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- シリーズ待望のステーションワゴンボディ
トヨタ クラウン(エステート) 「シリーズ待望のステーションワゴンボディ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
シリーズ待望のステーションワゴンボディ
2025.4.23
- 年式
- 2025年3月〜モデル
- 総評
- クロスオーバー、セダン、スポーツと続いてシリーズ完結作として導入されたがのエステートだ。ボディはご覧の通り、ルーフを伸ばしテールゲートを立たせたステーションワゴン形状。クラウンでは歴代、ステーションワゴンボディをエステートと名乗ってきたことから、今回のクラウンでもそれを踏襲した。パワートレーンはシリーズ共通だが、クロスオーバー/スポーツよりもフロント電動モーターの出力を上げている。
- 満足している点
- 荷室長が2mと長いことだ。カタログ上の室内長は1930mmだが、車内のシート配置に工夫を凝らすことで長い荷室を確保した。さらに後部から前席後ろまでフラットな床面になるように、ラゲッジを拡げる「ラゲージ拡張ボード」を新たに導入。また、ラゲッジルームでくつろげるように「デッキテーブル」や「デッキチェア」も用意する。
- 不満な点
- エステートに限ったことではなく今回のクラウンシリーズ全般にいえることながら、個性的な外観デザインに対して、内装デザインが画一化されている。せっかくシリーズごとに走行性能を大きく変えてキャラクターをつくっているのだから、内装にも色合い変化だけでなく造形変化もあれば良いなと感じる。ボディサイズにしても仮に全高1550mmを死守することができたら、都市部の立体駐車場ユーザーも選択肢に入ったかもしれない。
- デザイン
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3
- 画像で確認する限りでは、シリーズでもっともアクティブな「スポーツ」のボディ後半を延ばしただけのように思える。が、実際は大きく異なり、ボディサイズを活かした堂々としたデザインを採用する。ラゲッジルームの積載性能を考慮して、リヤのオーバーハングを伸ばしたのだ。全高は1625mmと高めだが、その分、乗り降りはしやすい。
- 走行性能
-
4
- 2.5Lのハイブリッドモデルと、2.5Lプラグインハイブリッドモデルの二本立て。車両重量がクロスオーバーやスポーツよりもかさむこと、さらにはラゲッジルームに積載したことを考慮して、フロント電動モーターを182PS/270N・mへと性能を向上させた。これは同社のフルサイズミニバンである「アルファード/ヴェルファイア」と同じ5NM型モーターによるものだ。
- 乗り心地
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4
- しなやかさな乗り味と、ダイナミックな走行性能を併せ持つエステートならではのキャラクターが与えられた。減衰力を電子制御で変更する可変ダンパーシステムは、ノーマルモード/スポーツモード/リヤコンフォートモードの3タイプを設定。3モードそれぞれに後輪操作システムである「DRS」の設定が決められており、モードごとにきめ細やかな特性変化を狙う。
- 積載性
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5
- ラゲッジルームの前後長さが2mと長い。単純に長尺物が積載しやすいだけでなく、荷室高にもゆとりがあるので大きくかさばる荷物も積載しやすい。ラゲッジルームの床面には、同社のフラッグシップである「センチュリー」と同程度の毛足が与えられたカーペットが敷かれている。後席を倒すと後輪や車体後部からの騒音が高まるのがステーションワゴンボディの難点だが、カーペットの遮音効果も手伝い、上質さを失わない。
- 燃費
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4
- ハイブリッドモデルのカタログ燃費は総合で20.3km/L、市街地モードで16.4km/L、郊外モードで22.9km/L、高速道路モードで20.9km/L。プラグインハイブリッドモデルのカタログ燃費は総合で20.0km/L、市街地モードで17.2km/L、郊外モードで21.0km/L、高速道路モードで20.8km/L。プラグインハイブリッドモデルで、エンジンを停止させたEVモードでは89km走行可能(充電電力使用時走行距離/EV走行換算距離ともに)。
- 価格
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3
- ハイブリッドモデルである「ESTATE Z」の価格が、635。プラグインハイブリッドである「ESTATE RS」の価格が810だ。いずれも前後ツインモーターの4WD「E-Four」のみ。パノラマルーフと呼ばれるサンルーフや寒冷地仕様などの一部メーカー装着オプションの選択ができるが、基本はそれぞれ1構成のみ。サブスクのKINTOでは、ボーナス併用払い(16.5×14回)を設定した場合7万7440 から選択できる。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
-
635.0 〜 890.0
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- 中古車本体価格
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46.8 〜 842.9
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