ、81cmのスーツケースを2つ収納することが可能だ。後席を折りたためば、ロードバイクやサーフボードといった2mほどの長尺物にも対応する。フロアがフラットなので車中泊スペースとして活用することも出来る。RSにはデッキチェア&デッキテーブルも装備される(Zはオプション)。
- 燃費
-
5
- PHEVのRSはEVとしての走行距離を含めた、およそ350km走行時の燃費が24.2km/Lをマーク。さらに距離を伸ばすと燃費は低下するだろうが、トヨタのハイブリッドモードの燃費性能はハイレベル。買い物や通勤などで使う際には、自宅で充電することでガソリン消費を大幅に抑えることが可能だ。ハイブリッドのZは未計測だが、このクラスで20km/L前後のデータが得られるのであれば満足度は高い。
- 価格
-
3
- 不満な点でも記したとおり、PHEVのRSは810のプライスタグが付き、FCEVのクラウンセダンを除けばもっとも高価なモデルとなる。内装の素材を価格に見合うように変更したり、パワーウインドーの昇降をレスサスのように閉まる寸前に速度を抑えるなどの工夫があってもいい。635のエステートZのほうがお買い得だ。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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635.0 〜 890.0
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- 中古車本体価格
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49.0 〜 842.9
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