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トヨタ クラウン(クロスオーバー) 「攻めてるトヨタの象徴」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
攻めてるトヨタの象徴
2022.11.21
- 年式
- 2022年7月〜モデル
- 総評
- 70年近い歴史を持つクラウンだけに、思い入れの強い人には抵抗感があるかもしれない新型。ですが世界的なトレンドの最先端をゆくプロポーションで、ハイブリッドとして新たな領域へのチャレンジとも言えるデュアルブーストハイブリッドを搭載し、音を聴かせるエモーショナルな走りを手に入れて令和のクラウンを作り上げている、一世一代の意欲作ではないかと思います。
- 満足している点
- ステアリングヒーターがついたハンドルは握りやすい太さで、なんとハイブリッドとしてもクロスオーバーとしても珍しいパドルシフトがついています。それだけ、2.4Lターボエンジンの気持ちのいい操作感を存分に味わって欲しいという開発者の思いが強いのだと感じました。
- 不満な点
- 外径の大きなタイヤはプレミアムブランドでは近年のトレンド。開発時にトヨタとして初めて、タイヤメーカーに外径の要望を出し、作り込んでいったという225/45R21のクラウン専用サイズは、ミシュランと試行錯誤しながら転がり抵抗とスタイルを両立させたもので、大きいわりに乗り心地が硬くないのはいいところ。ですがユーザーが他のタイヤに変えることはなかなか難しく、コストが高くなりそうです。ただチェーン装着などを考慮してか、19インチタイヤのモデルもあります。
- デザイン
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5
- 名前が「クラウン」だと言われるとすんなり受け入れられない人もいるかもしれませんが、それを一度忘れて見てみれば、世界的なトレンドとなっている低全高クロスオーバー(または リフトアップセダン)という最先端のプロポーションで、顔つきも精悍かつ先進的。大胆なツートーンのボディカラーも新しく個性的で、とても攻めてるデザインだと感じます。よく見ると新しくなったクラウンのエンブレムはブラックでシック。
- 走行性能
-
5
- 伝統のFRではなく、FFベースのAWDとなっている2.5Lハイブリッドでも、スッキリと爽快な走りが楽しめたのですが、のちに2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドに乗ってみると、パワフルかつ俊敏なレスポンスでイケイケの走りにびっくり。セダンに比べて重心が高く感じるかと思いきや、21インチという大径タイヤの恩恵もあるのか、接地感がしっかりあってコーナリングも安定していました。
- 乗り心地
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4
- 2.5Lハイブリッドでは前席で感じなかった微振動が後席では少し目立ち、足元スペースは十分ですが背もたれのリクライニングができればもっといいのに、と感じました。それが2.4Lのデュアルブーストハイブリッドモデルに乗り換えると、どちらも改善しています。エンジン音を聴かせるという方向性にシフトしたというだけあって、ほどよくエンジンサウンドも入ってきます。
- 積載性
-
4
- 開口部の形状はセダンのトランクと同じような形ですが、太く長いヒンジでガバッと開きます。容量は450Lでたっぷりですが、奥の方が少し狭くなっているのが気になります。後席の前倒しもできず、中央部分のみ開いてトランクスルーができるようになっています。細めの長尺物なら積載可能。
- 燃費
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4
- 2.5Lハイブリッドは22.4km/L(WLTCモード)、2.4Lデュアルブーストハイブリッドが15.7km/L(WLTCモード)と、燃費の違いは明らか。トヨタとしては珍しく、ハイブリッドなのに低燃費をウリとしないのが2.4Lモデルとなりますが、走ってみると圧倒的にパワフルで、上り坂なども2.5Lではベタ踏みのところを2.4Lなら半分くらいの踏み加減でOKという感覚なので、山道などでの実用燃費はそれほど悪化しないのではと感じます。
- 価格
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4
- 全車ハイブリッドで、2.5Lは435から570と幅広い価格設定。それだけに装備もインテリなどの上質感も、かなりグレード間の差が大きくなっています。でも2.4Lは、605か640かの二者択一。外観も装備も標準設定はほとんど変わらず、オプション設定が選べる範囲が多くなるという差なので、デュアルブーストハイブリッドが欲しい人はRSがお買い得ということになります。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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440.0 〜 685.0
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- 中古車本体価格
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345.0 〜 744.0
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